「データ」について
データテクノロジストの清水です。
前回に引き続き、またまた「データ」というものについて簡単な自己紹介も交えてお話できたらと思います。
手始めに、「データ」とは言葉として、どういう意味で用いられるのでしょうか。
手元の辞書などで調べてみると、主に
① 物事を推論や判断する際の参考となる資料や客観的な情報(媒体問わず)
②コンピュータなど機械で処理が可能な形式の電子情報やその集まり
といった意味で説明されることが多いようです。
私は普段②のような情報を扱うことが多いので、②をすぐに連想しました。
もしかしたらこのノートをご覧頂いている皆様の中にも共感される方が多いのではないでしょうか。
改めて辞書的に言葉を調べてみて再認識いたしましたが、
基本的には①の、判断などの基盤となる「情報」としての意味をもつ言葉なのでしょう。
つまり、「データ」の大きな意味合いとしては、媒体問わず判断や推論を助ける客観的な情報でありそうだということで話を進めてみましょう。
それでは②の意味合いについても少し考えてみましょう。
なぜ、近年これほどまでに「データ」という言葉を多く耳にし、重要性が言われるのでしょうか。
これについては言うまでもなく、近年が(高度)情報化社会といわれるように、情報技術の著しい発展によるものでしょう。
インターネットや電子機器の普及や、コンピュータなどの性能、技術の急激な発展により情報の伝達速度や計算速度が急激にあがったことにより、膨大なデジタル化された情報の蓄積や普及されたことで「データ」が②のような意味を大きく持つようになり、さらには「ビッグデータ」といわれる状態にまでなってしまいました。
また、解析や計算技術などについても急速に発展しており人工知能・AIといった分野や機械学習の応用といったことが ビジネスの世界を大きな影響を与えていることを実感する毎日です。
ビジネス以外の分野においても影響は大きく、私は以前自然科学系の研究機関で研究を行っていたのですが、近年ではそういった研究分野においても例えばゲノム情報をはじめとする生物学的なビッグデータを扱うバイオインフォマティクスや 化学物質の構造や活性を情報学的に計算するケモインフォマティクスなどの新分野が生まれるほどの変革が、「データ」のあり方の変化に伴って起こっています。
こういった「データが」判断を助ける客観的な「情報」ということを認識しながら、「データ」について、それらがもつ非常に大きな価値や活用について今後は少しずつ掘り下げて書いていきたいと思います。
(つづく)