口内炎の薬の選び方【成分4種の解説】
こんばんわ、口内に口内炎を飼育しているケイタです。
皮膚薬の中でいちばん接客機会が多いのって、たぶん口内炎なんです(体感)。
ずらーっと並ぶ口内炎の薬、どれが良いんでしょう。
実は成分って4種類しかないんです。
形状も4種類。
今日は口内炎の薬の選び方を解説します。
▼口内炎って?
そもそも口内炎とはなんでしょ…って、口の中でできた炎症ですね。
口にできた炎症は口内炎と言いますが、部位によって呼び方があります。
舌にできたら「舌炎」
歯ぐきにできれば「歯肉炎」
唇にできたら「口唇炎」
口角にできたら「口角炎」
などと呼称が変わりますが、まあ広域での口内炎のお話をします。
▼口内炎の原因
口内炎には色々な原因があります。
大きく分けてカンタンに説明します。
・疾患によるもの
口内炎ができる病気はいくつもあります。
軽い病気から難病まで。
また、治療薬の副作用で口内炎ができる場合もあります。
今日は割愛しますね。
・ウイルス性
ウイルスが原因でも起こります。
これも抗ウイルス剤が必要なので割愛します。
・ビタミン不足
これはよくあるパターンですね。
ビタミンB2が不足すると肌荒れの原因。
ビタミンB6が不足すると免疫力が低下し、口内炎の原因になります。
・外的要因
まあ、噛んだり、入れ歯が当たったりしても口内炎の原因になりますね。
よくある口内炎を「アフタ性口内炎」といいます。
市販薬の効能にも記載されていますが、特殊なものではなく普通の口内炎と思ってくださいね。
では、市販薬で使われる成分を見ていきましょう。
▼ビタミン剤
ビタミン剤の場合はビタミンB製剤ですね。
先ほど説明した通り、ビタミン不足が原因で起こるため、ビタミン剤は予防の側面が強くなります。
既にできてから服用しても問題ありませんが、「これって効いたのかな…?」っていうレベルです。
毎日使って予防しましょう。
口内炎以外にも肌のケアにもなりますし、ビタミンBはエネルギー変換に必要なので疲れにもいいですよ。
有名なチョコラBBでもいいですし、ドラッグストア店頭にあるPB商品でも問題ありません。
▼抗炎症剤①
炎症を抑えていく成分ひとつめです。
「アズレンスルホン酸ナトリウム」という成分です(長いので以下アズレンとします)。
発売されているのは
・塗り薬
・飲み薬
・貼り薬
・スプレー剤
・うがい薬
と、多岐に渡ります。
ここではアズレンでしか市販薬で出ていないスプレー剤をひとつ紹介しますね。
アズレンは「無味無臭」なので、スプレー剤は小児にも使いやすいため、子どもの口内炎にもオススメです。
▼抗炎症剤②
ふたつめは「トラネキサム酸」です。
聞いたことある人も多いと思います。
昔、ハミガキによく使われていましたね。
これも炎症を抑える成分。
服用して効果が出ます。
市販薬ではトラフル錠が1番人気です。
トラネキサム酸は炎症を抑えるので、のどの痛みにも効きます。
また話すと長くなるのですが、この薬もトラネキサム酸。
トランシーノⅡです。
主成分も量もほぼ同じなのに…ゴニョゴニョ…って薬。
このトラネキサム酸の使い方は色々と面白いので、追って記事にしますね。
▼ステロイド剤
いちばん効果が高いのがコレ。
口の中なのにステロイドこわい!って方は以前の記事をもう一度紹介しておきます。
そして口内に塗るステロイドは弱いタイプです。
注意するのは口唇ヘルペスの方。
ヘルペスの患部にステロイドを塗ると悪化するので、ヘルペスの方はアズレンスルホン酸製剤の方が良いかも。
ステロイド剤は早く完治します。
ステロイド剤は3つ紹介します。
まずクリームタイプのトラフル軟膏。
Amazon安いですね、店頭価格1000円くらいですよ…(2020/6/17現在)
続いて同じシリーズのトラフルダイレクト。
これは溶けるフィルムです。
軟膏が固めてあると思ってください。
何か食べる時に使えるものが良い方は、口内炎パッチ大正クイックケア。
これはシートタイプで溶けないため、貼ったまま食べられます。オススメ。
てか、Amazon何でこんなに安いの…(2020/6/17現在)
クイックケアなんて店頭価格1300円くらいなんだけど…
普通の口内炎だったらステロイドでとっとと治すのが無難です。
▼基剤
基剤が色々あるのが口内炎治療薬。
メリットとデメリットを挙げていきます。
・スプレー剤
メリット…味がきつくなく、子どもでも使いやすい。スプレーするだけなのでかなり手軽。
デメリット…薬剤が流れやすいので複数回使う必要がある。アズレンスルホン酸製剤のみなので、効果が弱い。
・クリーム剤
メリット…1日当たり最も安い。成分も揃っているため、選びやすい。
デメリット…口内に塗るので慣れるまでは気持ち悪い。食べ物の味が変わる
・貼り薬
メリット…薬剤が留まるので効き目が持続する。シートタイプだと食べる時にガードでき、痛みがかなり緩和される。
デメリット…とにかく高い。貼り間違えた時の精神的ダメージがでかい。慣れるまで違和感がある。
自分に合わせた基剤を選んでくださいね。
▼最後に
口内炎治療薬として最も有名だった「ケナログ軟膏」は廃盤となっています。
医療用、市販薬共に廃盤なので、同成分で上で紹介した「トラフル軟膏」などを使用してください。
また、飲み薬との併用は可能です。
チョコラBB+トラフル錠+塗り薬も可能です。
とにかく早く治したい方はどうぞ。
ではまた。
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