24-25シーズン 宇都宮ブレックス展望
こんにちは、hiroです。
今回は24-25シーズンの宇都宮ブレックスについて書きました。コーチ陣の入れ替わりはあるけど、選手の入れ替わりが無く始まる新シーズンについて色々と書いてみました。気になるところだけでも、読んでいただけたら幸いです。
▼昨シーズンのまとめnote
ブレックス今オフの動向
点数を付けるとするならば…
今オフのブレックスの動向の点数をつけるとすれば70点だと思う。即戦力の補強こそ無かったが、昨シーズン途中加入した日本代表候補の小川敦也を開幕前から組み込めるのは、チームにとって重要だ。若手の成長とコーチ陣に責任が増す編成は否めないが、主力の放出が避けられたのは良かった。
個人的には20代中盤から後半でセカンドハンドラーが出来る日本人選手(島根に移籍した能見や大阪に移籍した牧のような選手)と内外出来つつ3P成功率の高い外国籍(ジョシュ・ダンカンのような選手)の補強があれば良いなぁとは正直思いました。
B1屈指の高齢化チーム異例の入れ替え無し
昨シーズンはCSでは振るわなかったが、51勝したチームの主力を全員残せたのは、様々な見方が出来るが悪くはない結果と捉えたい。簡単に良し悪しをあげると…
細かいことを言い出すときりが無いが、完成されたチームを更に強くできるのか。新シーズンはそれに尽きる。
コーチが変わればバスケも変わる!?
選手は変わらないが、コーチ陣が一新された。佐々HC、荒川AC兼アナリストが退団し、ブラスウェル前ACが新HCに昇格。新ACには、以前ブラスウェルHCと仕事をしたことのあるコーネルACと田中ACが加わった。開幕直前で梅津ACも正式に加わり、コーチ陣の人数が増えたことはとても嬉しい。各コーチの情報は後ほど。
U22枠とユース
唯一の新加入はU22枠での加入となった石川裕大。ブレックスユースU15でプレーしB.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPで優勝、その後は帝京高校でプレー。高校卒業後はアメリカのプレップスクールで(いわゆる予備校)でプレーし、5月にはNJCAA(2年制大学)のリチャード・ブランド・カレッジに進学すると発表していました。今夏行われたインタビューではNCAA D1の大学に行きたいと話ていて、将来的には日本でプレーしたいとも語っていた。その後、7月下旬にブレックスに練習生として加入することが発表され、1ヶ月半後にU22枠として選手契約を勝ち取った。これによりアメリカ挑戦は無くなったと言えるだろう。
「U22枠とはなんぞや?」っていう人も多いと思う。昨シーズンから新設された新たな制度で、存在自体は知ってるけど内容はかわからない人も多いだろう。実際に私がそれだった。
U22枠を使える条件で盲点だったのが、18歳と19歳しか契約ができないという部分。石川は24年11月に20歳になるので、U22枠登録期限ギリギリに登録したことになる。
まずU22枠はベンチ登録12人と別枠で試合にエントリーすることが出来るのはすごく大きい。ベンチに入っていないと、どんなに点差が開いた試合でもプレーできませんから。
一方で3シーズンのプロ契約は、Bプレミアのシーズンも挟むことになるのでそこをどう捉えるかは気になるところ。また、プロ契約になってしまうとNCAAでプレーすることが出来なくなってしまうため、今回の契約でNCAA挑戦を断念し、プロ選手としてコミットしたと言えるだろう。
オフのワークアウトにはブレックスU18に所属する田中大貴君も参加。「ユースチームに田中大貴がいる!」と以前話題になったが、身長は193cmでブレックスU18では一番大きく、本家田中大貴よりも1cm大きい。ポジションはSG/SFで、8月に上海で行われた大会にBリーグU18選抜チームに選ばれ、先日行われたBWB Asia 2024というNBAとFIBA主催のイベントにもBリーグユース所属選手で唯一参加。将来に向けてユース特別枠などを使って欲しいと思える人材が出てきたのは嬉しいことなので紹介しました。
新コーチ陣について
ケビン・ブラスウェル HC
佐々前HCのバトンを受け取ったのは、昨シーズンAC(アソシエイトコーチ)をしていたケビン・ブラスウェル。Bリーグ初年度のウィスマンHC以来の外国籍HCになる。
プロ選手としてヨーロッパやオーストラリアなどでプレーし引退、その後ニュージーランドNBLでHCに就任し20勝0敗で無敗優勝を達成。2021-22シーズンに秋田のACを務め、秋田初のCS出場に貢献した。秋田時代は主にオフェンス面を担当し、トランジションが増え3Pのスタッツもリーグ屈指に向上させる要因にもなった。
