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2拠点生活のススメ|第248回|見た目がすべて

美味しいアイス珈琲が飲みたくなってウロウロ。車だったので、広い駐車場がある小綺麗な珈琲チェーン店を見つけたので、入ることにした。

手の消毒と検温を済ませ、巻きスカートのようなエプロンを纏った女性に席へと案内される。清潔感のある広い店内、テーブル席やソファー席、カウンター席など様々なタイプの座席があり、たくさんのお客さんで賑わっている。

メニューを見ると、どうやらパンケーキ推しのお店のよう、ランチメニューもかなり充実しているようで、見渡すとカップルなど若いお客さんの姿が目に付く。

店名に「珈琲」の文字があったので、珈琲専門店だと思って入ったのだが、どうやらちょっと違うようだ。

運ばれてきたアイスコーヒーを飲んでビックリ。まるで水で薄めたようなコクも何も無いもの・・・。

普通の豆を使って、ちゃんとドリップするだけで、もっと美味しくなるはずなのに、どうしてこんなに不味いのか不思議で仕方無い。


無料の広い駐車場、小綺麗で広い店内、さまざまなタイプの座席、清潔感のあるカワイイ店員たち、映える盛り付けや器、wi-hi・コンセント完備、しっかりとしたコロナ対応。

よく考えると、この店では珈琲を美味しく入れることより、優先して大切にしている条件がたくさんあるということ。

それが集客に繋がっているのだから、正しい経営判断なんだろうな。


この手の話は、今の世の中、当たり前のように転がっている。

立派な包装や、カッコイイパッケージ、センスの良い広告、お洒落なホームページ・・・。本質より、見た目や雰囲気で「いいね」が重視される時代。

「美味しい」というのは、とても個人的な感覚なだけに、個人が本物でないと訳が分からなくなってしまうもの。

何が大切で、大切で無いか・・・決めるのは自分、見失いたくないものだ。

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