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読更かしのうた③

High Fashion No.281
2001-Oct.

愛してやまない90-00s前半のモード誌。

ジャパンモード御三家のインパクトをモロにくらったフォロワー世代によるパーソナルクリエイションと、世紀が変わるにつれて新時代性を強調したテクニカルモードとが交錯してたこの時代が僕大好きなんですけど、その渦中ど真ん中の1冊。



もうこの時代、知ってる人も少なく無いけど、アントワープのクリエイションをいち早く日本に持って帰ってきてくれたのが当時UAバイヤー現UA最上級顧問の栗野宏文氏。

彼の短いながら中身の詰まった面白いコラムに始まり、アントワープでのCdG01-02A/Wコレクション特集。
アジア人女性にアントワープデザイナーズウェアをスタイリングした特集。ディレクションは山口小夜子。

で、この号の目玉…かな
MODE 2001 LANDED/GELAND
の特集。
01年、アントワープにて行われたインスタレーション。



この辺は本当にインターネットをちまちま探したところで全然情報が無くって、こうした古雑誌に頼るしかないんですよね。

で、古雑誌を読み耽ってると他の気になる情報をキャッチしちゃう。

で、その新しい情報もインターネットには載ってなくて古雑誌の海をディグらざるをえない…という。

欲しいタイミングで欲しい情報が手に入ることの有り難さが身に染みると共に、情報収集/お勉強ってのは本来こんな感じだよなぁとも思うのでした。お勉強って程でもないのだけれど。


そう言えばこの号ではニールバレットのインタビューが載ってるんですよね。

個人的に最近結構気になってて。

しっかり理解してるよって人、意外といないのでは?

セントマーチン&ロイヤルカレッジオブアーツを卒業。そしてその卒業コレクションがGUCCI社に認められて93年までGUCCIのメンズコレクションを担当。

(卒業コレクションでいきなりGUCCIって凄すぎません?)

で、翌年94年からはメンズラインをスタートさせるPRADA社からスカウトされてプラダのメンズを担当。

そして98年にはサムソナイトのウェアデザインを担当。

こんな才能が、ミニマルを推し進めた時代のプラダでの経験を基に機能性重視のトラベルウェアを作ればそりゃあんな可愛い服が出来上がるわ…


こうしてほんの少しずつ、モード史の解像度を上げていきたいな…。

何かオススメあれば教えてください。
または着払いでいいんでプレゼントお願いします。是非。



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