見出し画像

睡眠時間を犠牲に、アイデアを得る。(公募小説の話)

 やむにやまれず、今月のクレカの請求額を、一部リボ払いにしました(挨拶)。

 と、いうわけで、不二川です。

 百貨店のマルイが発行している、エポスカード。使い勝手がいいので、僕氏のメインカードでもあるのですが、そのビジネスモデルが、「リボや分割払いをさせまくって、手数料で儲ける」という実話を知って以来、得体の知れない恐怖を感じている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今回の記事は、「眠れなかった代わりに!」とかいった話です。

前回までのあらすじ

 さて。昨日は、

 「10月になったので、公募関係のおさらい!」などと書かせて頂きました。

 結論から申し上げると、来年の、「ポプラ社小説新人賞」に、照準を合わせることにしました。

 理由は、少なくとも、公募ガイド社的に「穴場的」と評されていることと、自分の作風を考えた時、「しみじみ、ほっこり系」が、割と得意なんじゃね? と思ったからです。

 僕氏の青春というのは、かなりロクデモネエものであったがゆえに、その辺の記憶を頼りに、爽やかな青春ものを! なんてえわけにはいかねえ。

 とは言え、やはり自分の傾向として、そんなに、血湧き肉躍る、あるいは、大風呂敷を広げまくった、壮大な話を書けたもんでもない。日常の延長を書くのが好きでもある。

毒電波のそれたる所以

 照準が定まったのはいいとしても、アイデアの「ア」の字もなかった。そりゃそうですよ、そう簡単に、ポンポンネタが浮かべば、だーれも苦労はしねえのです。

 まあまあ、どうやら、ポプラ社小説新人賞は、毎年6月末が締め切りのようですから、年明けから考えても、半年あります。ある程度の緊張感は必要でしょうが、そこまで焦ったもんでもない。

 そう思って、昨日の夜、眠剤一式を飲んで、ベッドに潜り込んだのですよ。

パピリピューン パピリピューン!(電波受信)

 なんか知らんけど、「降って」キター!!

 いかん! このまま寝てしまうと、せっかくのアイデアを忘れてしまう! 記憶力に自信がなくなってきた、50歳なめんな!? いや、そこは威張るところではないが!

 とにかく、慌ててベッドから起き出し、自室へ戻りました。ヴッちゃけ、眠剤が効き始めていたので、バチクソに眠かったのですが、朦朧とする意識でパソコンを立ち上げ、Wordを起動!

 ああ、ワカッている! しょせん、フラッシュアイデアだ! 仮に形になったとしても、その時には、原形を留めていないであろう! それでも! 直感を大事にしたい、などと供述しており! メモる! 一心不乱にメモる!

 一通り終わったら、日付が変わっていました。ギャフン。しかし、書き留めるべきは終わったので、改めて、フラフラとベッドに戻りました。

 余談ですが、寝ているさなか、時々襲われる心霊現象らしきものがあり、ちょっと驚きました。そんな、残暑の怪談めいたもの。

 ……おかげで、満足に眠れなかったのですよ。おのれ。

そして今日

 何はなくとも、昨夜のメモを開き、「俺は何を書いたんだ!?」と、ショックを受けるところまでがセットです。

 しかし、ログライン、要は、話の大筋は変わらない。とは言え、それにしたって、寝床の中で二転三転したのですが。

 とにかく、形に出来そうかどうか、気になるもんです。じゃあってことで、ものは試しに、キャラ設定を考えてみることに。主人公、ヒロイン、サブキャラ等々。

 それらは、意外とすんなり決まりました。ならば、ビートシート(BS2)を作ってみてはどうだろう?

 あれれー!?(コナン風に)こっちも、予想外にサクサク埋まるよー!? いやまあ、プロットを切る前の、あくまで「見当付け」のレベルではありますが、思っていた以上に、すんなりとエクセルのシートが埋まりました。

 とは言え、これもまだ「(仮)」ではある。しかしながら、うっすらとでも、形になりそうな予感はする! それだけでも上等です。

舞台設定と取材

 今回の電波からの作品、喫茶店が舞台です。カフェ文化、と聞いて、真っ先に思いつく都市は、ズバリ、名古屋。ご存じの方もあるかと思いますが、彼の地は、喫茶店の数が非常に多い。各店舗、モーニングセットの豪華さを競ってもいる。

 そして、僕氏は、今から26年前になりますが、名古屋の会社に勤めていた関係で、愛知に2年ほど住んでいた事もあります。アパート自体は、隣の、尾張旭市だったのですがね。昔からコーヒーは好きでしたから、名古屋の喫茶店には、かなりお世話になりました。

 じゃあ、ストーリーの舞台は、名古屋市、当時の職場があった、名東区に決定! ただ、「今」の現地を、僕氏は、ほとんど知らない。ただでさえ、少し前の愛・地球博を機に、町並みが大きく変わったと聞きます。交通機関にしても、地下鉄名城線が、環状線になったぐらいですし。

 とにかく、過去を舞台にしない限り、25年前の記憶を元にしているようでは、話にならんわけですよ。そりゃあ確かに、今や、Googleのストリートビューがありますから、風景を見ることはできるかも知れない。また、仮に過去を舞台にしたにせよ、既に記憶が薄れてますから、どっちみちリアリティには欠けます。

 ぢゃあ、取材に行く? ねえ、行っちゃう!?(ワクワクテカテカ)名古屋と言えば、行きたい神社の一つでもある、熱田神宮がある。That's一石二鳥。なんなら、ナゴヤングルメも食べたいし、それなら一石三鳥DA!

 ……ヨロシイノデハナイデショウカ?

来年の予定が!

 この瞬間、決まりました。多分、1月の話になるとは思うのですが、名古屋への取材旅行です。それまでは、プロットの細分化と、練り上げをやる。

 ポプラ社の応募の下限は、原稿用紙200枚。プロットさえがっちり固まっていれば、単純計算ですが、20人日で初稿は上がります。

 なんぼなんでも、「さらにその次」までは、今は考えられませんが、別に、年が明けた瞬間に、2025年の年末までの予定を決めなきゃいけない理由なんざ、どこにもないです。売れっ子の専業作家でもねえんですし。

 ただ、3月ぐらいまでは、決まったかな? と、少し安堵もしました。

 何が起こるか、まるで見通しが立たない中、机上の空論が持つ、特有の甘美さについて。(効果には個人差があります)

 んじゃまた。

いいなと思ったら応援しよう!

不二川巴人
サポートして頂けると、泣いて喜びます。『打てど響かず』というのが、創作者にとって一番哀しいことでございますので。人助けと思って、よろしくお願いいたします。