人と人の間に焚き火、場づくり
「火がぼーっと見たくなった」
焚き火の宿にお越しいただく方からよくこの言葉をよく耳にします。キャンプがしたいではありません。あくまで焚き火そのものをたのしみたいという気持ちです。
焚き火といえばキャンプ、そんなイメージをもっていませんか?たしかに焚き火をしたいがためにキャンプに行くはおおいにありです。でもここでいうものはそれとは違う感覚です。
焚き火そのもの、火が持つ力。純粋に味わいたい。他にないひとときを過ごしたい。テントをたてるとか料理をつくるとかそういうのは二の次。焚き火そのものに集中します。
焚き火は自然の一部を借りてやるものです。火をつくると自然が感じられます。からだの中を巡る新鮮な空気。風の音、鳥のさえずり、木々の香り、煙のにおい。常日頃使っていない五感が開くのがわかります。
人間の本能にアクセスする・・・そんな感覚かもしれません。
火を見つめていると心が落ち着きます。頭を空っぽにできます。自分の中にゆっくり入っていくことができます。
火を囲むと、素直になります。子供の頃の純粋な気持ちに戻ります。みんな笑顔になります。肩肘張らない会話ができます。焚き火は人と人を自然体でつないでくれます。
火と人間は深い関係にあるんですね。そんな火の力を借りて、心からほっとできる場づくりがしたい。そんなことを思いながら、できそうなことを手掛けながら今に至ります。
人と人の間に火がある。
そんな場づくりがつくりたい。ずっと前から考えてきたことです。焚き火の宿を3年やってその確信を得ました。
ということで、次なる目標、次なるアクション。少しずつですが動き始めていきます。