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B.LEAGUE SEMIFINALS 2018-19 千葉ジェッツvs栃木ブレックス プレビュー

今シーズン栃木ブレックスの試合を全試合(アーリーカップ、レギュラーシーズン、天皇杯)見てきたワタシが楽しみすぎて個人的注目ポイントなどを書き出したのがこのnoteになります。千葉の試合は何試合見たかは把握してませんが。
今回は完全にブレックスファン目線で書きました。
お時間ありましたら読んでいただいて、良かったらシェアしていただけたら幸いです。


試合概要

B.LEAGUE SEMIFINALS 2018-19
会場:船橋アリーナ
GAME1 2019年5月4日㈯ 15:05 TIP OFF
GAME2 2019年5月5日㈰ 16:05 TIP OFF
※ GAME3 2019年5月6日㈪ 15:05 TIP OFF

1勝1敗の場合、GAME3を開催。

千葉ジェッツ

52勝8敗 東地区1位 全体成績1位
自地区1位 / 3地区間1位
スローガン:#いくぜてっぺん

vs

栃木ブレックス

49勝11敗 東地区2位 全体成績2位
自地区2位 / 3地区間1位
スローガン:BREX NATION ~全員で目指そう、あの頂点を~


▼バスケットLIVEのプレビュー動画


今シーズンの対戦成績

今シーズン公式戦ではアーリーカップ(以後EC)1試合、天皇杯1試合、レギュラーシーズン(以後RS)6試合の計8試合戦った。戦いすぎ。
EC準決勝では栃木が勝ち、天皇杯の決勝ではオーバータイムの末に富樫にウィニングショットを決められた。RSは3勝3敗で得失点差は栃木の+11だった。

アーリーカップ 2018年9月8日㈯ 栃木ブレックス 88-77 千葉ジェッツ

2018年9月7日㈬ 栃木ブレックス 73-61 千葉ジェッツ

天皇杯 決勝 2019年1月13日㈰ 栃木ブレックス 69-71 千葉ジェッツ

2019年1月16日㈬ 千葉ジェッツ 80-71 栃木ブレックス

2019年2月2日㈯ 栃木ブレックス 65-68 千葉ジェッツ

2019年2月3日㈰ 栃木ブレックス 82-64 千葉ジェッツ

2019年3月30日㈯ 千葉ジェッツ 95-86 栃木ブレックス

2019年3月31日㈰ 千葉ジェッツ 70-72 栃木ブレックス


注目トピックス

トピックス1
【 Bリーグ以降の対戦成績 】
・Bリーグ以降全試合の対戦成績は栃木の12勝、千葉の15勝。
・CSでの対戦成績は栃木の2勝。

Bリーグ以降栃木が一番対戦しているチームがセミファイナル(以後SF)の相手千葉ジェッツ。なんとここまで27試合。やりすぎ。
Bリーグ初年度の中盤から一気に力を伸ばし右肩上がりで成長している千葉はBリーグの中で一番勝利数の多いチーム。対する栃木は優勝した翌シーズン低迷したが、安齋竜三HC体制になり今シーズン全体2位の勝利数。
栃木にとって良い情報を一つ。これだけ戦ってきたにもかかわらず、栃木はアウェイ船橋アリーナで連敗したことがない。なのでGAME1をなんとしてもモノにしたい。

▲Bリーグ初年度QF千葉戦GAME1のハイライト

▲Bリーグ初年度QF千葉戦GAME2のハイライト

栃木はBリーグ初年度クォーターファイナル(以後QF)でワイルドカード上位の千葉と対戦している。ご存知の通り栃木が2連勝してSFに駒を進めた。本当に最高だった2試合で、特にGAME2は個人的にBリーグ初年度のベスト3に入る好ゲーム。特にGAME2の4Q残り1分で須田が富樫からスティールしてファウルストップされた時に田臥が観客を煽ったシーンは本当に鳥肌が止まらなかった。(ハイライトの8:07〜のシーン)この時琉球に移籍して金髪にするとは思わなかったけど…頑張れ須田。


