2拠点生活のススメ|第286回|書く筋肉
子どもの頃、質の悪い鉛筆を使って育ったせいか、力を入れて書くクセが抜けない
最近の文房具は、品質もいいし、ボールペンといい、万年筆といい、力を入れなくとも気持ちいいぐらい濃い線が描けるし、鉛筆を使うこともすっかり無くなった。
特に万年筆を使い始めてから、力を抜いて文字を書くように心がけてはいるのだが、気がつくと強い筆圧でペン先が大きくしなっているのを見てハッと気づくこともある。きっとペン先には良く無いんだろうな。
「書く筋肉」と呼ぶのも変な話だけど、僕らの世代はきっとしっかりと書くための筋肉が付いており、逆に筋肉を緩めて書くと字が整わくなる気がする。きっと今の子たちは力を入れずに書くことに慣れていて、力を入れなくてもキレイで整った字が書けるんだろうな。
まあ今の時代、手書きすること自体が減って、キーボードを打つのが当たり前。きっとキーボードを素早く打つのにちょうどいい筋肉というのが存在するんだろう。未だに長くキーボードを打っていると指がつりそうになったりするので、私のキーボード筋肉は、きっと貧弱なんだろうな。
書くのとキーボードを打つのでは、まったく違った筋肉を使っているんだろうし、ジムで筋トレというわけにもいかないので、より多くのタイピングを繰り返すしかないのかな。
話は突然変わるようだが、オリンピックでボルダリング競技を見ていて、選手達はきっと凄い指の筋肉をしてるんだろうなと思った。ここまで指の筋肉を酷使するスポーツも無いだろうし、指数本でカラダ全部を支えるなんて当たり前なんだもんな
こうしたボルダリング選手が字を書くと、やはり筆圧が高いんだろうか。
話は随分逸れてしまったが、書く筋肉は、もはやいらない時代なのかも・・・。ペンだこなんて天然記念物になる日も近いのかもな(笑)。