昨シーズン佐々前HCがリクルートしてブレックスに来たが、秋田時代同様ブレックスでもオフェンス面を担当しており、試合前に昨シーズンの試合前に作戦盤を使って指示していた姿を思い浮かべる人も多いと思う。また、ベンチ外だった四家のワークアウトを見ていたり、高島はブラスウェルACの影響で怪我明けのシュートタッチが良くなったり、ドライブからのフィニッシュの引き出しが増えたと話していたりと、選手からの信頼も厚いと言えるだろう。
個人的には、昨シーズンのQF GAME2試合後の会見で佐々前HCが話していたブラスウェルHCのエピソードがすごく印象的で(上の動画をご覧下さい)。新シーズン選手が全員揃って始動する時にQFGAME3の映像を見せたことや、それ以降も機会がある度にその千葉J戦の話をしていると会見で話していたり、単独インタビューの内容でも千葉JとQFでの問題点を具体的に話していたりと、熱い人間であり千葉Jとの再戦をかなり意識しているようなので開幕戦は特に注目すべき試合となるだろう。
ジーコ・コーネル AC
恐らくBリーグを見ている人は島根にいた柄シャツを着た洒落たコーチという印象が強いと思う。昨シーズンはニュージーランド代表のACとしてワールドカップに参加、その後はニュージーランドNBLのWellington SaintsでHCとして過ごした。ニュージーランド代表にはフォトゥがいたし、ブラスウェルHCの元でACとして働いていた過去がある。
ちなみに、ブラスウェルHCがニュージーランドNBLを20勝0敗で完全優勝を達成した時のACがジーコ・コーネルだ。島根に来る前の2021年にはニュージーランドNBLで最優秀HCにも選出されており、島根時代はポール・ヘナレHCの右腕としてチームを支えた。「ジーコの戦略に助けられた」とヘナレHCや選手から度々聞かれていたようだ。
昨シーズンコーネルACが率いてたチームは、ニュージーランドNBLの中でも3P成功数と成功率が1位、2P成功率も1位とブレックスと類似している点が多く、オフェンスの組み立て方もニュービルと比江島のようなレベルの高い2人のハンドラーを中心としたオフェンススタイルだった。そういう点では、昨シーズンのブレックスのオフェンスを洗練させることが出来ると言えるかもしれない。
上の動画は過去コーネルACが率いていたチームのオフェンスを解説している。最初のオフェンスの形は、昨シーズンブレックスでもやっていたけど、ハイローで合わせることは無かったけど、プレシーズンで試合前にこのプレーを狙う練習を見ることが出来たし、実際に試合でも見られた。ちなみに、試合前のワークアウトを先導していたのはコーネルACだった。
少し気になるところは結構熱くなって行き過ぎるタイプっぽいこと。島根でも退席した試合もあったし、昨シーズンも罰金を喰らってました。
▲個人的に見たいコーネルACが作ったプレー
田中誠人 AC
田中ACは昨シーズン鹿児島でACとして活動しB2昇格に貢献。その前は秋田で2シーズンACを務め、ブラスウェルHCとともに仕事をしていた人物である。また福岡時代には、コロナ禍で合流が遅れたペップHCの代わりに当時24歳ながらHC代行としてB2の試合で指揮を取った経験もある。恐らくBリーグの試合で20代前半で指揮をした人は他にいないと思う(いたとしても少ないはず)。現在28歳と若いコーチながらも外国人コーチが来日するまで田中ACが指揮をしてトレーニングを行っていた。
梅津 ひなの AC
10月1日に正式に加入が発表された梅津ACだが、実はプレシーズンからチームには帯同していた。JBAでは東京オリンピックのテクニカルレポート作成や、パリオリンピックでは女子代表チームのテクニカルスタッフとして、戦術面の分析やサポーターを担当。ブレックスでは、昨シーズン荒川ACが担っていた役割を引き継ぐ形になるのかもしれない。
▼1ヶ月以上前から帯同しているのがわかる
天皇杯島根戦で見せたコーチ陣の対応力
そんなコーチ陣の素晴らしかった部分が天皇杯でも見られたので紹介。
天皇杯の島根戦、島根はコティ・クラークを3番で起用したビッグラインナップを使って、そのクラークを起点に1Q最初の主導権を握った。2Q最初ニック・ケイを休ませているタイミングでブレックスが逆転し、島根はビッグラインナップで再び主導権を取ろうとした。
