見出し画像

【週刊 森プラス】森と町の二拠点生活、実際はこんな感じ|2023.11月2W

自分でつくる森の暮らし。my forest my home.

「森プラス」事業をはじめるために信州小諸と都内近辺との二拠点生活をはじめて約2年。


場所を選ばず自由に働く。やればやるほど深みにハマる。何気ない日常にこそ価値がある。

その時、思いついたこと、降りてきた言葉たち。残さないと忘れてしまう。

日々の気づきを記録に残す。これから森の二拠点生活をやってみたい人の役に立てば。

今週は森7、町0の1週間、早速スタート。


上越で講師登壇|11.8(水)


いつも通り早朝スマホ執筆の後、大工作業に必要な部材をネットチェック。


今回は天井板の本実(ほんざね)加工するためのビスの調達。

家づくりをしていると、こうした細かな道具や部材が必要になる。


そのつど初めてのことで試行錯誤する。それもたのしみにひとつになっている。


もう少しで外まわりの作業が終わる。そうすれば、いよいよ家の中だ。


天井板、断熱材、壁の大まかなスケジュールを立てる。といってもこの通り進んだことはない汗。

サイトの記事執筆など整理。その後、午後から登壇する講師スライドを整える。


講師仕事は現在現場に掛かっている関係で、頻度は落とし気味だが、それでも定期的にご縁をいただいている。有難いお話。

今日の行き先は上越。佐久平駅から乗車する。講師登壇の仕事は行き先とスケジュールで出発地が変わる。

通常は東京もしくは大宮出発のため自宅。長野・北陸方面は小諸からがベター。こんなことができるのも二拠点のメリットかも。


検索すると出てくる最短乗り継ぎだと直前まで出かけなくていい。


でもその方法だと長野で乗り継ぎ、30分ほどの待ち時間が出る。30分は中途半端何もできない。


そこで一本早めに乗車。すると上越妙高で1時間の待ちが出る。


以前行ったコメダが駅前にある。ちょっとした読書もできるのでこちらを選択。


余裕があれば「余白」をつくる。場所を選ばない働き方を身につけてから大切にしている考え方だ。

車窓から上越妙高


上越妙高経由えちごトキめき鉄道で春日山まで。車窓には清々しい風景が広がる。

コメダ珈琲 上越妙高店


予定通り駅前のコメダへ。1年前ここから講師仕事へ向かったときに入ったお店。ご縁を感じる。


ついつい屋根の組み方や柱へ目がいくのはなんちゃって職業病。


12時前だが意外に混んでいた。

コメダの昼プレート


お月見フルムーンバーガーが気になりながら、胃の疲れもあって昼プレートをオーダー。30分ほど本を読んで過ごす。


上越妙高駅


駅に戻り、えちごトキめき鉄道へ。ローカル線ならではの風景が広がる。

冬囲い

会場に到着。窓から外を見ると何やら竹の棒が置いてある。何ですか?と訊くと「冬囲い」とのこと。

寒い地域では庭木に「冬囲い」と呼ばれる作業を施す。縄や竹、木材などを使って植物を文字どおり囲うことをいうそうだ。

雪の重みや寒さから庭木を守るために行うもの。地方へ行くと、こうした知らない世界に遭遇するから面白い。

本日の講演テーマ

講演テーマは「小さな会社の魅力を倍増する6つの手順」。


中小小規模事業者が抱える人手不足問題。逆転の思考でいこうと伝える。


こちらの商工会議所は去年に続いてリピートでご縁をいただく。講師冥利に尽きる機会。


途中、PCとプロジェクターの接続が悪く、何度も中断、機器入れ替え。時にこんなこともある。その分、熱量が上がる。


講演終了後、質問が切れ間なく出る。質問が出るということは関心をもってもらった証拠。トラブルも含め印象に残る講演になった。

帰路の春日山駅


講演が終わった後、「こう話せばよりシンプルになる」「ここは余計だった」と反省。


できるだけその日のうちにスライド修正をかける。これがベストと思っている。

定期的に人前に立って話す。そのことで自分を磨く。原点に帰る。


重要なサイクルになっている。これからも細く長く続けていきたいシゴトだ。

ヨメさんに佐久平駅まで迎えに来てもらって帰宅。鍋をつつきながらお互いの報告会。今日も元気でありがとう。

大工に戻る一日|11.9(木)


