伊達共成長オフィスこけら落とし/だて未来ゼミ開講
2024-05-10 【筋書きのないドラマ始まる】
伊達市にオープンした伊達共成長オフィス(北海道伊達市鹿島町6-7、浅見ビル壱号館)で5月10日、こけら落としの第1回だて未来ゼミが開講しました。
新しいワクワクがはじまりそう。でも、そもそもゼミではなにが学べるのでしょう。
「パイオニアが新しい視界を見せてくれる」。プロジェクト代表の山中は、こう言いました。先進的な農業に取り組むパイオニアが進めるビジネスにふれることで、自分とは違った視点を学べる。それをきっかけに、自分ならこうかな? 別の分野でも生かせるかな? と気づく人が増えることでまちは変わっていく。そんな地域の未来をつくりたいといいます。
ゼミではまず、SIPプログラムディレクターの西村訓弘三重大学教授が講演。テーマはこれからの日本の地域イノベーションの役割について。強調したのは、地方の方が可能性はあるのではないか、という視点です。
高度経済成長期の社会変化を知っている世代と、世の中が完成した中で育った世代がいること。一人当たりの県民所得の増減率で地方と都市部が逆転している地域もあること。
西村教授は「私たちの信じている常識は正しいのか」と問いかけます。
「農業では食えない、といった今までのやり方や常識をもう一度バラバラにしたい」。
「地域内の創造的破壊と新しい結合が生み出せれば、どんな地域も時代に適応した新しい社会ができる」。
人は増えなくても幸せな人が増える。その先に学ぼうとする人が増えていく。そう訴えます。
ディスカッションでファシリテーターを務めたのは、三重県のあさい農園の代表取締役・浅井雄一郎さん。世界中から取り寄せた品種とAI等の先端技術を導入したスマート農業で、多様なミニトマトを生産するなど、最先端の農業に挑むパイオニアです。
浅井さんを中心に輪になった20人のゼミ生たち。
「まだなにをやるかは白紙。ディスカッションしながら、みなさん主体で面白いことをしたい」と浅井さんが伝えると、若手起業家や農業者、会社員などさまざまな立場のゼミ生が、伊達市について思いを弾けさせました。
浅井さんは「農業の話から入っても、農業でなくてもなにかに気づいてやってみようと思うことが大事。いろいろな角度から物事を見ればチャンスはある」と強調しました。
次回のゼミは7月の予定です。あなたも自分の未来を考えてみませんか?
(粟島暁浩)