
週刊 僕たちのフィロソフィーvol.14【僕たちの見てる"世界"】
ある日急に見ていた世界が変わる。思ってもみないことが平然と起こる。そんな体験をしたことはありますか?
僕はあります、なにせ自分で作った会社を2度もキャッシュアウト(会社の資金が底を尽きること)させているのですから。
今日はLES WORLDがなぜ2回もキャッシュアウトしたのかという話をしたいと思います。
結論として伝えたいことは
「世界は自分を愛してくれている。だから常にベストな選択をくれているはずだ。」です。
テロってまじか、迫られる選択肢
1年半前、僕たちはLES WORLDとして初めてアフリカにワークショップを届けることになりました。最初から無謀な挑戦だということは分かっていました。しかし、「なんかできる気がする」という根拠-100くらいの感じで行くことを決めました。
これが、どういうことかと分かりやすく説明しますと
コンビニについたあなたは財布を忘れて来たことに気がつきます。しかし、目の前に食べたいアイスがある。あなたは決めました。
よし!これをレジにまで持って行ってみよう!なんか分からないけど買える気がする!
こんな感じです。
こんな簡単なことも分からないのが当時の僕でした。そんな僕たちがケニアに向けてワークショップを準備して、あとちょっとで旅立つぞというある日のことです。
アフリカにいる方からメッセージが来ました。「今、ケニアで立てこもりのテロが起きました街のど真ん中です。来るのはかまいませんが、自己責任でお願いします。」
このメッセージ程自己責任という言葉の重さを感じたことはありません。僕らは「海外が初めてです!」というようなキャストも連れてテロの中心地に飛び込んでいくようなものでした。しかし、同時に行ってしまえば意外と大したことはないという可能性もかなりありえると経験則上思っていました。
今ワークショップをキャンセルしてしまえば、あまりに直前すぎて航空券代も返ってこない、キャストのみんなに参加費も払い戻さなければいけない。余裕で財布の底を突き破って地中に到達するぞ、、、、
僕はこの時、安全性と資金ショートを天秤にかけて悩みに悩みました。
悩みすぎて、当時参加していたMAKERSというプログラムで初対面の人たちに夜遅くまで相談しまくっていました。
MAKERSのみんなが優しく背中を押してくれたので
”前に進まない”という決断ができました。これで無事キャッシュアウトしました。
あのとき助けてくれたみんな有難う。
監禁生活の果てにたどり着くキャッシュアウト
ボリビアという国で夜行バスに乗る直前そのニュースは流れてきました。
「明日の24時をもってペルーは国境を封鎖し国をロックダウンします」
僕は南米のペルーでワークショップを行い、そのままの足でボリビアという国を旅している途中でした。ジワジワとコロナの影響が世界に出始めていた矢先のことでした。
急にペルーの大統領が「明日からロックダウンしまーーす!」なんてファンキーな宣言を出して状況は一変しました。なぜならLES WORLDのワークショップがペルーで行われている真っ最中だったからです。
僕は早朝バスが到着したらすぐにwi-fiを探して、ワークショップのリーダーをしているあなごん、副リーダーのくれはに連絡しました。これはいち早く脱出しないと、とんでもない事にになるかもしれないぞ!!というメッセージを伝えるためでした。しかし、何度かけても出ない。
僕らは、いつ隣国であるボリビアが同じようにロックダウンをかけて来るか分からなかったので緊急脱出を計りました!
それはそれは慌ただしく、航空券を調べて「クソ高い!!やばい!」と叫びながら死ぬほど苦戦して航空券の取得を急ぎました。
昼すぎになってあなごんから電話が来ました。あなごんは言いました
「ねてた〜〜」
正直、あの時の僕は、いうてロックダウンなんてすぐ終わるやろ。と甘く見ていました。結果から言うと15日間のロックダウンは延長に次ぐ、延長によりペルーにいる彼らは30日間の軟禁生活を余儀なくされました。
そして、最後にはありえない程の高額なチャーター機で帰国することになりました。本当にキャストのみんなには申し訳が立たないという気持ちでいっぱいでした。
参加費は払いもどし、(中には次回無料券で言いよと言ってくれるキャストもいて泣きました)、かさんだとんでもない量の航空券代により
LES WORLDは2度目のキャッシュアウトを迎えました。
しかも今度は、いつ海外ワークショップができるか分からないというオマケ付きで。
世界からのメッセージを読む
ボリビアから帰国した3月中盤
本当は4月からカンボジアに移住する予定だった僕は、京都の実家でぼーっとしていました。母は「あんたバイトでもした方がええんちゃう?」と心配してくれていました。
僕は考えていました。世界からのメッセージについて。
「もし、世界が自分にとって最もベストな選択肢として今の状況をプレゼントしてくれているとするならば?」
これは、僕がピンチに陥った時にいつも考える問いです。
1度目のキャッシュアウトのあと、僕らは「これは大逆転劇を演じろということか!」と解釈し、キャストのみんなの力を借り夏のワークショップを大成功させ、一気に資金を取り戻した。
さて、今回は?
その時、僕はたまたま、プロジェクトの関係で知り合ったコモンビートというNPOで働くもっぴーと実家が近所だと知りました。
じゃあせっかくなら、会って話そうよ。と言って僕らは近所の商業施設で会いましたその時に、全てのピースがハマる音がしたんです。
コロナが流行り始めたばかり、周りではちらほら無料のオンラインイベントが出始めていました。この時、僕はこのタイミングはオンラインで事業を仕掛けるタイミングだ!と感じました。なぜなら、給料が0になったから生きていかなくてはならないからです。しかも、目の前にはもっぴーがいる!
「ファシリテーターの養成講座つくらへん?オンラインで」
ここから僕らは2週間でRaise your Flagというサービスを作ってリリースしました。そこからカンボジアの社長さんと話してオンラインのデザイン講座を作りリリース
そして、東京がロックダウンされたタイミングで、「あ、これはオンライン疲れした人が自粛明けに一回オフラインイベントに行きたくなるタイミングが来るぞ」と思い無人島を予約しました。
全ては、「もし、世界が自分にとって最もベストな選択肢として今の状況をプレゼントしてくれているとするならば?」
という問いの答えとして導き出したものでした。
世界はあなたを愛している、そう思ってみたら、、
あいつのせいで、コロナのせいで、運が悪かったから、
上手くいかない時って何かのせいにしたくなるんですよね。僕もすごく良くあります。
でも、そこでグッとこらえて
「世界は自分を愛してくれている。だから常にベストな選択をくれているはずだ。」という見方をすれば、世界からのメッセージをキャッチできるんじゃないかなと思います。
とまぁえらそうな事を書いてしまいましたが。これが僕の見ている”世界”です。
今日も有難うございました。