その時には島根のビッグラインナップをブレックスベンチは対応。1Qは3番でプレーしたクラークにニュービルがマッチアップしていたが、それを外国籍ビッグマンに変え、ニュービルが帰化選手であるエヴァンスルークにマッチアップした。ルークは帰化選手ではあるが外国籍としてはB3レベルであり、クラークと比べるとフィジカルで劣るため、ディフェンススキルの高いニュービルで止めることが出来た。
1Qはビッグラインナップに手を焼き、ペイント内得点で4-14と圧倒されていたが、それ以降は2Q10-6、3Q10-4、4Q6-6と封じることに成功した。島根のビッグラインナップを起用した時間も、ブレックスに対応されてからは減っていた。もしかすると島根もこんなに早くビッグラインナップを対応されるとは思っていなかったのかも?真相はわからないが、ビッグラインナップを対応出来たことは西地区優勝候補でもある島根相手に余裕を持って試合を運べた理由のひとつなのは間違いない。
新シーズンのブレックスの楽しみな部分と気になるところ
ロスターはほぼ変わらないけど、コーチ陣が変わった24-25シーズンのブレックスにいろいろと書いていく。
habit(習慣、癖)
ブラスウェルHCが度々口にする『habit(習慣、癖)』という言葉。良い習慣を付けていくという話をしているが良い習慣とは?
と話している。いろんな選手がメディアやSNSを通して「練習がキツイ」「疲れた」と口にするほどハードな練習を行っているプレシーズン。習慣や癖は一朝一夕で身につくものではないが、プレシーズンでの厳しい練習を通じて、選手たちがどのように成長し、シーズンが進む中で試合にどう反映させていくか。シーズン終了時にどのような成果を見せるかは注目に値するポイントだ。
速いペースのバスケ
会見やインタビューの中でhabitとともによく出てくるのが『速いペースのバスケ』というワード。このワードが独り歩きしている気がする。速いペース=フルコートで走り合うスタイルをイメージする人も多いと思うが、HCが目指しているのはそういうわけでは無さそうだ。
ブラスウェルHCの『速いペースのバスケ』は、攻守両面で走り続けることではなく、チャンスがあれば早い展開で得点を狙うという意味合いが強いようだ。彼が求めているのは、ボールが止まらない連続的な動きであり、それが結果的にシュートに繋がるということ。シュートチャンスがショットクロックの早い状況でも迷わず打つように指示しており、もし打てなければ次のアクションへ迅速に移るという連続性を求められているように感じる。プレシーズンを見ていると、トランジションが増えているわけではないものの、ハーフコートオフェンスでパスがよく動いている印象。
実際に配信された試合からBリーグ公式の計算式でペースを算出してみると、試合のペース自体は昨シーズンとほぼほぼ変わっていなかった。しかし、島根戦では、ボールが止まらず良いテンポでパスが回っていた場面が多く見られ、ブレックスが目指しているオフェンスなのだと感じるシーンが多々あった。シーズンが進むにつれ、どのようなスタイルが確立されていくのか注目したいところだ。
チーム作りについて
HCは昨シーズンのブレックスのパフォーマンスを振り返った際に、シーズン途中にピークを迎えてしまったと感じており、その後の成長が止まったことを敗退の要因として挙げていた。今シーズンは、毎月の課題や改善点を設定し成長を続けたいと語っている。いかにCSでチームのパフォーマンスが最も高い状態に持っていけるは優勝するために絶対に重要なポイントだ。
HCは昨シーズンの形を継続すればある程度勝てると踏んでいると思うし、個人的にもその意見に同意だ。ただ、それだけでは優勝は難しいことも理解している。新たなアイデアが必要になる時は来るだろうし、今後どのタイミングで新しいアイデアを取り入れるのか、その効果がどのように発揮されるのか期待したい。
若手の進化
昨シーズンの強さに若手の成長が加わることは嬉しいし、そこを+αにしたい編成だ。特に小川と高島への期待は高いことが伺える。
高島はディフェンスだけでなく得点力とシュート精度向上に期待したい。「CSで使ってもらえるようなシーズンの過ごし方をしたい」と語っており、オフはシュート練習の時間を増やしたようだ。シュートの安定感は伸びしろだが、積極的に得点を狙うプレーが見たい。
小川は周囲の期待とは裏腹に天皇杯の島根戦ではDNPと、CSレベルの相手に対して起用するための信頼を築く道のりはまだまだ険しい。ポテンシャルも技術も光るものがあるが、攻守に経験値が足りていないので相手のアクションに対して判断スピードを上げてプレーしていく必要があると思う。
