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Macのカスタマイズ(Default Folder X編)

Macのカスタマイズの初級編としてDefault Folder Xについてお伝えします。

結論からいうと、これがないMacなんて考えられないレベル。
言い切ります。必ず入れましょう。全員必須です!

Default Folder Xは、St. Clair Softwareが開発している有償のユーティリティ。2022年11月28日現在、5,542円です(サブスクでなく買い切り)。


「ファイルの保存先」問題

仕事で使う場合、地味ながら無視できないのが「ファイルの保存先」問題。こんな経験ありますよね。

  • ついつい面倒でデスクトップに保存してしまう
     → まとめて移動するときにリンクが切れてしまう

  • 保存した先にファイルがない!!!
     → 意図しないフォルダーに保存してしまっていた

保存ダイアログの操作性を拡張するDefault Folder Xを導入し、適切に使うことで上記のような事態を回避できます。

  • スピーディに保存先を探せる

  • 間違えずに保存先を指定する


用語

まずは用語を確認しておきましょう。

Open/Saveダイアログボックス

アプリケーションからファイルを呼び出したり、保存するときのダイアログボックスを「Open/Saveダイアログボックス」と呼びます。

Default Folder Xのツールバー

まずは用語を確認しておきましょう。

Default Folder Xをインストールすると、Open/Saveダイアログボックスが拡張されます。右側の縦に並んだアイコン類を「ツールバー」と呼びます。

このツールバーは環境設定で変更できます。

  • 白黒、カラー

  • アイコンとテキスト、アイコンのみ

  • 標準、ダーク、最小限

①最近使ったフォルダー

Default Folder Xツールバーの「フォルダーに時計がついたアイコン」をクリックすると、最近使ったフォルダーの一覧表示されます。

 

macOSの標準機能でも「最近使ったフォルダ」へのアクセスは可能ですが、次の点で不満が残ります。

  • 表示されるフォルダーは5つまで

  • キーボードショートカットで操作できない

そこで、Default Folder X。
最高100までのフォルダー履歴にアクセスでき、さらに、option + ↑/↓キーで切り替えられます。速い!!!

②Finderウインドウ

多くの場合、保存したいディレクトリはFinderで開いていることが多いんです。

Default Folder XツールバーのFinderアイコンをクリックすると、現在、開いているFinderウインドウが一覧表示されます。また、option + shift + ↑/↓キーで切り替えられます。

Finderクリック

(自分は使っていないのですが)Finderで開いているウインドウをクリックしてOpen/Saveダイアログボックスで指定するという機能もあります。


Macの標準機能では…

ご参考までに、Macの標準機能として、FinderからOpen/Saveダイアログボックスにファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップするという方法があります。


③よく使う項目

Default Folder Xではよく使うフォルダーを「よく使う項目」として登録できます。

Default Folder Xツールバーの♥アイコンをクリックすると、「よく使う項目」が一覧表示されます。

さらに、Default Folder Xの環境設定でキーボードショートカットを設定しておくと、サクサク移動できます。

「control + shift + アルファベット」で指定するのがオススメです。

また、Default Folder Xの環境設定で[次の条件でよく使うショートカットキーを有効にする]を「すべてのアプリケーション」にしておけば、どのアプリケーションからでも上記のキーボードショートカットを使えるようになります。快適ですよ〜

最新版の6.0以降、[よく使う項目]への[ショートカットを有効にする]は、[フォルダ]カテゴリに移動しています。

事前に各フォルダーのシンボリックリンクを
バックアップとして集めておくと再設定がラクです。

iCloudで設定を同期

[オプション]カテゴリで[iCloudで設定を同期]オプションをONにしておくと、複数Mac、および、再インストール時に〈よく使う項目〉と、そのキーボードショートカットを再設定する手間から解放されます。

プレビュー

Open/Saveダイアログボックスでファイルを選択し、スペースバーを押せばQuick Lookプレビューできます。

Default Folder Xでは、ダイアログボックスの下にプレビューが表示されます。目的のファイルを見つけるのに矢印キーでファイルの選択を切り替えていけます。

インターフェイスの設定

次のように設定するのがオススメです。

  • Finderクリックを使う:OFF

  • 保存時にコメントとタグを表示する:OFF

  • スタイル:最小限

  • アイコン:カラー

  • 表示:アイコンのみ

Before

ちょっと賑やかな感じ

After

ずいぶんスッキリしました。

注意点

2024年2月現在、最新バージョンは6.0.4です。macOS Ventura(13)、macOS Sonoma(14)であれば問題ありません。

macOS Monterey(12)と6.xの相性が悪く、フォルダー呼び出しが遅いので、5.xを使うのがオススメです。

サイトの右上にも明記されています。


まとめ

macOSは毎年アップデートされるのにもかかわらず、ある意味、放置されているOpen/Saveダイアログボックス。Default Folder Xは必須です。

いろいろ覚えられない…という人は、次の2つだけを覚えましょう。

  • 最近使ったフォルダー:option + ↑/↓キー

  • 現在、開いているFinderウインドウ:option + shift + ↑/↓キー

キーボードショートカットでなく、Default Folder Xツールバーのアイコンからでも十分効率化につながります。

Default Folder Xはいつからある?

調べてみたら、遡ること2005年の記事が出てきました。Mac OS9時代から人気のあるユーティリティで、自分自身、ずーっと愛用しています。

しつこいですが、本当にオススメです!

Setappで使うのがオススメ

Default Folder X、BetterTouchTool、Path Finder、Bartenderなどのアプリを使うのであれば、Setappを導入するとリーズナブルに導入できますし、、かつ、シリアル管理から開放されるのでオススメです。

https://setapp.sjv.io/c/3473048/343321/5114

※紹介リンクです。

導入費用

  • 月額9.99ドル(1台のMac)

  • 月額14.99ドル(4台のMac)Power Userプラン

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