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ミドルスクールのリベリオンを考える

お久しぶりです。
SNC環境は今一つ好みのデッキができず、スタンのモチベが低下しておりました。

じゃあマジックをやっていなかったかというとそんなことはなく、ミドルスクールというフォーマットをやっておりました。

というわけで、身内向けの布教も兼ねて忘備録を残しておきます。
晴れる屋の #マジック記事を書いてみよう  企画もあるからね。便乗!

※2024年9月27日追記
その後2年経って色々変更があったため、纏め直しました。


ミドルスクールって?

非公式フォーマットなので解説すると、1995年から2003年の間に発売されたカードに絞った懐古的なフォーマットです。詳細は多くの場合EternalCentral掲載のものに従います。

具体的に言うと第4~7版、ホームランド・アイスエイジブロック~オンスロートブロックに加えて、世界選手権デッキやポータル等の特殊なセットに収録されたカードがリーガル。
また、マナバーン、ダメージスタック、ウィッシュボードの追放領域参照の現在は消滅したルールを適用。

つまりオールドスクールとモダンの間の旧枠時代ですね。ポケカが生まれて遊戯王が始まりデュエマ(MtG)が連載されたりしていた頃なので、日本TCG黎明期と言えるのかな多分。 ※筆者は世代でない
近年は晴れる屋の何店舗かが定期的に大会開催するなど、にわかに盛り上がりを見せています。

カードプールの特徴としては、アンタップインの多色土地はペインランド頼りということと、フェッチが友好色のみという点ですかね。その為、対抗色の組み合わせは色基盤が厳しめです。

出会った経緯

私はひょんなことからレベル・クリーチャーを知り、かつてスタンで一世を風靡した「リベリオン」というアグロデッキに強く惹かれまして……

当時は高くて買えなかったなんて話も聞くけど、今では300円くらい。

レベル自体は時のらせんと第10版で再録・追加があったものの、中心たるリン・シヴィーは再録されず。その為、公式フォーマットで組もうとするとレガシーになってしまう。しかしレガシーで戦い抜くには石鍛冶の力を借りるか、カウンターレベルにしてクロパーにすることになる模様。

というわけで、なんとかもう少し活躍しやすい場所はないかと探していたら見つけたのがこのフォーマットでした。

構築

現在の構築はこちら↓(※晴れる屋埋め込み、執筆時より更新されてる場合あり)

【クリーチャー 23枚】
4 《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant》
3 《果敢な隼/Defiant Falcon》
3 《長弓兵/Longbow Archer》
2 《不動の守備兵/Steadfast Guard》
3 《果敢な先兵/Defiant Vanguard》
4 《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero》
1 《熱風の滑空者/Thermal Glider》
2 《レイモス教の空の元帥/Ramosian Sky Marshal》
1 《ジョーヴァルの女王/Jhovall Queen》

【呪文 15枚】
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3 《恭しきマントラ/Reverent Mantra》
4 《聖餐式/Divine Sacrament》
4 《栄光の頌歌/Glorious Anthem》

【土地 22枚】
2 《黄塵地帯/Dust Bowl》
16 《平地/Plains》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》

【サイドボード 15枚】
2 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
1 《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
1 《絶対の優雅/Absolute Grace》
1 《絶対の法/Absolute Law》
3 《浄化の印章/Seal of Cleansing》
1 《サーボの網/Tsabo's Web》
2 《物語の円/Story Circle》
2 《ハルマゲドン/Armageddon》
2 《神の怒り/Wrath of God》

http://www.wisdom-guild.net/apps/translator/

エイトクルセイドやないかい!!!!
そもそもこっちから始まったらしいからね、仕方ないね。

どういうデッキなの?

リベリオンとは、レベルクリーチャーの多くが共通してリクルート能力を持っていることを活用したマスクスブロック時代の白単ウィニーです。

Defiant Falcon / 果敢な隼 (1)(白)
クリーチャー — レベル(Rebel) 鳥(Bird)
飛行
(4),(T):あなたのライブラリーから、マナ総量が3以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
1/1

http://mtgwiki.com/wiki/%E6%9E%9C%E6%95%A2%E3%81%AA%E9%9A%BC/Defiant_Falcon

基本的には先ず《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero》の着地を目指し、その後は払えるマナの限りを使ってシヴィーからリクルートします。リクルートのタイミングは相手エンドでいいので、ソープロを撃ちたくなっても安心。
後は《リシャーダの港/Rishadan Port》《黄塵地帯/Dust Bowl》でロックしつつ、今回はエイトクルセイド風味でP/T底上げして殴り勝ちます。

