2拠点生活のススメ｜第167回｜待つしかないこと

人生には、うまくいく日も、いかない日もある。

うまく行く日は、企画がすんなり通ったり、プライベートで吉報が入ったり、引っかかると長く待つことになる信号が、差し掛かった途端に青になったりといったことが次々と起こったりする。

一方、うまく行かない日は、良く分からない理由で修正作業が増えたり、わざわざ出かけていったご飯屋が休みだったり、空いていると思った駐車場がタッチの差で満杯になるとか、今日に限って何でと思うことが連発したりもする。

だから、朝からトラブルっぽい電話が掛かってくると、あれ、今日はうまくいかない日かなと、自分の中で決めつけてしまったりもする。そういうモードに入ると起こることが、すべて悪く見えてしまったりするので考えものだ。

まあ、不幸中の幸いなんて言葉があるように、そうしたことは自分の取りようだったりもする訳で、あまり気にしすぎるのもどうかと思うのだが・・・。

同じに人間なのに、俺って天才と思ったり、俺って最悪と思ったり、日によってこんなにも変わるものなんだろうか。

よく考えると、天才と思えるのは一瞬で、最悪と思う気持ちはけっこう後を引く。

いろんな方法でそこから抜け出そうと試みるが、たいていうまくいかず、結局は時間が解決してくれるのを待つしかない。時の流れは、すべてを呑み込んで、また当たり前の日々の繰り返しの中に、運び去ってくれるものだ。

「待つしかない」　

大げさに言うと、それこそが「人生の知恵」という奴かも知れないな。