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私の音楽遍歴#04 「初めての挫折」

生まれて初めての挫折らしい挫折は、中学一年生の終わりごろにやってきました。

「譜読みが超〜遅い!!」

幼少期にピアノをやるだとか、若しくは4月から譜読みのトレーニングをしていれば良かったのですが、

アポヤンド、アルアイレ、アルペジオなどの基礎練しかしてこなかったので、

学年末の定期演奏会を前に、貰った譜面の譜読みが遅々として進まず、

遂には音符が黒い串団子の羅列に見えるようになってきて、

リハまでの期限が近づくにつれ、譜読みが本当に嫌になって涙を飲んだ苦い記憶があります。

そもそも五線譜はピアノの為に生まれた記譜法であって、

同じ音が複数ポジションで出せるギターのような楽器には向いてないような気がします。(当時の言い訳)


4月時点では誰よりもやる気に満ち溢れていたのに、こうも容易く折れるものなのかと驚きです。

親にも相談して、本格的に定期演奏会のリハーサルに入る前に退部しました。

ギターはハードケースに封印し、もう二度と触ることは無いだろうと思っていました。軽いトラウマでした。

「部活も音楽も嫌々やるもんじゃない」と親は私を甘やかしてくれたのですが、

あの時、ギターから逃げていなければまた違った音楽人生だったのかなぁ、なんて今でも思ったりします。