朝5:30、遅めの起床。メールチェックと返信、昨日の講演のお礼とその場で依頼のあった仕事についてのやりとりなど。スタートが遅いと朝はこんな仕事で終わってしまう。

9時、現場フィールドへ入る。先日「これって水楢(みずなら)?」という木があった。小楢(こなら)との見分け方のひとつにどんぐりがあるみたい。

楢のどんぐり


「どっちだろう?」付近をうろうろしてどんぐりを拾う。大工仕事に追われ、こんなひとときがないことに気づく。

ラジオ体操から大工作業へ。久々に普通のながれに戻る。

サッシまわりのコーキング


外壁の高い部分で板の間やサッシまわりにできたスキマを埋める。コーキングは色が目立つのが良くない。サッシまわりはブラック、板まわりはクリアを使う。

最先端の高所コーキング

埋め終わると、これでやっと高所の足場作業が完了、ほっとする。


木々を抜ける心地よい風


早めの職人弁当。抜ける風が心地いい。この季節の空の青さは格別。

秋の青空


外壁は釘の在庫がなくなったためいったん中断、内装工事へ。天井の断熱材を入れていく。

天井への断熱材


以前、ひと通り入れているが、酷暑と寒さ緩和のため、2枚重ねにする。


そのまま入れると落ちてくるので、落下防止のため材を横に入れる。


その間に断熱材を入れていく。同時に接する壁部分にもカットした断熱材を入れる。

断熱材2枚重ね


手持ちのもので3分の1が終わる。単純比較するものではないが、外壁よりはるかに作業効率がいい。


夕方、発注していた真鍮釘が届いたので外壁を3枚終わらせる。今日は久々に納得の進み具合。


一つのことばかりやっていると視野が狭まる。たまに違うことをやると目線が変わることに気づく。


帰る途中、製材屋さんへ行く。支払いと床材の発注が目的。


すると本題そっちのけで雑談が始まる。とにかく話し好きの人。今日はキクイモの話。今度持って帰れと言ってくれる。

日本ミツバチの天然はちみつ


養蜂箱にできた日本ミツバチの天然はちみつを見せてくれる。ひと口食すと今まで食べたことのない優しい味がする。


間髪を入れず、興味がある木の話へと移っていく。


床材には国産の赤松がいいらしい。うちのフィールドのものが使えないかと訊いてみる。


すると、使えるが半年くらい乾かさないといけないとの話。


そうなんだ!じゃあ次はぜひやってみたいと期待が膨らむ。


「森と林の違いって知ってる?林は人工、森は自生・・・」


なかでも一番響いた言葉。やっぱり森だ。確信する。


木の話はたのしいからもっと教えてほしいと伝える。


すると「聴いたら誰かに話しなよ。話すと自分のものになるから」と気づきのある話。


たしかにその通り。ある意味この週刊森プラスはそんな役割にもなっている。


貴重なはちみつをお裾分けしてもらって帰路に。何か渡してあげようという気持ちが有難い。

帰宅しメールチェックすると、昨日の講演で勇気づけられたと聴講者からお礼のメッセージがあった。とてもうれしい。


ヨメさんと一日振り返り晩ごはん。今日も元気でありがとう。


雨、内装の一日|11.10(金)