メインデッキ

・非生物
十字軍を入れていいかの是非があるので、代用品としてオデッセイから《聖餐式/Divine Sacrament》を突っ込んでおきます。相手の除去が多いとテンポよく墓地が肥えるので、早めにスレッショルドが効くのが良い感じ。
他の非生物は《恭しきマントラ/Reverent Mantra》と《剣を鍬に/Swords to Plowshares》。
恭しきマントラはピッチで全体に任意1色のプロテクションなので、タイミングを選ぶものの、攻防両面で使えるのでメイン採用。ピッチコストはリクルートを多用することで手札温存しやすいのが好相性。しかし来すぎても困るので3枚に。サイド時にはラスゴかゲドンか用の枠でもあります。

・生物
プロツアーシカゴ00優勝リストをほぼそのまま頂戴。若干増量しています。
2マナ域は悩ましく、《レイモス教の副長/Ramosian Lieutenant》でリクルーターを増量する手もあります。しかし、《不動の守備兵/Steadfast Guard》のマナレシオ&警戒は捨てがたい。とはいえ素引きしたいわけでもないな? と思い2枚に。
《長弓兵/Longbow Archer》は非レベルだけれど、先制・到達でブロッカーとして期待。同じパワー2の先制ではレベル内に《レイモス教の隊長/Ramosian Captain》もあるが、3マナが過多なので保留に。

サイドボード

ミドルスクールというフォーマットは前述の通り懐古的な、当時を懐かしむカジュアルフォーマットとして発案されたものであるため、競技的なメタゲームの回転があまりありません。16人集まった大会で16人全員デッキが違うなんてことも起きるため、薄く広く対処できるようなサイド構築がベターです。
とはいえ、人数揃えば一人は持ってるだろうというデッキはあるし、複数デッキに通じるものはあるので、そこから対策しておきます。

《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
パララクス補充やエンチャントレスが《補充/Replenish》を積んでくるのに加え、スレッショルドの墓地参照、ワイルドゾンビ等のリアニメイト系デッキが強力なため、墓地対策は必須です。
安旨デッキの代表格、青緑マッドネスに使うかは迷いどころ。《不可思議/Wonder》落とされると致命傷なんだけど、他はそこまでしなくてもいいような……微妙。

《物語の円/Story Circle》
ビートダウン対策はこちら。防御円もアリだが、汎用的な方が枠が浮くのでこっち。平地をキープし続けるのがやや苦しいところもあるが、これ貼ってるうちに除去を押し通したいところ。
なお《野生の雑種犬/Wild Mongrel》には要注意。色がコロコロ変わるので……

《浄化の印章/Seal of Cleansing》
解呪でもいいんだけど、《悟りの教示者/Enlightened Tutor》で探せるのも手伝ってこちらを採用。置物なので最悪土地が消されてもいい。
主には物語の円で対策できない無色ダメージ源をなんとかするために使います。具体的に言うと《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》は勿論、結構色んなとこに入ってる《呪われた巻物/Cursed Scroll》。特に後者が馬鹿にならないので怖いです。

《サーボの網/Tsabo's Web》
安旨デッキの一つ、ランドスティル対策。多色デッキならリシャポ抑える目的もあるけど、今回は白単なのでそちらはまあどうでもいい方。なくてもいいかな? とも思いつつ、念のためで採用してるので入れ替わるかも。

《神の怒り/Wrath of God》
言わずもがなの全体除去。
その後にリン・シヴィーを立てられるなら、デッキに戻す→アンタップ→リクルート、とちょっと遠まわしな蘇生も可能なので覚えておきたい。

《ハルマゲドン/Armageddon》
コントロール系が主だが、盤面有利にできそうなら撃ちたい……でいいかな。個人的にマナ少なくていい相手に当たりがちなので微妙に使用タイミングがない……。

《絶対の優雅/Absolute Grace》《絶対の法/Absolute Law》
ウルザズ・サーガ産の色メタ。どちらかというと攻めの意図で採用。枚数入れるのは厳しいので、《悟りの教示者/Enlightened Tutor》と合わせて2枚になるのと考えて1枚採用にしています。


おわりに

ミドルスクールはワールドゴージャーのようなかつて活躍していたコンボデッキが使われていたり、青緑マッドネスやスーサイドブラック等の安く買い揃えられるデッキでも3-0を狙える環境です。(残念ながらリベリオンで好成績を収めたことはないですが……精進せねば)
旧枠時代のカードプールを使うフォーマットですが、新枠での再録版を使ってもOKです。旧枠が妙に高いヤヴィマヤの沿岸みたいなのは勿論、基本土地すら新枠使ってる人もいるので、気軽に参入してみてはいかがでしょうか。

旧枠で揃えるのは少しお値段が張る(場合がある)ものの、愛着が湧いてワクワクできるので、興味があれば基本土地だけでも是非。
ちなみに、私のリベリオンは全ての平地がメルカディアン・マスクスのものになっています。

墓所といえばやっぱりこの赤黒がいい

ちなみにオンライン対戦も活発で、来月にはイベントも企画されているのでこの機会に。私はリストもっと詰めないとかな~と言ってまだ参加申込できてないですが……(汗)

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