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ほししいたけって、なに?
「ほししいたけ」は、その名の通り「しいたけを干して乾燥させたもの」。
「干ししいたけ」や「乾しいたけ」とも書かれます。
ちなみに、「干ししいたけ」でも「乾しいたけ」でも中身に違いはありません。一説には、昔は屋外で天日干しにして作ったため「干ししいたけ」と書くのが一般的だったけれど、近年、木炭や薪を使った乾燥機を利用するようになり「乾しいたけ」と書くようになったと言われています。
あまり知られていないのですが、ほししいたけの原料は殆どが原木栽培のしいたけです。「原木」とは、山から切り出した樹齢20~25年たったナラやクヌギの木を1mほどに切り出したもの。そこに、しいたけの菌を植えつけて、しいたけが発生するのを待つという栽培方法です。植菌した原木は、1年半ほど寝かせてしいたけの菌糸が育つのを待ち、ようやくしいたけが顔を出し収穫、となります。木を伐採してからしいたけが発生するまで、なんと2年以上かかる気の長い栽培方法です。
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一方、現在流通している多くの中国産のほししいたけは、殆どが菌床栽培のしいたけが原料です。おがくずを固めた菌床を使って室内で育てるため3~6ヶ月で収穫できる反面、味や香り、水で戻した時の膨れ具合などは原木栽培に比べて劣ります。でも、短期間にたくさん作れるから価格が安くて買いやすいというわけです。