早朝目が覚めたのでスマホ執筆と少し読書。二度寝する。

6:30起床。記事の整理ですぐに2時間弱。やっぱり早起きしないと。


天然はちみつとヨーグルト


朝ごはんで昨日いただいたはちみちを巣ごといただく。そのままなので見た目はちょっと・・・でも、まろやかで優しい味わい。まさに天然という感じ。

巣はみつろうでできていて栄養があるみたい。自分でつくり出せるみつばちにはまだ解明されていないメカニズムがあるそうだ。


久々に朝から雨。これまで雨天だと大工はお休みとなっていた。

外まわりと電気配線ができたので内装に掛かれる。


何気ないことのようだが、屋根がない頃は作業どころか雨養生という大変な作業に追われていた。画期的な進歩だ。


追加の断熱材購入でコメリPROへ。建材以外の家の部材関係はほぼこちらでお世話になってきた。


お店のスタッフがとても親切。ホームセンターとしてはリーズナブル。コメリカードでポイントが貯まる。


早朝に行けば、職人さん向けにドリンクサービスがある心遣い。品揃えが少ないのが残念だが一時期はかなり通った。

断熱材の運搬


軽トラに3パック積み込みフィールドへ戻る。2階はないがロフトと天井の高い部分に断熱材を入れていく。

雨の中、断熱材搬入


グラスウールという素材を使う。1梱包の中に8枚入っている。

グラスウール


いったん入っている断熱材の上に2枚重ねにする。1枚目は酷暑の中、寝転がったまま、断熱材の端の耳をタッカーで留めるせせこましい作業だった。

断熱材作業


今回はそれに比べるとかなりラク。どんどん進んでいく。ヨメさんも手慣れた作業になってきた。

断熱材のカット


サイズが大きい場合はハサミでカットする。

このところ外壁ばかりやってきて進みが悪いのに比べ、はるかに面積をうめていくスピードが速い。

高所部分の断熱材完成


ものの2時間弱ですべて入れ終わることができた。

午後は残りの断熱材で1階部分で入れられるところを進める。夕方、雨が少しやんだので外壁張りへ。1枚張り終えるとまた雨が降ってきた。

大工道具てんこ盛り


「今日はここまでかな」発泡ウレタンでふさいだ箇所を整えたり、散乱した道具を整理したり・・・夕刻になる。

ツルヤへ買い出し、帰宅する。晩ごはんは寒かったので湯豆腐。振り返りをしながらいつも通りの終焉。

今日も元気でありがとう。

外壁仕上げるつもりが|11.11(土)


朝4時起床、思うところがありYouTubeの設定変更。


いろいろな説があるけど自分で実験検証するのが一番。あっという間に2時間、地味な作業は時間が掛かる。


いつもより少し早く現場フィールドへ。気温6度、一気に冷え込み、手がかじかむ。

あたり一面の落ち葉


たった1日で、落ち葉があたり一面敷き詰められている。森の変化は日々刻々だ。

さあ、今日こそ外壁を終わらそう!と意気込む。スタートして少し、母屋まわりの加工。


うむむ、合わせがうまくいかない。上と下が直線でピタッといくところが波打ってしまう。


何度かやり直し。失敗して新たに切り出す。また合わせ微調整。こんなことをしていたらあっという間にお昼。つまずいてしまった。


意気込みすぎると結果はついてこない。肩の力を抜いて自然体で臨むのがベスト。


過去何度も経験しているのにまた同じ事をやってしまう。家づくりは人生そのもの。


天井板を留めるために購入した極細ビスが届く。無垢材を使ったお店でミツロウも一緒に。

メッセージつき梱包


あたたかいメッセージが添えられていた。ネジも一つひとつプチプチで丁寧に梱包されている。


大工仕事を始めると、大小問わず道具を丁寧に扱う気持ちが増していく。そんな中、心にくい気配りと思う。


楽天らしからぬページで好印象をもっていたが、さらに好感度が上がる。



ネットショップは人の温かみが感じられるとリピートしたくなる。学びになる。

サッシまわり、ピタッとはまる



午後から作業継続。サッシまわりに掛かる。上下が交わる箇所の細工は最初から分けてやってみる。


するとスッと一発ではまる。最高に気持ちいい。何度もやっているとコツがわかってくる。


女大工


ヨメさんの追い込みもあって何とか半分まで終わる。すっかり女大工の仲間入り。


日が暮れた本日の出来栄え


毎日、日暮れが早くなるのがわかる。それに合わせての大工仕事。理にかなっている。


都会にいると、季節関係なしに日々に追われる。日々の変化と一日の大切さ、森とともに感じる。


寒いので鍋かな?手っ取り早いのでしょっちゅう食べるメニュー笑


今日も元気でありがとう。

半日コンサルタント、半日大工|11.12(日)