この2人がCSでローテーションに組み込まれるレベルに成長しないと厳しい戦いになるだろう。例年、CS進出ラインは勝率6割以上で、具体的には36勝24敗が目安だ。24回負けれると捉えられるし、その負けから意味のある経験を積むことが重要。根気強く試合で起用することで、彼らの成長がチームのさらなる飛躍に繋がると願いたい。
2年目のギャビン
ブレックス2年目のギャビン・エドワーズに期待している。昨シーズンは11月のバイウィーク中に負傷し19試合を欠場しただけでなく、プレシーズンでも試合中に負傷し準備期間が少なかった。その影響もあり、CSでは3Pが大当たりし頼もしい存在だったが、RSではギャビンの強みであるランニングプレーや合わせで飛び込んでくる部分をイマイチ活かしきれなかった印象がある。
プレシーズンを見ていると、CSに引き続き3Pも好感触でギャビンの良さが昨シーズン以上に見られる予感がある。年齢的には衰えが見え始めているものの、ギャビンが昨シーズン以上にブレックスにフィットすれば、チームとして更にレベルアップを狙えると思う。
習慣で変わるかフリースロー
ブレックスファンはフリースローは入らないものだと思っている。直近5シーズンのフリースロー成功率を出してみたが、ほとんどのシーズンで優勝を争ってきたとは思えない成功率だ。習慣を大事にすることを唱えているブラスウェルHCの就任でフリースロー成功率が改善できるのか注目したい。
今オフのプレシーズン4試合のフリースロー成功率は79.6%とブレックスらしからぬ高確率である。79.6%は昨シーズンのリーグトップに匹敵し、。昨シーズンと同じアテンプトで仮に79%でフリースローを決めると平均得点が1点強アップする。75%でも1点弱アップする計算だ。フリースローは馬鹿にならないのだ。
勿論4試合のみのスモールサンプルであることは言うまでも無いが、昨シーズンのプレシーズン4試合のフリースロー成功率が68.5%だったことを考えると「これはもしや…」と少しだけ思ってしまう。少しだけね。
ビッグマンの3P
昨シーズン中盤から3Pを積極的に狙うチームに変貌を遂げたブレックスは、新シーズンも変わらず3Pを多く打ち続けることが予想される。その中でもビッグマンたちがプレシーズンから積極的に3Pを打っていたのが印象的だった。昨シーズンの3P成功率を見てもあまり3Pが得意な選手ではないが、プレシーズンでは全員高確率で沈めていた。特にビッグマンが3Pを打つことは、相手のディフェンスを広げ、ペイントエリアへ入りやすくする重要な要素。ビッグマンたちが昨シーズン以上の成功率で3Pを決めることができれば、チーム全体の攻撃力が飛躍的に向上出来ると思う。誰か1人でも40%近い成功率で決めてほしい。
ニュービルの負担を減らせるか
ニュービルの負担を減らすことは、今シーズンのブレックスにとって重要な課題だ。昨シーズンのニュービルはMVPを獲得するほどの大車輪の活躍を見せ、攻守両面でチームを牽引したが、その負担はとても大きかった。彼の負担をどれだけ軽減できるかが、チーム全体の成績に大きく影響を与えると思う。
オフェンス面ではニュービルは得点だけでなく、アシストやゲームコントロールでもチームを牽引。そんな彼の負担を軽減するには、チームとしてオフェンスの向上が必須だ。彼がコートにいない時間帯に、いかにしてボールを動かし、トランジションを出せるか。ここで期待したいのが鵤の活躍。昨シーズンはベンチ起用が増え、思うようなパフォーマンスを発揮できなかった印象があるが、プレシーズンではニュービルのいない時間帯に鵤が出場する機会が多く見られた。鵤は元々トランジションが得意な選手であり、彼が積極的にプレーを組み立てることで、ニュービルのいない時間帯でもオフェンスを円滑に行うことが出来ると思う。鵤のアグレッシブさは必要不可欠だと思う。また、フォトゥにも期待したい。昨シーズンは上位チーム相手になるとプレータイムが少なくなりがちだったが、ニュービルのいない時間帯でフォトゥが得点源として活躍できるとすごく大きい。
ディフェンス面では、ニュービルが常に相手のエースにマッチアップする必要がないようにする工夫したいところだ。昨シーズン、ニュービルはディフェンスでもエースストッパーとして奮闘していたが、他の選手が積極的にその役割を担うことで負担を軽減してほしい。ブレックスの選手はディフェンスの良い選手が多く、それが可能なだけの選手が揃っていると思っているので。ニュービルに依存しすぎること無く、彼に重要な場面で最大のパフォーマンスを発揮できるように戦えるか。
Wエースを両立出来るか?
