音楽のはなし③【サイバーバード】
こんにちは、趣味の話を始めたらクソ長いケイタです。
僕の心の中を彩ってきた音楽たちを不定期で紹介していきます。
全部クラシックですが、リモートワークのBGMとしてもお使いくださいね。
僕が好きな曲は『毒性』が強いものが多いんです。
良い毒もありますし、悪い毒もあります。
カッコいい毒素が強烈な曲が好きなので、中二病的でもあります。
これを期にクラシック音楽に興味を持ってくれる人がひとりでも現れると嬉しいぞ。
今日はクラシック音楽と言いながら、現代日本で活躍している日本人作曲家の代表曲を。
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吉松隆:サイバーバード協奏曲
現在も作曲活動を行っている吉松隆の代表曲です。
ただひたすらにカッコいい、サクソフォーン協奏曲の名曲。
吉松隆は数年前の大河ドラマ『平清盛』の音楽を担当していたので、聴いたことがある方もいるはず。
「反無調音楽」を掲げているので、とにかく聴きやすい。
美しい中にも中二病的なカッコよさを内包してるので、ちょっと聴いただけで吉松隆と分かる個性があります。
サイバーバード協奏曲は10代の頃にライブで初めて聴いて、感動のあまり立ち上がれなくなった数少ない曲でもあります。
はい、カッコいい。
冒頭1分で死んだわ。
サクソフォン協奏曲と言いながら、実質的に
『サクソフォン、ピアノ、パーカッションによるトリプルコンチェルト』
の形態を取ります。
全部で3楽章からなります。
第1楽章:彩の鳥(Bird in Colors)。様々な色彩の断層をすり抜けて飛ぶ、いくぶん錯乱したアレグロ。
第2楽章:悲の鳥(Bird in Grief)。悲しみの鳥の独白と、その横で夢を紡ぐように歌う鳥たちのアンダンテ。
第3楽章:風の鳥(Bird in the Wind)。風に乗ってひたすら一直線に飛翔するプレスト。
第2楽章は、作曲当時に癌で闘病していた妹の病室で作曲されました。
『生まれ変わったら鳥になりたい』
と言い遺して世を去った妹のための楽章です。
寂寥感が溢れる第2楽章を挟むような、スピード感溢れる第1楽章と第3楽章は、現代に作曲されたクラシック音楽の中でも、最もスリリングな音楽だと思います。
第3楽章のラストは楽譜に「アドリブ」と書きなぐられているそうで、疾風の如く終曲します。
BGMとしても最適です。
吉松隆の代表曲を貼り付けておきます。
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交響曲第5番
ベートーヴェンの運命のオマージュです。大迫力。
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プレイアデス舞曲
ピアノが好きならコチラがオススメ。
とにかく美しい。
夜の読書のお供にどうぞ。
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アトムハーツクラブ組曲
作曲者によると
「ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』にエマーソン・レイク・アンド・パーマーの『タルカス』とイエスの『こわれもの』とピンク・フロイドの『原子心母』を加え、鉄腕アトムの10万馬力でシェイクした曲」
うーん、カオスだけどカッコいい。
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YouTubeで検索すれは他にも多くの美しい曲が出てくるのでオススメです。
ではまた。
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