トピックス2
【QUATERFINALSでの結果 】
栃木
2019/4/26㈮ GAME1 栃木vs川崎@ブレアリ 87-57

2019/4/27㈯ GAME2 栃木vs川崎@ブレアリ 89-62
千葉

2019/4/27㈯ GAME1 千葉vs富山@船橋 102-73
2019/4/28㈰ GAME2 千葉vs富山@船橋 96-85

栃木は川崎相手に完勝だった。RS最終節の秋田戦のパフォーマンスは何だったのかと思うくらい攻守に圧倒した。また、これがCSだと肌で感じる試合だった。

千葉は富山相手に順当に勝利。しかもGAME1は100点ゲーム。良くも悪くもこのカードが一番CSっぽくないなぁと思った。RS通り普通にやって普通に殴り勝つ。順当な勝ち上がりだ。

ポイントを上げるとすれば、栃木が金曜開催で1日早くスタートした関係で一日多く休めること。これは栃木にとっては有り難いと選手たちも口にしている。

▼栃木の想定する日程
日曜日:オフ
月曜日:オフ
火曜日:練習
水曜日:練習
木曜日:練習
金曜日:前日練習→移動
土曜日:セミファイナル GAME1
日曜日:セミファイナル GAME2
月曜日:※セミファイナル GAME3

トピックス3
【 船橋アリーナでのポストシーズン 】

千葉は昨シーズン東地区1位3地区間2位を勝ち取りQF、SFをホーム船橋アリーナで開催。QFで川崎相手に1勝1敗に持ち込まれ“変則GAME3”で勝利した試合から現在5連勝中。流石の強さと言っていいだろう。栃木とやる今回はどうなるか。


各チームの注目ポイント

ここからは各チームそれぞれの注目ポイントを3つずつ取り上げていこうと思う。

千葉ジェッツ

選手情報
・小野龍猛がRS最終節SR渋谷戦とQF富山戦の計4試合を連続欠場中。
特にリリース無し。

ポイント1
攻守に厄介な石井講祐

今シーズン3P%が45.2%というBリーグ歴代最高確率でランキング1位に輝いた石井講祐。近年は毎シーズン約40%の3P%を誇る彼をフリーにすると非常に厄介ではあるが面白いデータがあった。

上の図は過去3シーズンのCSでの個人スタッツである。青く塗られている部分はそのシーズンの平均を下回った項目。見ての通り、CSになると彼は思うような数字を残せていない。大舞台に弱いともとれるかも。大舞台ということで今シーズンの天皇杯決勝のスタッツを確認したが石井は2得点で3Pが0/5だった。ブレックスファンとしてはこのままずっと眠っていて欲しいところだが、今シーズンの石井は攻撃が良くなくても守備の部分で大きな仕事をすることが多い。チームが苦しい時にファウルストップしたり、ヘルプポジションが抜群でボールに絡めてスティールしたりとビッグプレーを連発している。厄介なのは変わりないが、チームルールを守ってディフェンスすれば大怪我はしないはず(と願いたい)。

ポイント2
富樫のPnRをどう止めるか

石井がフリーになるのも富樫という個の大きなアドバンテージが千葉にあってこそ。彼から全てが始まり、インサイドもアウトサイドも回りだす。

富樫はECを代表活動のため欠場していたので、出場した7試合で4勝してるというわけだ。とりわけ天皇杯以降のリーグ戦5試合連続で二桁得点5アシスト以上とやりたいようにやられている。彼を止められる術があれば知りたいところだが、PnRからパーカーやエドワーズのダイブはシンプルながら強力で、インサイドにヘルプが寄ればオープンになっている味方に3Pを撃たせる。富山もこれを最後まで止められず敗北した。GAME1では今シーズン最多の13アシスト。
2シーズン前のチャンピオンシップ(以後CS)で栃木が千葉とやった時は完全に3Pをシャットアウトし、ほぼほぼ完璧なディフェンスを披露した。富樫にマッチアップするのは遠藤、比江島、山崎、あたりかな?スイッチして渡邉vs富樫になってしまうとスピードのミスマッチが出来てしまうのであまりやられたくない。あの時とは状況が違えど、どういった対策で富樫を止めるのか注目したい。一番良くないのは中途半端に守りに行って富樫に決められアシストも量産されることだ。

