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休憩中の愚痴(閲覧注意!)

 なんか頭がふわふわするよー!?(発熱)(挨拶)

 と、いうわけで、不二川です。

 「3時のおやつ」というものの、理に適っているっぷりは異常だと思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今回の記事は、「愚痴注意!」とかいった話です。


前回までのあらすじ

 さて。昨日は、

 「応募完了したったったった!」などと書かせて頂きました。

 結論から申し上げると、今日は一日、そりゃまあ体調不良もあるんですけども、ダメ虫でした。マヂでやることがないもので。

 確かに、少しは休む必要がある。しかし駄犬は(以下略)なのですが、例えば今日から、すぐさま次の作品に取りかかるのは、ちょっとどころか、かなり現実味がない。

 うン、落ち着くべき。何かこう、ゴリッと違うことをやって、気分を転換すべきである! とにかく、教本を読めィ!!

ヨムヨー!

 そんなわけで、一昨日から読んでいる、教本。

 やはり、語り口が軽妙なので、するすると読めます。今日の時点では、「物語のパターン10個」(本家『SAVE THE CATの法則にもありましたが』)を、「小説の」実例を使って解説しているパートの、だいたい半分まで読み進めました。

 そこが終われば、最後のパートは、「売り込み方」と、トラブルシューティングなので、「多分、今は」それほど重要でもないはず。

「テンプレ」≠「解答」

 読み進むにつれ、確かにこの本は、『SAVE THE CATの法則』を、ピッタリと小説に当てはめています。ってか、映画のみならず、売れた小説も、まずもれなく、この『法則』に沿っている。

 心強い、と思う反面、これって、「解答」じゃあないよな、と思いました。例えば、まだ一作も書いたことのない、駆け出し未満の作家志望者が、これ「さえ」読めば、あなたもたちまちベストセラー作家に! なんてえ虫のいい話はないでしょう。

 むしろ、(僕みたいに)「我流と手癖でずっと書いてきたけど、なかなか前に進まない」タイプにこそ、必要な本だと。

 だって、映像シナリオならば、表現するのは役者ですから、ト書きに(まるで無頓着でもダメですが)そこまで凝る必要はない。

 翻って、小説は、文字が全てです。情景も、声も、何もないんですから、当たり前です。そして、その技術(語彙力&文章力)の習得は、教えられてどうこうできるものではない。自分で模索しなければならない。

だからと言って……

 完全な初心者が、『SAVE THE CAT』を読んだらダメなのか? って話でもないのは、当たり前と言えば、そうです。

 しかし、これ「さえ読めば」、「最低限の努力で」、作家デビューできるか? とは、やはり違うと思います。

 あまりフェアではないのですが、僕の、年上の友人氏。仮に、Mさんとしておきます。先日、その方の書いた、映像化前提の、80枚のシナリオを読ませてもらえました。

 ところが、控えめに読んでも、その作品は、「最低限のシナリオ」としてさえ、成立していませんでした。これは、本人にも、ちゃんと伝えました。

 同じMさんから、少し前に、本人曰く、「絶対に結果を出してやるという意気込みで書いた」という、児童文学だという小説も、読ませてもらったのですが……やはりそちらも、「まず、小説として成立していない」ものでした。

 悪い言い方ですが、そのレベルの人が、この「テンプレ」を読んでも、すんなりとは活かせないでしょう。勘ですけどね。

俯瞰力と自尊心の狭間

 ここからほぼ愚痴なので、ご注意を。

 くだんのMさん。仮にも友人を悪く言いたくはないのですが、まともなシナリオや小説が書けないような体たらくで、文学がどうこうとか、映像なら北野武作品のように、国内でダメでも、海外で評価されるか? とか言われても、ヴッちゃけ寝言、いや、妄言ですよ。

 なるほど、自作に対して、自信があるのはいいことです。が、そこには「根拠」が必要。それは、言い換えれば、俯瞰力、客観性です。

 これも、昨日、本人へ直接言ったのですが、

「まったく絵心のない中学生が、モネの『睡蓮』を見て、『これぐらいなら、俺にも描ける!』と言って、適当に絵の具を塗りたくったものが、果たして『芸術』であるか?」

 どう考えても、違いますよね。

 Mさんは、「私は、岡本太郎やピカソを目指しているわけではないので」と返しましたが、僕が言わんとしているのは、

「その中学生こそ、あなたです」

 ということと、もっと基礎的なことだったので、果たして本人が、正しく理解しているか? が、かなり疑問です。

 志が高いのは、大いに結構ではありますが、まずは基礎を固めない限り、応用なんかできっこねえです。

 そういう、「技術がまだ伴っていないタイプの作家志望者」が、この『SAVE THE CAT』を読んでも、頭では理解出来るかも知れませんが、「ちょっとでも逸脱してはならない!」と思い込むか、エピソード同士の接続がグチャグチャになるかで、逆に書けないでしょう。

醜い言い訳は聞きたくない

 再度、先述のMさんの話ですが、彼の曰く、「私はリア充になってしまったから」とか、「タイピングが我流だから」とか、あれこれと「書けない理由」とか、「手が遅い理由」を聞きました。

 僕に言わせりゃ、そんなもんは、屁のつっぱりにもならん、ただの弱気極まりない、逃げるための言い訳です。

 リア充になったら作品が書けない、と言うなら、世の、既婚者で幸せな家庭を持っている作家の方々は、どうなるのか?

 またあるいは、キータイプにしても、僕だって我流です。正式なブラインドタッチができるわけでもない。しかし、手は早い方です。

 結局の所、逃げずに、泥臭い努力を延々重ねていくしかないんですよ。僕自身、28年間書いてきて、やっと、この『SAVE THE CATの法則』に出会って、大変遅まきながら、方針転換できそうかな? ってところですし。

評価できる点

 それは、Mさんが、「駄作を書く勇気」を持っていることです。まあ、その駄作を、本人は、傑作だと思い込んでいるところが、大いに問題ではあるのですが。

 何にせよ、試行錯誤を繰り返すしかない。公募の世界がそんなに甘いなら、僕も今、ここまで苦労してませんよ。

 繰り返しになりますが、僕だって、パブリックな場で、友人をディスりたくなんかないです。ただ、「目に余るにも程がある」ので、この場を借りて、吐き出させていただきました。

 仮に、この記事を、Mさん本人が読んで、怒った末に、僕との縁が切れても、それはそれで、仕方のないことです。

 こっちは、真剣にアドバイスをしているのに、とんちんかんなリアクションしかしないんですから、勘違いが治る見込みのない相手に付き合い続けるのも、疲れますし。

お詫び

 すみません、今回の記事、やはり愚痴っぽくなってしまいました。

 兼好法師は、『徒然草』の中で言いました。「どんな道であれ、下手なううちから、上手い人達に揉まれろ」と。

 それは明確な真実なのですが、「勘違い」というものは、最大の敵です。僕自身、その勘違いのせいで、散々痛い目に遭ってきました。

 思い込みが強ければそれだけ、矯正するのも難しいのですが、さて?

 んじゃまた。

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不二川巴人
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