早朝目が覚める。スマホ執筆を少し、また眠りにつく。

6時、コミュニティスクールの朝セミナー。テーマは商いの基盤になる情報発信。熱心なメンバーが早朝から集まる。

独立起業した人、複業活動をしている人、これから始めようとする人。そして先輩たちの話をオブザーブする人。

自分のメディア運営について一人ずつ質問を受け、それをコンサルティングするスタイル。


ステージによって質問は変わる。一人ひとりに合わせたやりとりを即興で。刺激的な時間になる。

何よりみんな成功軌道に乗ってほしい。その一心で自分がもっているもので最大限フィードバックする。

少し休憩をはさんで続いて少人数コンサルティングの場。こちらは「とりとめのない話でOK。話してくれたら整理して役立つフィードバックをするというスタイル。

今日は2名参加、一人60分で2時間みっちり。


初めての世界、つまずくのは当たり前。その前提でどうするか?とにかく前へ進んでほしい。切り口を変えてフォローする。

午前中で合計4時間のセッションを終える。

午後から現場フィールドに大工仕事へ。少しでも外壁を進めたい。半日弱の限られた時間、ラジオ体操もパスしていきなり作業開始。

外壁材を裏へ運び、寸法をとってカット。脚立に上がり合わせてみる。いつもの作業の繰り返し。ややこしい加工も少なく没頭して進める。

外壁張り継続

途中で足場を撤去。これで完全に足場から解放される。


思い返すと3ヶ月強もの間、設置していたことになる。当初はレンタルも検討したが、もし借りていたらとんでもない費用になっていた。

自作でいろいろ苦労したが、トライして良かった。これで足場も終わりかと思うと感慨深いものがある。

外壁、夕暮れの出来栄え

暗くなるまで作業を続ける。写真だとわからないが、あと一歩のところまで来た。

小諸は昨日から気温がひと桁。一気に冷え込んできた。電気ストーブでは心細いので灯油ストーブ登場。ガソスタで灯油を買う。


「今日はお風呂に溜めて入ろうか」ということに。


大工仕事の日は二人とも目一杯疲れる。湯舟を洗ってとかやっている余裕がなくいつもシャワー。

さすがに冷え切った身体は温めたい。湯舟に浸かる。やばい。「ふぁ〜」「はぁ〜」「ほぉ〜」何度発したことだろう。

まさに至福のひととき。アパートの狭いお風呂が天国になる。温泉ももちろんいいけど、それとは比較にならない幸福感。風呂あがりのお酒がどれだけ旨いことか・・・。

こんな気持ちになれるのも家づくりのおかげだと改めて感じる。今宵はトマト鍋で振り返り。今日も元気でありがとう。

外壁仕上げる|11.13(月)


早朝目が覚めスマホ執筆、5時起床。

来週、知り合いに来てもらって行う森プラス体験プログラムの中身を考える。

webサイトに掲載する体験シーンの撮影が目的のひとつ。写真がないとイメージできないからだ。

「施設ができてからでないとできないことあるでしょ。早すぎるんだから」とヨメさん。

確かにその通り。でも思い立ったらやりたくてしょうがなくなる性分。


やるのを決めて後から中身といういつもの順番。準備不足は否めない。


コミュニティスクールのセッション予定を順次掲載招待する。現在月に8回の場をつくっている。僕にとって「場づくり」は全ての要だ。

朝の風景


朝ごはんを済ませ、現場フィールドに入る。アパートを出ると山々はいい感じ、空気も清々しい。


到着してすぐ体験プログラムで使用する大型テント設営場所を考える。

大型テント設営場所の選定
大型テント設営場所の選定


表記は最大10人用とかなりでかいのでそれなりのスペース確保が必要。頭をひねる。


ラジオ体操を終え、外壁作業に取り掛かる。何とか今日中に仕上げたい。

埋め込み材の修正


やはり母屋まわりには手こずる。いったん作ったものが型取りになる。いかん、いかん次へ進まないと。そうこうしていると、あっという間に午前終了。

窓ごしのひだまり


お昼ごはんを食べ、窓ごしの太陽で日向ぼっこ。気持ちよくてウトウトする。


さあ午後、仕上げだ!


ひたすら作業。休む間もなく作業。没頭集中やり続ける。


さすがにこれだけやると熟練されてくる。コンビネーションもバッチリだ。


サッシとサッシの間の加工


途中にあるサッシとサッシの間の加工細工は見事にピタッといった。ヨメさん作お見事!


どんどん時間だけは過ぎていく。あと3枚、2枚、1枚。張り切った。やっと到達した。

外壁、張り終える


時間はちょうど17時。日は落ちていた。一部埋めるところはあるものの外壁完成。


板が足りるか?釘は切れないか?いろいろ心配しながらだったが、どちらもわずかに余る結果に。


途中、現場に来れなかった時期があったとはいえ苦節3ヶ月、道のりは長かった。当初「3日もあれば終わるんじゃない?」と言っていた自分が恥ずかしい。


明日朝、再度眺めて少しだけ感慨に浸ろう。


帰ってメールチェックすると、9月に刊行した拙著が増刷になったとの連絡。やった!


