【週刊 森プラス】森と町の二拠点生活、実況中継で気づきを得る|2023.10月5W
自分でつくる森の暮らし。my forest my home/
信州小諸と東京近郊。森と町の行き来をはじめて2年弱。
働き方、暮らし方にたくさんの変化が生まれてきた。
毎日に流されると、せっかくの意味がなくなっていく。
ささやかな日常にこそ価値がある。
その時、思いついたこと、降りてきた言葉たち。残さないと忘れてしまう。
そこで毎日の足跡、振り返り記録を始めた。
「森と町の二拠点生活ってどんな感じなの?」
「自然と都会とを行き来すると、どんなことが起こるの?」
「仕事はどうするの?」
「二拠点するメリットは?」
「森の暮らしづくりってどうなの?」
そんな疑問をもつ人の参考になれば。
では今週は森3、移動2、町2の1週間スタート。
たきびわエリアの整備|10.26(木)
朝3時すぎ目が覚める。寝転がりながらスマホ執筆40分。最近の日課だ。
あれがしたい、こうしたい、それについてはこんな想いがある・・・
あれこれ思っているだけでは何も起こらない。まず文字にする。発信する。気持ちを駆り立てる。
4時起床、PCへ向かう。これも日課のwebサイトづくり。
森プラス事業立ち上げの仕込み。それが何なのか周知してもらうのが第一歩。その根幹をなすのがwebサイト。
日々頭の中で妄想することを言語化していく丹念な仕事だ。
続いて森プラスYouTube。これまでの森の開拓と小さな家づくりの記録。編集が鬼のように溜まっている。
朝ごはんを済ませ現場へ向かう。朝の空気が清々しい。
先週に引き続きフィールド整備活動。
たきびわ予定エリアを整備する。
たきびわとは、みんなが集う焚き火専用エリア。うちのフィールドのシンボルになる。
輪・・・かこむ
和・・・なごむ
話・・・はなす
3つの「わ」をつくる意味が込められている。
知り合いの人生点火のソングライター花奏ひすい。さんにテーマソングまでつくってもらった。
僕たちが想う、たきびわの世界観を見事表現してくれた。
刈り払い機で下草かりからスタート。
枯れた赤松を伐採。直径30センチ級の大物。昨日つくったイベントエリアの空間へ向け倒す。
10時になる。別荘地コミュニティの整備作業の日。毎週行う池周辺の美化。きれいになってきた。
お昼前だけどお腹が減ったので職人弁当。
午後からは本格的に伐採。
入口付近で斜めに生えて、倒木リスクがある細めの赤松。
見た目が細くても、生きていると水を吸っていて重さが違う。
続いてフィールドに戻り、30センチ級の赤松2本目。ドスーンという感じ。
玉切り、枝払い、伐ったものを運ぶ。斜面の上がり下り。かなりの肉体労働。
もう一本赤松。今度は生きているけど、そのうち松食い虫にやられる30センチ級。
何年選手なんだろう?この森の先駆者であることは間違いない。
こうして伐った赤松たち。丸太から枝葉まで丸ごと一本使い果たすのが目標。
そのうち、山ほど製材することになる。
夕方、たきびわエリアの穴掘りを少しやって本日終了。
いやあ、疲れたーーー。
朝編集を終えたYouTube動画を約1ヶ月ぶりにアップ。もう1年前になってしまった・・・。
お酒とおつまみでバタンキュー。今日も元気でありがとう。
センターエリアの整備|10.27(金)
朝3時、目が覚める。すかさずスマホ執筆。昨日書けなかった分もあり小一時間。
寝床のまま、少し読書と思つたら、肩口が寒いのと昨日の疲れもあって二度寝。
6時起床。記事の仕上げをする。
YouTube編集をちょこっと、朝寝をすると仕事時間がない。早く起きないと。
朝ごはんを済ませフィールドへ。
たきびわ整備の予定だったが、イベントスペース確保が優先。
フィールドに入ってすぐの平坦な場所の落ち葉を取り除くことに。
最初はまとめた落ち葉を焚くことにした。久々に香る焚き火のにおいが心地いい。
相当な量が出る。あ、そうか!ここに敷けばいいんだ。
