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珍しい就労継続支援施設もあったもんだ。

僕氏、フルタイムでの一般就労を諦める。

 返す返す思うんですけど、「前職がクリエイターだった」って経歴は、一般社会では何らの役にも立ちませんね(挨拶)。

 と、いうわけで、フジカワです。病気の関係で僕は「夜」が大変苦手なのですが、どうあっても夜が長いこの時期(秋から冬)は、やはりことさら堪える今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて。最近になって、転職関連で割と大きな動きがありました。

もう一度、就労継続支援施設へ行こうと。

 事の発端は、先月、地元のハローワークへ失業の認定に出向いた折のこと。

 「フルタイムでの勤務」というのに無理を感じつつあったので、別のA型の就労継続支援施設はないか? と思って、窓口で相談したんですよ。

 そうしましたら、なんと(自分のキャリアが活きるであろう)クリエイティブ系の仕事を募集している施設がありました。2カ所。

 先月末から今月頭にかけて、2つの施設にそれぞれ見学に行って来ました。

レッツ比較。

 最初の施設は、平たく言えば、施設が運営しているブログの更新作業が仕事。

 そんなもん、と言うのも何ですが、僕は個人ブログを持ってますから、記事を書くことぐらいどうって事はない。

 一瞬はいいかなー、と思ったんですが、いかんせん施設の立地条件が悪い。

 僕の自宅から30分圏内ではあるんですが、最寄りのバス停から幹線道路を脇に曲がって、もういっちょ奥まった場所の、まさしく裏路地といった塩梅。周囲には、コンビニはおろか自動販売機すらない。

 言っちゃ何ですが、大変湿っぽい。どうにも「ここへ毎日通う自分」というのが想像できない。

 おまけに、説明をして下さったスタッフさんが、まあご年配の方だったからかも知れませんが、段々馴れ馴れしい口調に。少しムッとしました。

じゃあもう一方は?


 で。その翌日、もう一つの施設に同じく見学へ行って来ました。

 こちらは、JRの駅に近い明るく開けた場所にあり、ついでに施設そのものが開所したのが去年。

 ハローワークでの求人票には「マンガの制作スタッフ」や「データ入力」といった仕事内容がありました。

 が。念のために(求人サイトの)「Indeed」でそこの施設の求人を見ると、なんと、募集職種に「小説ライター」というのがあるじゃないですか。

 「えー!?」と思いましたね。ところが、さらに驚くのはここからです。

 ハローワークでの求人票を見ると、連絡先の担当者の名前に覚えがある。

 「とりわけ珍しいわけでもないけど、そんなにいないだろう名字」で、「もしや? まさかね?」と思いつつ、見学予約の電話をする、と!

 どういう偶然でしょうか。やはり、僕が春まで通っていた施設のサビ管さんでした。どうやら移籍した模様。

 だったら話は早いって事で、質問事項をまとめて、11月1日に見学に。

公に「小説書き募集」の求人が。

 で。まずは「小説のライター」というのをまだ募集してるのか? ということを聞くと、「してます」とのこと。

 何のために書くのか? というのを次に聞いてみましたら、「某Web小説投稿サイト(どこかというのは口外禁止とのことで、伏せます)に、会社(施設)の名義で公開するため」とのこと。

 それがどういう風に「会社としての利益」になるのかが今ひとつ分からないんですけど、とにかく、「ものを書いてお金がもらえる」ことは確実な模様。

 ま、そうはいう物の、兵庫県の最低賃金(時給960円)で、4時間ですけどね。おまけに、最初に見学に行った施設と違い、皆勤手当はないと言うこと。

 しかし、僕的には夢のような話でした。なんせ、好きなことの修行をやってお金がもらえるんです。都合がよすぎて、逆に疑わしくさえ思えました。

どれ、ならばやってみるか。

 ともあれ、面接前に体験就労という名の見極めがあるという話だったので、7日の月曜日から通ってました。

 なお、体験ですから賃金は発生しません。それどころか、昼飯は自腹なので、余計な出費がかかるんですけど、そんなもんは些事です。

 初日に言われたんですが、内容も長さも自由。ただし、公序良俗に反するもの、要はR-18はダメとのこと。

 ならってことで、早速書き始めました。自前のPC持ち込み可ということだったので、その辺も助かった。

 そして、先週の金曜日の話。体験開始から5日目のことです。原稿用紙換算で80枚ちょっとの短編が上がりました。

 いや、大変静かな作業所内だったので、メタクソ集中出来ましたよ。ちなみに、施設で書いた原稿は、自宅では一切開きませんでした。

 ……1日(4時間)当たりで原稿用紙換算20枚書いたってんですから、自分で「えー?」と思います。

異例の早さで体験が終わる。

 本来その施設では、体験就労に関しては「オフィスワーク系は5日間、クリエイティブ系は2週間から1ヶ月」と定められています。

 当初は「そんなに長く!?」と思ったんですが、一歩引いてみりゃ分からん話でもないです。

 世の中「小説を書きたい!」と思ってる人間なんざ、掃いて捨てるほどいます。「本当に書けるのか?」、「どれぐらいの工期がかかるのか?」またあるいは「カネを払うに値する作品が書けるか?」を見るんですからね。

 しかしながら、金曜日の時点で僕が成果物を提出すると、(例の知ってるサビ管の)スタッフさんが、「区切りもいいですし、体験は今日で終わりにしましょう」と言うではないですか。

 当初は「体験就労は最低2週間」と聞いており、「1作上がったら次にかかってくれ」と言われてたんですが、確かに僕も、あたかも飯屋で「カツ丼いっちょ頼まぁ!」みたいなノリで、次の作品を書くのもしんどい。ので、ホッとしたことはしました。

ただし、保証はない。

 体験は終わったんですが、その後、必ずしも面接に進める保証はない、そして、面接しても落とされることもある、という話でした。

 僕自身としては、文句を言わせねえ程度の成果物を提出したんですが、内容的に会社(施設)側が気に入らなきゃ、それまでです。

 明日(月曜日)は、なんか都合で施設が休みと言うことなので、スタッフさん曰く「今後のことは、来週中、最短で15~16日頃に連絡します」とのこと。

うわあ、落ち着かねえ!

 いや、確かに面接へ進めない、あるいは面接で落とされた場合でも、全てが終わるわけでもないです。

 しかしながら、何よりも好きなことをやって仕事になるなら、それは多分最も幸せなことではないでしょうか?

 僕は先へ進みたい。が、全ては施設側の判断です。

 予想外の早さで体験が終わったことで、「ハナから落とすつもりなんじゃ?」なんて、かえって疑心暗鬼になったりもするのですが、それはそれ。

あえて前向きに考えるなら。

 就労継続支援施設ですから、通所の前提は障がい者手帳を持っていることです。小説が書ける手帳持ちの障がい者、ってのも、そうはいないはず。

 なので狙い目とも言えるんですが……やっぱ、内容をどうジャッジされるかですね。僕が自信を持っていることと、先方さんが(課題の内容を)どう捉えるかは、全く別ですし。

 連絡が来るまで落ち着かない日々ですが、「マジカルリリカル、もうどうにでもなぁ~れ☆(48歳のセリフ)」ってことで。

 んじゃまた。

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