今日はめでたい日になった。ヨメさんとささやかに乾杯。今日も元気でありがとう。

外まわり完成、家の中へ移る|11.14(火)


朝起きると寒い。昨日から石油ストーブに火を入れた。

小型ストーブ


数年前、焚き火の宿をやっていた頃の管理小屋以来の相棒。ちっちゃいけど優れもの。


早速ホームページ診断コンサルティングの整理。先日の講演で聴講いただいた方からの依頼。

自動車学校の経営者で入校を増やし採用もできるよう自社サイトを良くしたいので、一度見てほしいとの相談を受けた。


2時間ほどかけて、利用者目線でじっくりリサーチ。なるほど・・・。やはり提供者目線に陥っていた。


多くの場合、売り手になると買い手の気持ちがどこかへいってしまいがち。まずは目線を合わさないといけない。診断シートにまとめていきたい。

スマホ執筆を軽く、続いて森プラス体験プログラムの組み立て。まだフィールドができていないので、できそうなことを羅列、スケジュール組み。


あとは参加予定者に「どんなことがやってみたい?」の打診をしよう。森とやってみたいの足し算の場所だから。

あ、いかん!今日は朝ラジオの日。ヨメさんに言われて思い出す。何かに没頭すると大事なことを忘れてしまう。何をしゃべるか整理する。

1週間をサッと振り返り、「講師と大工とコンサルタント」というお題に決める。振り返りには週刊森プラスが役立つ。


一人○役、やってみたいことは自分でやるのがモットー。先週は一人三役になっていたという話。

フロントガラス凍る

朝ごはんを終え、現場フィールドへ出かけようと駐車場へ。何と車の窓が凍っている。


昨冬も普通にあったが今年は早すぎる。車に表示する気温も0度。これは体験プログラムをどうするか考えないといけない。


現場に到着、内装工事がしやすいように家の中の整理清掃を始める。

外壁張り最後の難関


昨日やり残した外壁作業最後の角の板あてに悪戦苦闘。大きな金物のボルトをよける細工、胴縁の高さ違いを板を薄く切って埋めるなどなど。

この間、ヨメさんは物置の整理。必要なときに必要なものが見つからないのは整理整頓ができていないから。ずっと消えていた延長コードと帽子を発見。

外壁最後の穴埋め加工

角の穴埋めは結局11時すぎまで掛かる。そしてやっと外壁完成!やった!

外壁正面
外壁側面
外壁裏面
外壁斜めから

うれしくなって四面をしみじみと見てまわる。我ながら美しい出来栄えに自然に笑みがこぼれる。動画にも収録、午前の部終了。

職人弁当の時間。片付いた家の中で穏やかなひだまりを感じながらひとときの休憩。一段と空が青い。

秋の青い空

午後からは内装に掛かる。しょっぱなとして天井板張り。椹(さわら)の本実(ほんざね)の材料を使う。

本実(ほんざね)

本実(ほんざね)とは、板材と板材を接合する凸凹加工のこと。出っ張りがわずかに短い方が表面になる。


釘を隠すのできれいに仕上がる。でもその分、難易度は上がる。板が薄く割れやすいので端材で練習。よし!始めよう。

椹(さわら)は驚くほど軽い。外壁で使った唐松とは大違い。横寸法をとってカットするといきなり割れてしまう。切り方が良くなったのか出鼻をくじかれる。

天井板はりはじめ


張り始めをどう留めるか、早速わからなくなる。困ったときは建築士サポーター。電話してすぐに解決。本当に助かる。

本実ダンドリビス


本実(ほんざね)は釘ではなくダンドリビスを使うことに。この方が多少でもスピードが上がりそうだから。


両端からヨメさんと二手に分かれて留めていく。慎重に割れないようにゆっくりじっくり。神経を使う。

天井板はり


2枚目をはめ込む。うん?なかなかはまらない。ビスを留めすぎかもと微調整、四苦八苦して何とかはまる。

天井板、今日はここまで


こんな繰り返しで今日は結局8枚。最終70枚へ向けてまたまた長旅が始まった。

電球を灯す


夕暮れは暗くて老眼にはきつくなる。室内に電球を灯す。明るいし暖かい気持ちになる。


明日からは少し時間延長できそうだ。たった一つの電球に有難みを感じる。


アパートに戻り、ささやかな晩酌。ものの1時間で眠たくなる。今日も元気でありがとう。


森と町の二拠点生活1週間まとめ|家づくりは人生そのもの



今週も大工週間になった。家づくりを始めて1年以上。気づきと学びの連続になっている。


「外壁は化粧のようなもの。それは基礎、土台、柱、桁といった骨組みあってはじめて成り立つ。

今までそういう言葉を使っていたけど、いまいち重みがなかった。家をつくって本当に実感した」


昨夜ヨメさんが飲みながら話していた。まさにその通り。


家づくりセルフビルドは人生そのもの。やればやるほど深みが増していく。


自分をリセットし、これからを考えていく上で、それこそ土台になるプロセス。


記録に残し、振り返りに使っていきたい。
















いいなと思ったら応援しよう!