浄化槽工事で掘り返して地面があらわになった場所に敷き詰めることに方針変更。
そうするとむしろ土が混じった方がいい。腐葉土になれば尚良いからだ。
手付かずで荒れていた場所の枯れ葉を取り除くと、みるみるきれいになっていく。
見違えるようだ。作業にハマる。
ここ数日で伐採した赤松の丸太をえっちら動かす。
1年前に倒木処理して、積み上げていた丸太も整理する。
「見違えるようになりましたね!」
「ありがとうございます。たった二人でやってるのでめちゃくちゃ遅いですけど💦」
「これだけのこと、業者に頼んだら大変な費用が掛かる。それを浮かしているんだからすごい」
途中フィールドに立ち寄ってくれたお隣さんからいただいた言葉。とても励みになる。
重機を入れればあっという間に終わるだろう。
でもそれでは、森の地形が壊れるし、これは残したいと思う小さな植物も全てなくしてしまう。
手間暇かかっても、自分の目で見ながら整えていきたいという想いがある。
自分の森フィールド、愛情がある。
やればやるほどどんどん整っていく。ここ数ヶ月、家づくりに追われて放ったらかしだっただけに変わりようにうれしくなる。
「きれいになると、歩きたくなるね」
「ワクワクしてくるよね」
とヨメさん。ほんとその通り。
いわば自分たちの大きな庭。家は森と共につくる。以前から思っていたことが具体的になる。
新たな家づくりの発想、放置森林の活用方法として伝えていきたいんだ!
こうして記事にしていると、自分がやりたいことが定まっていく。書くことは大切。
午後から電気工事も入る。ペンディングになっていた換気扇と通気口の穴開け、コンセントボックスの設置。
あと1日あれば終わりそう。これで外壁張りの残りにも掛かれる。
センターエリアがきれいになって充実感いっぱいで帰宅。
鍋をつつきながらお酒。こんな感じのイメージが湧いた。思いついて絵を描いてみる。
酔いがまわってきた。そろそろ寝るとしよう。今日も元気でありがとう。
埼玉へ移動|10.28(土)
朝いや夜2時半、目が覚める。昨日ちょっと飲みすぎた笑。
眠れないのでスマホ執筆30分。
ごろごろしつつ、もう起きよう!と3時半起床。
記事の整理、webサイトづくり、朝仕事ルーティン。
サイトづくりはグーグルドキュメントに書き溜めた商いメモを整理しながら丹念にやる。
2時間ほどやって眠くなり二度寝。
ヨメさんの用事に合わせ自宅へ戻る。
朝イチでフィールドへ。昨日暗くなったので状況確認とコンポストへ生ごみを入れる。
このあたりはどの家もコンポストを利用している。最初はどうしたらいいかわからなかったが慣れるとこれがベスト。
いったん整備完了したセンターエリアをパチリ。朝の空気とともに清々しい。
帰路の最初に佐久平駅へ。来月開催の講師登壇のキップを購入。行き先が上越なので小諸から向かう予定。
カインズ佐久平で開拓必須アイテムの購入。「組み立てグリップ」という名の手袋。
ある時、ネット記事で見つけた。これがめちゃくちゃ優れ物。
薄くてフィットして手になじむ。ビスをつかんだり細かな作業もでき、すべり止めも強い。
しかも3つで800円ほどのリーズナブル価格。いろいろな手袋を使ってきたがダントツと言っていい品。
同じショッピングセンター内にあるワークマン女子へ。開拓用ウェアでちょっと気の利いたものはここが定番。
約1年前、長野県初出店で話題になった。久しぶりに寄ったがあい変わらず安い。
機能性があってこの価格。作業用としては外せない。通常のワークマンと併用している。
その足で洗車、ツルヤ佐久中央店へ。目的はここでしか手に入らないお気に入りのヨーグルト。ほぼ帰路のルーティンになっている。
この季節の東信エリア、雨が少なく暑くもなく寒くもなくさわやか。一年中で一番いいかも。
いつも通り下道利用。国道254号線で荒船峠を越える。
荒船山は紅葉が始まっている。杉の山と思っていたらそうでもないみたい。紅葉シーズンで知る。
下仁田から富岡へ。ランチははま寿司。これもほぼ定番。
