見出し画像

やっぱり山菜

こんにちは、MIDORIです。
5回目!この時期欠かせない山菜の話。

先月、山へ仕事に行くことがありました。 その日は20分くらいでしょうか、山登りして仕事場まで行きました。途中、今シーズン初の山菜を発見。
こごみです。
ときめくときめく。
帰りに摘もうと決め仕事に向かいました。 そして帰り道、私がこごみを一握り片手に持っていると、一緒に仕事をしていたおじちゃん(以下Oさん)が 
「そんなんで足りんのか?ヘルメットに入れてけ。」と言って、一緒にこごみ採りが始まりました。
やっぱみんな好きだよね。と思いながら採っていると、Oさんは自分がとったやつを私のヘルメットにがさっと入れてくれて、
「俺はもう食ったからいらね。」と。
ウキウキして帰り、その日の夕飯は初物を味わうことができました。 
翌日も同じところで仕事があり、また帰りにこごみを。。。と考えていたら、来た道を通らず別の道で帰ることに。少しがっかりしながら下山していると、なんとまあ! タラの芽が出ているじゃないですか!!実は仕事中に一つだけ見つけたタラの芽が胸ポケットに入っていたのです。でも、タラの芽と言ったら天ぷら。一つだけ持って帰ってもなぁ。と思っていたところだったので、採らずにいられるわけがない。タラの芽探しの始まりです。前日にこごみをくれたOさんが、「こっちにタラの芽出てるぞ。」と言って、林道から少し入った日当たりのいいところを教えてくれました。二人でタラの芽採り。ほかの人たちは下山してしまい、私たちも一食分採ったくらいで戻ることに。Oさんと歩きながらタラの芽が入ったヘルメットを両手で抱え、あー幸せと。と感じたその瞬間、あれ、なんか変、両手でヘルメット。。。やべ!輪尺(木の直径を図る道具)がない。タラの芽を手に入れ、仕事道具の輪尺を山に置いてきてしまったのです。スパイク足袋をカチャカチャ鳴らしながら道路を走って戻り(走れる体力に自分で驚きながら。笑)、無事輪尺を取り戻し、その日はタラの芽の天ぷらを食べることができました。それから今はワラビとタケノコの時期です。

画像1

 先週の仕事場では少し早いけどフキを採り、甘辛く煮て食べました。
 どんな味かは知っているけれど、毎年初物はとても美味しく、世界一好きだと思うのです。エネルギーが詰まった味。それに最近思うのですが、山から食べ物を手で採る行為は、脳みそでは意識できない、きっと細胞とか遺伝子とかどこかに刻まれた、古い記憶と結びつく喜びがあるように感じます。だからみんな夢中になるんだと思う。 食べるまでにアク抜きしたり筋取りしたり手間がかかる事も多いけど、自分で採ってきたものを、先人たちの知恵に関心しながら、手間をかけて食べられるものにする時間もまた喜びでもあるように感じます。いつもそれくらいの時間は持ちたいと思うのです。そして、子供の時によく食べたゼンマイとか、婆さん手間かけて作ってたんだなーと驚き、梅雨と夏を迎えるエネルギーに変えるのです。

でもね、もしかして、
それ手間じゃなかったのかもしれない。とも思うのです。

山は偉大です。

いいなと思ったら応援しよう!