光あれ
2024年
1/27-28に
本年一発目のポップアップショップを執り行いまして。
それが終了してひと段落した今
これを書いてます
あれ
この記事がもしかして今年の一本目ですか。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
いやはや
楽しいと共に
強く刺激などを頂いたポップアップでした。
現状 出来てること/出来てないこと
また改めて少しずつ見えてきた感じです。
1月後半
日本で最も出遅れた初売りといった趣。
強いて言えば難しいタイミングなのかなと
思っては おりました。
振り返ってみると
其処に関しては有難いことに概ね杞憂であった訳ですが
やっぱりデザインじみたことを成功させるのは
難しいな という痛感が残ります。
言いたいこと/メインテーマを据えての展開。
これは言わばシーズン-ないし一定周期-毎に、
店にサブタイトルを付けるような試みであったわけです。
そしてそれが今回は「光」です。
Text Lighting と題して
テキスト その他ありとあらゆる手段を用いて
一つ一つの洋服を照らす。
一つ一つの洋服を照らすこと
これ単体で言えば、
それは普段のETRAKと同じなのですが
根本的に違う所として
それまでのやり方は
ベクトルへの統一感なんてものは意に介す必要が無かった。
一つ一つを照らして
其処で終わり。
そして今回楽しんでもらえたのは
-と言うか提供出来たのは-
そこまでだった気がします。
もう一段、更に愛着に化ける材料をレイヤードさせるべく企んだ挑戦でしたが
やっぱり思い付いて直ぐ上手くはいかないか……。
分かり易いスペシャルピースをたっぷり用意して
人でごった返して大盛況
……と言うのが
点で見ると正解ルートではあると思うのですが
この店でそれをやっても先に繋がらない。
ーーー
中削
ーーー
ここまで考えを巡らせること自体が
流石に烏滸がましい。
「光」というタイトルを直接的/視覚的に表してくれるのはこの辺りのホワイトレンジ。
今回も持ち込み分全部をショップテキストでご紹介出来ているわけでは無いので、本番テキストライティングに入る前のリハビリも兼ねて、こちらで少しフライングして行きます。
これが本題なんですよ。
前置きがあまりに長くなり過ぎました。
これ見よがしな輪郭を作るでもなく
ふわりと陰影で形作る印象としての絵画。
やさしく見えて夥しい密度で重ねられる点描。
フィリップ・ウィルソン・スティーアの作品を見て感じた、形の無い存在感。
そして
ジョン・エヴァレット・ミレイの描いたこの画面。
これは風景ではなく
風景を道具に「光」を描いたのだと
私なんかは強く感じた訳ですが
このアニエスベーのモヘヤストールなんかは
ETRAKに実存するファッションアイテムの中で
その美しさに最も近い位置にあるように思います。
毛足の長いシャギーモヘヤが生むそのテクスチャは
それこそ実像における「輪郭」の概念を暈してしまうほどの繊細さ。
-何処からが空気で何処からがストールなのか。-
と。
合わせる洋服達も
テクスチャこそ違えど、そこに通ずる
「強力な曖昧さ」を湛えるピースです。
冬空との境界が眩むほどに柔らかく澄んだヘイジーグレー。
“ヘイジー”グレーというよりも
霧そのもの みたいな色味です。
何処から来たのか。
なんとギリシャです。
この年代で殆ど見ることの無い
-恐らく殆ど存在もしていない- ギリシャ製の古着。
フロントのカラーコントラストと重厚なメタルトグルが印象をピリッと引き締めていますから、リアルクローズとしての登用は比較的簡単。
足元に黒のドレスシューズを合わせるまでもない。
そしてボトムスはリーバイスです。
そのナンバーは 551。
一応書いておきますが、アメリカの551Z や505 とは何も関係無いモデル。
ユーロ版501といった趣。
501よりも仄かに小綺麗なライン取り。
テーパードの始まりと終わりが若干速いかな?
という印象。
ヘルムートラングのジーンズと501の中間みたいな感じ。
そのシルエットも勿論極上なんですが
やっぱり色が良い。
意図的にツルッと彩度を落としたアイスグレージュ。
アメリカのチノパンツやそのフォローデザインじゃ出てこない無機質な明るさ。
これまた冷えた街並みにスッと溶け込む
極上のニュートラルカラー。
ライン取り以外は501と殆ど同じなので
使い勝手も最高水準。
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・AGNES B.
-Shaggy Texture Mohair Stole
・DE FACTO (GREECE VINTAGE)
-Metal_Toggle Design Active JKT
・1997's EURO Levi's 551
-Ash_Beige Classic Jeans
公開の日を楽しみにお待ちいただければと思います。
……これポップアップ前に書くべきだったなぁ
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