週刊 僕たちのフィロソフィーvol.6【何のために生きるのか】
砂漠を旅したことがありますか?
これは21歳のころの僕が「自分の人生、楽しむために生きればいいんだ」
なんて平凡な答えにたどり着いた物語です。
ナミブ砂漠での日本人の死
世界一周の旅の中で僕はアフリカを縦断し、ナミビアという国にいきました。
そこは砂漠が有名な国で一緒に旅をしていたみんなと、車を借りて砂漠に行く予定でした。
しかし、僕らが宿につくとあるニュースが流れてきました。
それは、世界一周旅行2周目をしていた日本人女性が亡くなったというものでした。
その女性は、まさに僕らがいるナミビアで、僕らと同じように車を借りて砂漠に向かっている途中に車が横転して、助手席に座っていた彼女は助からなかったと聞いています。
世界一周旅行者の世界は狭いので、一緒に旅していたメンバーの中にも彼女の知り合いがいてすごくショックを受けていました。
僕はこの時、初めて旅の中に潜む「死のリスク」を目の当たりにし
もしも、その助手席に座っていたのが自分だったらと想像したのを覚えています。
1歩進んでは半歩下がる、夜明け前の砂丘
そのニュースを聞いて、僕たちはより安全に旅をするためにドライバーを雇いました。
結果的にそれは大正解でした。日本では経験したことのないような悪路で、内臓が痛くなるようなアップダウンが激しい道を進み僕らは砂漠につきました。
次の日の朝、夜明け前の朝4時に起きて僕らは砂漠に向かいました。
あたりは真っ暗で何も見えません。車のライトが照らす先も砂ばかりの道をどこに向かうのかも分からず、運ばれていきました。
「着いたぞ」
運転手の声で僕らは車からおりました。そこには大きな砂丘がありました。
「登って朝日を見よう」
ドライバーの声で僕は、走り出しました
砂丘に足を踏み込んだ瞬間、少し崩れて足を戻されました。
1歩進んでは半歩戻され、戻される度に靴に砂が入る
なんとなく僕はその時、人生と砂丘を登る行為を重ね合わせていた記憶があります。
ちょっと頑張ったと思ったら、すぐ上手くいかないことが起こり
その度に少しづつ重荷を背負わされる
そのまま無理すれば、足に入る砂は増え重荷に耐えられなくなる
靴から砂を出すには一度立ち止まらなければいけない、でもゆっくりしていたら日の出に間に合わない
それでも、必死に足を前に出すことしか、頂上にたどり着く術はない。
そして、足を前に出し続ければいつかは頂上につく。
世界一美しい日の出だ
息を切らし、ぜーぜー言いながら僕は砂丘の頂上に付き、座って日の出を待ちました。
あたりは薄暗くしーんと静まりかえった砂漠の中、徐々に東の空が明るくなってきました。
ドキドキしながら向こうに見える砂丘のふちが金色になっていくのを見つめました。
そして、太陽が顔を出した瞬間
あたりが真っ赤に染まりました。
ナミブ砂漠は、赤っぽい砂で朝日に照らされると一面が赤く光ます
僕はそのとき心の中で
「世界一美しい朝日だ」と呟きました。
【何のために生きるのか?】
世界一美しい朝日を見ながら、僕はナミビアで亡くなった顔も知らない旅人のことを考えていました。
この景色は彼女が死んでも見たかった景色であり、見れなかった景色なんだなぁ
彼女は、旅に出たことを後悔したのかな?
「もし、俺がここで死んだら、俺は旅に出たことを後悔するのかな?」
いや、後悔なんかしないだろう
もし、僕があと5年後に世界一周するんだ!って言い続けて、本当は本気になれば明日にだって旅に出れるのにそれを先送りにして
3年経ったある日交通事故で死んだら、そのときはきっと痛いほど後悔するだろう。なんで俺は旅にでなかったんだって。
そうだ
自分のやりたいことをやって、その中で死ぬならきっと後悔しない生き方だって胸はってこの命を手放せる!
そんなことを考えるていると急に僕の頭に一つの問いがふってきました
「じゃあ、君は今日から始まる残りの人生何のために生きるんだい?」
お金のため?
いや、あの世に金なんて一銭も持ってはいけない
名誉のため?
墓跡に掘られる文字にどれほどの価値があるんだろうか
家族、友達のため?
人間は1人で生まれて、1人で死ぬ。人との関係はその道中を飾り付けるもの
じゃあ、じゃあ
「今回は志藤大地として生まれてきたから、その人生を思い切り楽しもう」
夢も、結婚も、お金も、名誉も、友達も、すべて、全ては
自分の人生を楽しむための方法だ
これからは人生迷ったら「楽しい方」を選ぼう。そうしたら勝手に楽しい人生になるはずだから
なんとも自分勝手な結論ですが、あの日から僕の答えは変わっていません。
さて、あなたは今日から始まる残りの人生
「何のために生きますか?」
今日も読んでいただき有難うございます。
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