ポイント3
今シーズン怪我に苦しんだ小野龍猛の起用法

今シーズン10月に右手舟状骨骨折をしてしまった影響で35試合の出場に留まった小野龍猛。現役バスケ選手で唯一吉本興業に所属している彼だが、怪我明けはベンチスタートが続き苦労を口にしていた。

小野は前述通り、RS最終節のサンロッカーズ渋谷戦、QFの富山戦を4戦連続で欠場している。RS最終節前のアルバルク東京戦では両試合とも出場しているだけに何故だろうか?怪我のリリースも特に出ていないが、富山戦のGAME1では藤永、大宮がガベージタイムでプレーしていたのに唯一小野だけがプレーしなかった。出られないのなら栃木にとっては有り難い話だが、もしSF栃木戦に向けてコンディションを調整しているとしたら?と思うと…
栃木は栗原が怪我で今シーズン絶望なので小野にマッチアップするとしたら、橋本か比江島、鵤あたりになるだろうか。彼にも大人しくしていて欲しい。

栃木ブレックス

選手情報
・栗原の欠場が確定。

ポイント1
比江島が加入後千葉相手に2勝3敗だけど間に合った

比江島が栃木ブレックスのメンバーとしてデビューした試合は天皇杯明けのアウェイ千葉戦。その時は天皇杯に続き千葉が勝ち、その後は2勝2敗。彼が加入してから千葉に負け越している。というのはぶっちゃけどうでもいい。うん。どうでもいい。

5試合中3試合で二桁得点を獲っていてアシストもある程度は稼げている。だが千葉は他のチームに比べるとレベルが高く、他のチーム相手に通用してきたこともアラが出てきて、まだまだフィットしきれていないと感じずにはいられなかった。ボール持ちながら迷ってるシーンも多かったし。

以前ワタシがnoteに書いた通り、全てはBリーグチャンピオンになるため。どんなにRSでの内容が悪かろうとCSで1点でも多くとって試合に勝てばいいのだ。そこに間に合えば良いのだ。

▼このnote

そしてCSに間に合った。激しいディフェンスとヘルプポジションからブロックの嗅覚が別格で、オフェンスの時はハンドラーとしての状況判断とスペーシング、持ち味の安定したアウトサイドシュート。やっとチームにも馴染んできて従来通りの力を発揮している。ターンオーバーを少なくフリースローをしっかり決めて、攻守に活躍してくれれば栃木は千葉に勝てる。苦しい時にチームを救ってくれるはずだ。

去年の分も頼むぞ!ヒエジマ!

ポイント2
3Qの重要性

栃木はQF川崎相手に3QをGAME1では27-16、GAME2を22-6で圧倒して試合を決めた。後半のスタートからギアを上げて仕留めたのだが、少し嫌なデータがある。

千葉相手に栃木は今シーズン8回戦っているが3Q栃木が上回ったのは1回しか無いのだ。7回も千葉が3Qを獲っている。序盤栃木がリードして後半に千葉が盛り返す展開が割と多いのだがCSは別物だと思いたい。『360度千葉ブースターのホームコートアドバンテージ』があるだけに常に優位に試合を進めたいところ。

ポイント3
勝ち抜くには田臥勇太が必要

腰痛の影響でRS45試合を欠場した田臥だがCSに向け準備を進め、現在6試合連続出場している。プレータイム自体は大体10分前後とそれほど多くないし数字に残るプレーが多いわけではないが、彼がコートに立つと雰囲気が一変する。ここまで空気を変えることができる選手は日本にいるのだろうか?チームが落ち着き、怪我をも厭わないルーズボールとディフェンスはBREX MENTALITYそのもの。

