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ぬん!

鹿の子の話なんですが、アニメじゃなくて生地の方です。

カノコ。


ラコステやフレッドペリー、そしてユニクロ。

ポロシャツという洋服と切っても切れない、超定番テキスタイル。

ここまでアイテムカテゴリとテキスタイルがイメージ上で強力に結びついたケースも他に類を見ません。


そして今回ご紹介するしかのこ

じゃなかったカノコは全部、非ポロシャツ。

前述したイメージ癒着のせいでしょう、この生地はポロシャツ以外で使われるだけで既に一定以上に新鮮。


先ずは80年代前後のイタリア古着で2着纏めて放出。


ポロシャツで使われてるよりも少し目付の軽い、しなやかなカノコで仕立てられたワイドボディのTシャツ。

なんてこと無い軽衣料なんですけれどこれが本当出てこない。

しかもこれがプレインターネット時代のイタリアから、その時代性を映したデザインで、となればそれは優に特異点。

2着のご用意で過不足無いかもしれないレベルのニッチ。



カノコならではのサラッとした肌触りは夏に涼しく楽しみたいところなんですが、今回は真夏だけに向けてのご提案じゃありません。

夏が終わった先のベストインナー枠。
勿論ライトアウターを羽織って、その中にすぐセーターを挟めるならいいけれど、現実世界はそうじゃない。

フライング気味に楽しめるのは薄手のライトアウターが席の山。
セーターなんて、中に挟むところか 一枚で楽しむにもまだ少し早い。

そこに差し込むメタがこの一団。

フライスよりも僅かにボリュームがあって
インナーとしてチラッと見えるだけでも仕事をする色選び。

そして無地以上、総柄未満のローピッチな控えめな柄ボリューム。



これはポロシャツじゃ作れない抜け感。



そしてもう1着、我ら大好きな「その他枠」

90年代半ばの初期ウェアハウス。
昔のアメリカ古着に存在するスナップフォト転写デザインを、当時よりもルーズなボディで作り直したデザイン。

しかもここで使われてるこのボディが

なんとカノコ。


おかげで生まれるこの人工的な低解像度。
当時のテレビや印刷物みたいなガビ感。


立体的な編み地によって肌との接地面を減らすことで肌離れを良くして清涼感を作るのがこの生地。

これをプリント下地に使うとこんな風に仕上がる。
インク密着で綺麗にベタ塗り出来るのが一般的な理想であるところをひっくり返すローファイの美意識。


これは洋服デザインを仕事にされている方々へも資料としてご紹介できるレベル。


面白さも、稀少性も。



入荷お楽しみに。


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