捨てられなかった大量のレシート
退職して無職になってから、なぜかレシートが捨てられなくなっていた。
もともと片付けは苦手だ。
10代のころから捨てることが苦手で悩み、
20代から整理収納について勉強をして実践を繰り返し、
30代に入る頃には「割と得意」と言える状態になっていた。
しかし30半ばで退職して数年、捨てられない人に戻っていた。
2023年の年末~2024年の年始において、久しぶりに部屋の大片付けをした。
棚の奥に詰め込まれたレシートが次々に出てくる。
「なぜ、こんなに大量にレシートが取ってあるんだろう?」
ふと感じた疑問だった。
保証が必要になるような大物は購入してないし、
返品にしても7日~最長30日過ぎれば要らなくなる。
そういえば過去にも捨てようと思い立ったことが何度かあった。
その時は、心の底からレシートを自分の"生きた証"のように感じていて、
捨てようとしても苦痛が伴い、ゴミ箱に入れるまで至れなかったことを思い出した。
そして古い溜まったレシートを見て見ぬふりをしながら、次々と奥に押し込んでいった。
今となっては全く意味が分からず、特別な価値というのは感じない。
どこからどう見ても、ただの感熱紙の集まりでしかなかった。
わたしはこれを一斉に処分することにした。
いままでの自分の心を縛っていたものを手放してゆく。
精神的に不安定だったり、抑うつや強迫観念などがある状態では、
脳の状態として正常な認知や判断ができないと言えるだろう。
「過去への執着」や「未来への不安」が大きく自分に覆いかぶさってしまう。
その証拠だと感じた。
大事なのは今だ。
過去に"生きた証"より、いまを生きることのほうが大切。
食後に美味しいお茶を飲んでリラックスする時間と
明日の朝に食べるパンがあれば十分だと感じれる。
2024年1月3日 今年は整理の年にしてゆこう。