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どすごいマップの誕生秘話!?アプリ需要と解決方法

こんにちは、マップクエスト広報です。
前回の即席アプリメーカー「どすごいマップ」についての記事はご覧いただけましたでしょうか?

今回は、なぜわたしたちがどすごいマップを開発することになったのか、というお話をしたいと思います。

オーダーメイド開発では応えにくいアプリ需要

私たちの元にいただくお客様のお声に、このようなものが多くありました。

「テイクアウトに対応した飲食店の情報を一覧にまとめたので、アプリにしたいのですが...」
「私たちがAEDの利用促進のためAED情報をオープンデータにしたら、アプリは幾らでできますか?」

​これまでのアプリの開発にはプログラミングが必要でした。
プロへの委託(オーダーメイド)によってハイクオリティなものはできますが、単純なものでも制作には1、2ヶ月を要し、小さく見積もっても100万円以上の予算がかかってしまいます。
仮にアプリができても、その運用にはサーバーの整備や維持管理など、専門的な知識や多くの作業が必要で、一般市民には高いハードルとなっていました。

​ならアプリを有料で販売しては?と思うかもしれません。
しかし現在、スマホアプリはさまざまな理由により無料なものが数多く提供されています。こうした状況への慣れからか利用する側も無料で当然というような認識を持たれてしまっています。
これで有料化しては、使ってもらえずに終わるという結果が目に見えています。

​このように意義のある取り組みであっても実現されずに終わってしまうケースを数多く目にしてきました。

どすごいマップというノーコード開発キットで問題解決

私たちは「地理情報システム(GIS)」を得意とする技術者集団です。
ビジネスニーズに対応するGIS技術の提供をミッションに日々取り組んでおります。
位置情報の業務利用を仕事にしているわけですから、飲食店やAEDなどの情報をマップアプリにして提供することも当然できます。
しかし先の問題からその需要に応えられないジレンマを抱えていました。

​そこでこれまでにご相談いただいた課題を改めて整理・検討し「基本的なニーズ」に応えられるアプリメーカーを開発しました。

三河弁で有名な豊橋市産まれのアプリメーカーなので、その名は「どすごいマップ」としました。

​どすごいマップは、スプレッドシートにまとめた情報を瞬時にアプリにしてしまうアプリ作成機です。
作成したアプリの機能はシンプルなところに絞りながらも使い勝手に配慮した表現ができるのが特徴となっています。

​このシステムを用いれば、利用者は用意した飲食店やAEDなどの情報を、わずかな設定でスマホで使えるWEBアプリにして公開させることができ、その管理もこのサービスの中で行えます。

クライアントがプロに仕事を頼む場合には、いくつかのパターンがあります。システム開発をオーダーメイドで一からあつらえる仕事から、有り合わせの材料でスピーディに作る仕事までさまざまです。
どすごいマップは後者の領域を担います。アプリ開発について勉強してこなかった人でも、これを使えばオリジナルのアプリが作れます。
オーダーメイドに頼る必要はありません。

単純なアプリ開発を担うどすごいマップですが、情報の見せ方についても工夫ができる機能も備えています。

こうして「どすごいマップ」はクライアントが自らクリエイターになれるツールとして誕生し、社会実験のため2021年4月に無償公開に至りました。
しかしあれからもうすぐ2年が経ちますが、自らクリエイターになる方やこの取り組みを支援してくれるサポーターの方はわずかにしかおりません。

参考事例として、善光寺御開帳を便利にするアプリやフードバンクの寄附受付場所を案内するアプリ、地域イベントの対応店舗を紹介するアプリなど多数公開してきましたが、必要とされる方に届いていないようです。

そこで私たちはnoteという「街」での情報発信に踏み切ることにしました。

本取り組みに共感いただける方は、ぜひ「どすごいマップ」を用いた情報発信にチャレンジしてみてください。
そしてその体験を必要とされる方に伝えてもらえれば幸いです。

開発に携わった企業・ヒト <どすごいマップチーム>

株式会社マップクエスト
愛知県豊橋市に本社を構えるGISベンダー

業務システムに位置情報を扱う技術を提供するGISに特化したシステム開発会社です(約360の自治体、500社の法人が導入)。その経験を活かして、し尿収集・ドローンナビ・緊急車両配車など、業界特化のGIS技術やソリューションの研究開発を行っています。現在は次期主力となるクラウド型の空間分析プラットフォームを開発中。

一般向けのGISは扱ってきませんでしたが、地元のシビックテック活動も支援している中で、オープンデータ系のアプリ需要多さに直面し、どすごいマップを開発するに至りました。

oku様

地元豊橋で活躍されている位置情報系エンジニアです。
本システムの基礎技術の開発にご協力いただきました。
彼のご尽力によりコンセプトが実証でき、スプレッドシート版の雛形となりました。その後、ウェブインパクト様に引き継がれるに至りました。

ウェブインパクト様

コンセプトを実証した雛形を引き継ぎ、初期バージョン公開までの開発をご支援いただきました。豊橋コアはさまざまなウェブ系のシステムに精通されております。
次期プロダクトの開発に参画いただいていたご縁から、本システムの開発にもご協力いただきました。

MapQuestAsia

タイ王国・バンコクで活躍している私たちのグループ会社です。
スプレッドシート版をベースにデータソースをkintoneに変更、その後kintone版ならではの機能を追加するなどの開発に協力いただきました。
今後は、新機能に向けた技術研究を行いつつ、本システムの機能アップを進めていく予定です。

このメンバーの協力の元、どすごいマップをたくさんの方に利用していただけるよう、運営を行なっていきます。

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