田臥のプレーが選手を鼓舞し、ファンを奮い立たせる。そんなシーンが絶対見られるだろう。

展望

やっぱりゴール下を制するものはゲームを制す
〜 ジェフ・ギブス vs マイケル・パーカー 〜

ここまで8回の対戦の中で、ペイント内得点を多くとったチームが勝利している(天皇杯は確認できず)。インサイドの選手たちの奮闘が試合の明暗を分けると言ってもいいが、今回はギブスとパーカーのマッチアップに注目したい。
長年日本でプレーする2人。Bリーグになる前はトヨタ自動車(現在のアルバルク東京)で2シーズンチームメイトとしてプレーし、それ以前にNBLで2シーズン、Bリーグになって3シーズンマッチアップしていてお互い知り尽くしていると言っても過言ではないだろう。互いにBリーグの中で一番マッチアップされるのが嫌なんじゃないかなあと思ったり。

パーカーは規定試合51試合以上出場選手の中で1番高いFG68.2%を記録していて、2Pに限定すれば73.5%という驚異の数字を残している。評判はあまり良くない(むしろ悪い)が実力は素晴らしい選手で、対栃木戦ではリバウンドで奮起するシーンが印象的だったが数字にも残っていた。だが他の試合に比べると苦しんでいる印象でFGが10%以上も下回っている(それでも55%なんですが…)。その要因としてはうまく攻められずに3Pを打っていることも関係していて、ターンオーバーも少し増える傾向がある。

正直パーカー以上にギブスの方が苦戦している。得点以上にFG%が良くなくて、ターンオーバーも2つほど平均で記録している。通常ギブスは中まで押し込んで長い腕を活かしてゴール下の勝負を制しているが、パーカーそれに対して中まで押し込ませて持ち味の瞬発力を活かして空中で勝負する。パーカーにしかできない芸当だと思う。それ以上に気になるのがファウルの多さだ。対戦した直近4試合連続でギブスは4ファウル。あまりにも多すぎる。以前はWikipediaにファウルトラブルになるのが問題と書かれていたが(現在は訂正されている)、千葉相手にファウルトラブルに陥るのは厳しい。
攻守ともにチームに貢献している両選手のマッチアップ楽しみにしたいところだが、ブレックスファンとしてはギブスに圧倒して欲しいしパーカーに走らせる展開は作らせたくない。

ラッキーボーイは誰だ?

短期決戦を制するチームによく現れるラッキーボーイ的な存在。それになり得るのがQFで活躍した栃木は鵤、千葉は田口。

QFの2試合ともディフェンスで3Qに栃木のスイッチを入れた鵤。持ち前のディフェンス力と読みが非常に冴えていて、2試合でスティールを5つ記録。アシストもGAME2では今シーズン2番目に多い7つ。千葉戦ではリーグ屈指のリムプロテクター2人がいる中で、鵤のペイントアタックが非常に大きな効果をもたらすだろう。果敢に攻める姿を期待したい。

個人的に『なんで彼は移籍したんだろう?』案件の1つだった田口。RS平均のスタッツを見ても持ち味の3P%は良い数字を残しているが、ここまで低いシーズンはルーキーのbj以来。そんな彼だが、QFでは連日二桁得点をマーク。3Pも計7本と好調だ。今シーズンの栃木戦ではあまり活躍した試合は無いのだが、この男もお祭り男だ。
『おいさー』と叫ぶのはオールスターだけでいい。

フリースローが良くない2チームの対決

データをまとめながらもこんなに数字が低いのかと思ってしまった。笑
本当に重要だから!以上!←

最後に

全体順位1位と2位の対戦となったセミファイナル。チケットの売り方や転売など色々と物議を醸したが、いい勝負を期待したい。とは言わない。勝たないと意味がないし、絶対に勝たないといけない。田臥が言っていたようにどんな形でもいいから1点でも多く得点して勝てばいい。
まずはGAME1に勝つ!試合に出られない栗原、田原たちのためにもコート上で躍動して欲しい。アウェイでも絶対勝てる!

P.S.

チケットをゲットして現地で応援される方は行けない人の分まで応援を頑張ってください!行けない人たちも各地で応援しましょう!
全ての試合で赤いペンライトを配るみたいなので、船橋アリーナ行く方は黄色いペンライトの準備を!

▲こちらも素晴らしいアイディアです!

BREX FLASHも良いですが電池切れには注意してください!(現地で電池切れに気がついたことが何度か経験あり)


おしまい


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hiro
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