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いつしか壁は扉に変わる(徳島宿プロジェクト)

国の事業再構築補助金獲得に向け、このところコツコツと取り組んできた事業計画書の作成。

ようやくカタチになったので、商工会議所を訪ね見てもらうことにしたのだが、第一声強力なパンチが飛んできた。この補助金、コロナ禍で売上げ減少に苦しむ事業者に向け、新規事業の立ち上げを応援するという趣旨のものなのだが、コロナ禍で大きな影響を受けている旅館業への進出というのが、趣旨にそぐわず苦戦するのでは無いかという事実。

確かにそう言われてみれば当たり前のこと。

だからこそコロナの影響で大きく変化した新しい旅のニーズに対応した宿を作ることに意味があると思うのだが、実際県外からの移動が止められたならば、苦しくなることに変わりはない。まあいつ収束するかという問題でもあるのだが・・・。

いち早くそうしたニーズに対応することで、これから大きなチャンスが拡がっていくと思っているのだが、補助金の趣旨から行くと確かに難しいということになるのかも。他にも独自のサービスが弱いとか、現事業である映像制作業のノウハウや技術をどう活かすのかとか、より具体的な策が必要だと指摘された。

今回の補助金に関し、虎の巻というのか、審査項目や加点項目について書かれた資料が出回っているらしく、初めて見せてもらったのだが、全部で14項目ほど、各項目について何点という感じで審査され、合計点数で決定されるらしい。

つまり、お上の言うポイントを全網羅的にカバーしていないと、ポイントを稼げないと言うこと。一人旅に特化した心地よい施設の環境作りや、一人一人にきめ細かい情報を提供するなど、自分にとって大切だと思っていることを幾ら力説してみたところで、論点はもっと違うところにあるというのが現状のようだ。

個人で、事業を立ち上げるという観点で行くと、どう考えてもカバーできない項目も多々有り、個人事業主では難しいのかも知れないという思いも芽生えた。

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そこで、行政側では無く、民間のスペシャリストにも話を聞こうと、JTB勤務で、長く海外で新規事業立ち上げに関わっている友人に事業計画書と審査項目の資料を送り見てもらうことにした。

こだわり部分に関してはくどくど説明することを避け、図解化やグラフ化で見やすくすること。文章での説得では無く、コロナ禍の売上げ推移や業界で倒産した会社数など具体的なデータでいかに影響を受けているかを分からせる。

また各項目の順番や整理、DX(デジタルトランスフォーマー)やSDG'Sといった内容を押さえること、さらに売上げ計画も3年目辺りで落ち着いて平均化されるのではなく、さらに次の一手で売上げが伸びるように見せるとか、的確なアドバイスももらい、持つべき者は友だと改めて、その有り難さが身にしみた。

コロナで困っている人を救済する補助金が、コロナで打撃を受けている業種に進出するというシナリオには無理があるのかも知れないが、だからといって宿をやりたいという気持ちが揺らぐわけでは無いので、自分の理想の宿をより深く具体化させつつ、審査項目に沿った計画書に練り直したいと思う。

一昔前の自分だったら、こうしたダメ出しで自分が責められているように感じ、落ち込んだり、やっぱり無理だと諦めていたような気もするが、今はお〜来たな壁が・・・という感じで闘志が湧いている。

立ち止まらずに進むことで、いつか壁は扉に変わる。そう信じて一歩一歩進んでいきたいと思います。

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