森の大工で滞在中は魚を食べる機会が減る。そこでお寿司が食べたくなる。
外装が新しくなった店を「煌びやかなはま寿司」と呼んでいる。回転ずしでは現状ここがベスト。
ランチ後、運転手交代。ヨメさんとチェンジできるのが助かる。
吉井から抜け道、児玉方面から254に戻るショートカット。
小諸へ向かう道中でいろいろ通ってみて、見つけたルートだ。
途中のコンビニで運転交代。それから今後の商い談義になる。
今後どうする?といった話は車中が多い。景色を見ながらなので解放的に話せるのがいい。
いろいろなアイデア、発想はほとんど車中会議で出たものばかり。二拠点移動は重要な時間だ。
と話をしていると、あっという間に町中へ。自宅近所のスーパーに寄って帰宅。ざっくり5時間半。
え〜〜っ!と思うかもしれない。でも慣れてしまえばどうってことはない。むしろ移動で森と町のメリハリがつくと思っている。
都会に住む人はイライラ、ちまちましている。車を走らせていても煽りがあったり。
何をそんなに急ぐのか。もっとゆったり過ごせばいいのに。二拠点を始めて俯瞰できるようになった。
もちろん、数年前まで僕もその一人だったが、、、笑。
移動日は車に乗っているだけ。でもそれなりに疲労。ごはんとお酒でバタンキュー。
今日も元気でありがとう。
オンライン仕事の一日|10.29(日)
朝3時すぎ目が覚める。これはどこにいても同じ。自宅だと寝袋でなくベッド、よく眠れる笑。
マイメディアの状況を少し眺める。ルーティンになってきたスマホ執筆40分。4時半起床。
PCへ向かい朝仕事モードに入る。この時間は静かで邪魔が入らない格好の集中タイム。
午前中、コミュニティスクールのグループコンサルティング。
対象は既に複業活動をスタートしたメンバー。
会社員仕事と並行しながら、自分がやりたいシゴトを確立する。
時間や制約のある中、みんな頑張っている。一人ひとりと向き合う。
休憩をはさんで午後もグループコンサルティング。今度は一人商いプログラムに取り組んでいるメンバー向け。
セッション冒頭肩慣らしで話してもらうチェックインという時間がある。
その中で一人のメンバーが興味深い話をしてくれた。
アメリカのナパバレーのワイナリーの話題が出る。たくさんある家族経営のワイナリーが集まって大きな商いをつくっているそうだ。
僕が描く一人商いワールドにつながる話で気になった。
まだまだ日本はこうした働き方が閉ざされた現状。もっと自由に働き方を広げる世界をつくりたいと願う。
夕方に個別面談。3つの場を合わせて7時間半オンラインセッション。
さすがに疲れる。晩ごはんのおでんとお酒でバタンキュー。
今日も元気でありがとう。
課題図書をこなす|10.30(月)
朝いや夜2時半、目が覚める。すぐ寝付けないのでスマホ執筆。変なサイクルになってきた。
引き続き思いついたメンバー向け発信を書き留める。小一時間やって目をつむる。
うたた寝して5時起床。PCへ向かう。
コミュニティメンバー数名個別に前進のためのメッセージやりとり。
その後、今週末のイベントへ向け、ファイヤーピット選びと購入。ネットでいろいろみていると、あっという間に1時間以上。
実は過去もキャンプファイヤー請負の仕事が発生するたびに購入を検討していた代物。
何度かリサーチした結果、岐阜県多治見にある陶磁器メーカーさんということが決め手で着地。大きさは85センチのものにした。
現地配送でぎりぎりのスケジュール。いつもこんなバタバタ劇を展開している。もっと早く掛かればいいのに。実際の使用感は後日レビューしたい。
その後、記事整えをちょこっとやっていると朝ごはん。朝の報道テレビを眺める。
森フィールドにいるときは全くテレビをみない。その分新鮮、と同時にメディアがどんなものを取り上げて視聴者の引きをつくっているかが客観視できる。
このあたりも二拠点生活をやっている恩恵かもしれない。
所用とメンバーフォローなどやって、イベントへ向けたチラシを作成。