あまり気にしている人は少ないかもしれないが、個人的には比江島が今シーズンもハイパフォーマンスを維持できるかどうかが気になっている。
3Pに関しては、昨シーズン同様に高確率で決めてくれることを期待できると思うが、ドライブからのフィニッシュやチャンスメイクにはやや不安がある。昨シーズンの終盤にかけて、ドライブで抜き切れず、ファウルも獲得できない場面が増え、ペイント内でのシュート成功率が低下しただけでなく、シュートアテンプトも減少していた。ニュービルの負担を軽減するためには、比江島がもっと積極的にボールを要求し、自ら攻める場面を増やして決め切ってほしい。少なくとも昨シーズンのCSではそのように感じた。
昨シーズンとの大きな違いは、宣言通りであれば日本代表での活動がなく、バイウィークを休養に充てられることだ。この点は非常に大きい。比江島も34歳となり、年齢的に徐々に衰えが見え始める時期ではあるが、これが杞憂に終わることを願っている。
序盤戦の展望
昨シーズンより楽なスケジュール
新シーズンも、昨シーズン同様に11月のバイウィークに入るまでに14試合が組まれている。昨シーズンは東地区首位を争ったA東京、中地区優勝の三遠、西地区優勝の名古屋D、そしてCS優勝の広島といったリーグ屈指の強豪との対戦が序盤に集中していたが、その結果、厳しいスケジュールの中で11勝3敗というスタートダッシュに成功した。しかし、新シーズンの対戦相手を見ると、昨シーズンよりも比較的楽な日程だと感じる。
若手を試せる時期
冒頭で述べた通り、ブレックスは選手の入れ替わりがほぼなく、ケミストリーがすでに構築されているため、他チームに比べてシーズン序盤のスタートダッシュがしやすいだろう。プレシーズンを見ても、他のB1チームに比べて攻守の完成度が高く、序盤に大崩れすることは予想しにくい。これにより、格下のチームとの対戦では若手を積極的に試せる貴重な時期になる可能性がある。逆に、ここで若手が結果を残せなければ、その後の起用も難しくなるかもしれない。だからこそ、序盤から少しでも多く試合に絡ませて若手の活躍と成長が見たい。
最低でも10勝してバイウィークへ
理想的には、11月のバイウィークに入るまでに最低でも10勝を挙げることが望ましい。優勝を狙うチームとしては、勝率6割の8勝はマストだが、対戦相手を考慮すれば、千葉J、島根、群馬以外のチームからは着実に勝ち星を重ねたい。それ以外のFE名古屋も癖者だが、外国籍選手の入れ替わりでシーズン開幕前に苦戦していた印象があるため、アウェイで2勝を挙げられれば最高だ。もし12勝2敗でバイウィークを迎えられれば上出来だと思う。
おわりに
色々と書いてきましたが、優勝を狙えるだけの選手は揃っていると思う。あとは若手の成長をどのように促していくかと、コンディションの管理は重要になると思う。
HCも言っているが、昨シーズンのような好成績を収めるのはとても難しいことだ。選手の入れ替わりが無い編成で戦うことは稀であり、裏を返せば来夏は高確率で日本人も外国籍も入れ替わりが起こるだろう。このメンバーで優勝を目指せる喜びを噛み締めて戦いましょう。推しは推せる時に推せ。
最後にBプレミア審査もどうなるか見守りたい。新アリーナ計画が審査に間に合わないとリリースがあり、ブレアリを改修し審査合格を目指すようだが、新アリーナ計画の良い知らせもシーズン中に聞きたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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24-25シーズンも楽しみましょう!