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次の流行りは「チュモッパ」?他人からミーハーと思われないミーハーを目指す
こんにちは、データアナリストの小川知紘です。
恥ずかしながら、私は一度もマリトッツォを食べたことがありません。
流行り始めの頃「胃もたれしそう…」と敬遠していたところ、いつの間にか流行のピークは過ぎ、「一回は食べてみたいけど今更…」という状況になってしまいました。
また年末や年始は特に、「流行先取り!」「トレンド予測!」といったタイトルの記事をよく見かけます。
私自身も流行には飛びつきたいタイプなのでこういった記事はすぐ読みますが、いち早くトレンドを知っておきたいというニーズは世の中的にも強いのではないでしょうか。
流行は、早すぎると「なんでそれ?」と言われ、少しでも遅れると「今更?」と言われてしまう難しさがあります。とはいえ、じゃあ流行になりそうなものを全部試せるかというと、それはお金も体力も足りません。
そこで今回は、ヤフーのデータから流行を先取りできないか試してみたいと思います。
注目すべきは検索者の移り変わり
色々と試す中で、どうやら流行を予想するには「検索者の移り変わり」を見ることが有効だと見えてきました。
性別・年代から見る移り変わり
こちらは「マリトッツォ」の検索者の移り変わりを、性別・年代の特徴度で表したグラフです。
![](https://assets.st-note.com/img/1643934770061-z9I2N0JwLC.png?width=1200)
これを見ると、「マリトッツォ」検索者は女性の20代→30代→40代→50代の順番で移り変わっていることが分かります。
では、このグラフを検索者数と重ねてみたらどうなるでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1643934824324-ABb59ZcR5y.png?width=1200)
すると、検索者数がまだ少ない時期から女性20代(特徴度)は下がり始めており、その後年代が移り変わっていくにつれて検索者数は伸びていました。
他のキーワードでも見てみます。こちらは「ネネチキン」(全国に展開する韓国料理店名)のグラフです。
![](https://assets.st-note.com/img/1644800318134-rJxleXEiNA.png?width=1200)
「マリトッツォ」も「ネネチキン」も、特徴度が女性20代>女性30代>女性40代>女性50代の順番で下がっていることが分かります。
もしかするとこの流れは、トレンドになる可能性が高い流れなのではないでしょうか。
若年からトレンドが出来ていく流れは比較的想像しやすいですが、他にもトレンドになる流れは複数見られました。
例)
・「アトリエうかい」(製菓工房)のように女性60代から年代が下がっていく
・「デュワーズホワイトラベル」(ブレンデッドスコッチウイスキー)のように男性50代から年代が下がっていく
興味関心から見る移り変わり
ここまで性別・年代から移り変わりを見てきましたが、興味関心から流れを見ることも出来そうです。先ほどと同じように「マリトッツォ」で試した結果がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1643935070427-Zgwt7Bt2PY.png?width=1200)
興味関心で移り変わりが分かると、性年代とはまた違った見方で流れがイメージ出来るのではないでしょうか。
次の流行りは「チュモッパ」?
まだまだ試さないといけないことはたくさんありますが、
検索者の移り変わりに注目すれば頑張って初期に見つける必要はなく、流行になる前に効率よく見つけ出すことも出来そうです。
例えば、現時点で「マリトッツォ」や「ネネチキン」と同じ傾向の見られるキーワードの中に、「チュモッパ」(韓国の丸いおにぎり)がありました。
皆さんは「チュモッパ」をご存知でしょうか?
「チュモッパ」…韓国の家庭料理で、韓国のりなど様々な刻んだ具材が入った丸いおにぎり。「チュモクパプ」「チュモッパプ」などとも呼ばれている。
![](https://assets.st-note.com/img/1644800370601-7XWHzisvcP.png?width=1200)
「チュモッパ」がこの後も同じ流れを辿るのか、そして流行になるのかは注目して見ていきたいと思います。
ご案内
もっと詳しく知りたい方は、是非こちらのレポートもご覧ください。
また同内容のセミナーを【2/22(火) 16-17時】に実施予定ですので、こちらも併せてご参加いただければ嬉しいです!
筆者プロフィール
小川 知紘(おがわ ともひろ)
2018年よりヤフー・データソリューションの立ち上げに従事。
現在はDS.ANALYSIS(オーダーメイドの課題解決サービス)にて、クライアントに対する分析企画・アナリスト業務を担当。
副業は幼児教室の先生。
データ分析が身近に感じられるネタでnoteを投稿中。
twitterもやっています。ご連絡はこちらまで→@tomohogawa
他note記事→アナリストの分析日誌
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