これといったことがなくても時間は過ぎていく。あれもこれもと思っていてもなかなかそうはいかない。
午後は図書館へ、と思ったが天気もいいので公園へ変更。
ずっと棚上げにしているwebライティングの基本スキルを学ぶ本の読破。集中しないと先送りになる。
こんなときは場所を変えてみる。運動も兼ねて20分くらいの距離を歩く。
公園の大木とあたたかな日差し。やっぱりこの季節は気持ちいい。太陽を浴びていると少し汗ばむほど。
外の空気を触れながらのインプットはスムーズ。これは知らなかった!という内容の連続。
これまで長年積み上げてきた記事でもテコ入れできる要素が山ほどあることがわかる。少しずつ手を入れてみたい。
読んだことをすぐやらないと忘れる、先送り、結局やらずで終わる。できることから手を付けてみる。
夜はメンバーとのイベントへ向けた打合せ。全てオンライン。
朝、一度打合せしようと話して、その日の夜にできる。従来だと考えられなかったこと。
オンラインで仕事の進め方は大きく変わった。「どこでもシゴト」の環境は揃っている。あとは発想とアイデアでどんどん広がる。
晩ごはんのおかずをつくる。自分が食べたいものを思いつきで。料理はたのしい。
お酒とごはん、ソファーに座っていると寝ていた。
今日も元気でありがとう。
森フィールドへ移動|10.31(火)
朝4時、目が覚める。メール、メッセージチェック、おもむろにスマホ執筆開始。5時起床。
11月は講師登壇が3つある。配布資料を整理する。
6時ラジオ配信。今日のお題は、「循環する商いをつくる」。
フィールドで多数存在する赤松たち。厄介者扱いにされている。彼らはもともと先住民。何とか上手に利用できないものかと思案している。
継続するためには商い化しないといけない。そんな話をさせてもらう。
ネタは当日放送前に1週間を俯瞰して考える。毎週の習慣。この場で日頃思っていることを口に出し、自分の立ち位置、方向性を確認する。有意義な時間になっている。
森の二拠点生活のおかげで同じことはやらない毎日。ラジオ配信と相まって良いサイクルができている。
午前中はPCとタブレット。サイト制作ちょこちょことYouTube動画編集。
午後から小諸へ向けて移動。一度自宅を出て、イベントで使う焚き火道具を忘れたことに気づき戻る。
再度積み込みをしたり、バタバタ劇をあいかわらず。
途中のショッピングセンターで腹ごしらえ。
秋の夕暮れ時は落ち着く。車窓から景色を眺める。
眠気と闘いながらヨメさんと運転交代しながら5時間ちょっと。ツルヤで軽く買い出しアパートへ到着。
お酒とつまみでバタンキュー。今日も元気でありがとう。
森と町だから気づける二拠点生活で発する気概
あっという間に1週間。こうして振り返ると尚更だ。
ただ、振り返りをすることで気づけることも多々ある。
今回は「循環」ということの意味。循環型社会などと取り上げられるあのこと。
うちのフィールドには多数の赤松が生息している。赤松といえば松枯れ。ここでも広がりつつある。
倒木リスクがあり、早く伐ろうと厄介者扱い。もちろん伐採しないといけないものも多数ある。
でも僕はそう思えない。もともとこの地に最初に生まれたのはきっとこの赤松たち。
人間の都合で要らなくなったから処分すればいいというのはおかしい。
伐採しないといけないのなら、単に廃棄ではなく、それを利用できるようにできないものか?
少なくとも幹はチェンソー製材で建材に、枝葉は燃料にすることは必須。
赤松は伐ったときにとてもいい香りを発する。ここに何かないのだろうか?などあらゆる可能性を探求する。
厄介者に光をあてるとワクワクする。これが森プラス発想。
こんな妄想をするのは、地元にいた人間ではないからじゃないかと。
従来の考え方だと、突飛で非常識に思えるようなことかもしれない。
現実的ではないかもしれない。戯言かもしれない。
でも新たな可能性にチャレンジしようという気概をもっている。
こんな気持ちをかき立ててくれる。二拠点生活だからこその価値だと思う。