見出し画像

子供がおかわり!ほししいたけファン・西井香春さんに教わる精進ちらしずし「おちらし」

 精進料理というと、味が薄くて地味、というイメージがありませんか?
ところが、ほししいたけファンとしてご登場いただいた「竹之御所流精進料理」継承者の西井香春先生から教えていただいたちらしずしは、子供が「美味しい!」と何度もおかわり!もちろん、大人もおかわり!(ファンクラブ調べ 笑)
 お肉やお魚を使わなくても満足できる驚きの美味しさには、ほししいたけも少し役立っていると思いますよ!? 

「おちらし」を作る西井先生

ファンクラブ 「おちらし」とは可愛いお名前ですね。

西井先生 三光院は京都の尼門跡寺院・曇華院に由来する尼寺です。お料理の名前も御所言葉を使うことが多く、おすしのことを「おすもじ」、ちらしずしは「おちらし」といいます。

ファンクラブ 具材はありあわせのお野菜で良いと伺いましたが、何か気をつけることはありますか?

西井先生 できれば、人参の赤、しいたけの黒など、五色が入るように考えてみるとよいでしょう。緑色は、絹さややグリーンピースなどその時に手に入るものを少しでも加えると色鮮やかになりますよ。

ファンクラブ 黄ゆばは、スーパーなどで見かけることがありませんが。

西井先生 三光院では卵を使えませんから黄ゆばを使いますが、お精進にこだわらない方は、錦糸卵をお使いいただけばとよい思います。

西井先生 高野豆腐を入れるのが三光院の「おちらし」の特徴です。薄切りのレンコンはしゃきしゃき食感がアクセントになりますので、時間に余裕がある時には、ぜひ加えてみてくださいね。

【材料】(作りやすい分量)

米…3カップ
合わせ酢(酢 大さじ4、砂糖 大さじ4、塩 小さじ2と2/3)

高野豆腐…3個
A (水600ml、砂糖大さじ3、塩 小さじ1と1/2)

にんじん…1本(約90g)
B(酒 200ml、砂糖 大さじ1、塩 小さじ1/2)

ほししいたけ…3枚
C(油 大さじ1、砂糖 大さじ2、醤油 大さじ3)

はす…100g
D(だし汁 200ml、砂糖 大さじ1、酢 小さじ1)

黄ゆば…36g
E(だし汁 200ml、砂糖 小さじ1、醤油 小さじ1/2)

さやいんげん…3本

焼き海苔 1枚
紅生姜(好みで) 適量

具をあらかじめ作っておくとご飯が炊けたら混ぜるだけ

【作り方】

  1. すし飯を作る。米は普通の水加減で炊いてすし桶に広げて出し、うちわで扇ぎながら混ぜておいた合わせ酢を加えてしゃもじで切るように混ぜる。

  2. 高野豆腐は水で戻し、薄切りにしてAで煮る。

  3. にんじんは粗みじんにしてBで煮る。

  4. 水で戻したほししいたけも、粗みじんにしてCで煮る。

  5. れんこんは皮をむいて酢水につけ、薄切りにしてDで煮る。

  6. 水で戻した黄ゆばは軽く水を切り、Eを煮立てて熱いうちにゆばを漬ける。冷めたら千切りにする。

  7. さやいんげんは塩を加えたお湯で茹でて、小口切りにする。

  8. 2〜5の具材の汁気を絞って、1に入れ、よく混ぜ合わせて器に盛る。上から、6、7、焼き海苔をのせる。

焼き海苔はほどほどにしましょう(ちょっとかけすぎました)

いいなと思ったら応援しよう!