キノコだけにある抗酸化物質

抗酸化物質というと
ビタミンC、ビタミンEを
思い浮かべるのではないでしょうか?

自然界には、
ビタミンCやEとは別の
抗酸化物質が存在するのです。

今回は、
キノコだけがもつ
抗酸化物質について
お伝えします。


エルゴチオネインとは


キノコ類などの菌類や
一部の細菌のみが合成できる物質
「エルゴチオネイン」
がその抗酸化物質です。

1909年に発見された
硫黄を含むアミノ酸です。

エルゴチオネインは
元々多くの生物に存在しますが、
動植物では自身で合成ができません。

人も体内ではつくれないため
食べ物からエルゴチオネインを取り込み
肝臓や腎臓、赤血球、皮膚などに貯めています。

エルゴチオネインの抗酸化力


エルゴチオネインの抗酸化力は非常に高く
L-システイン、ビタミンCなどの
他の抗酸化成分よりも強力です。
(Front Pharmacol 2022 35370675)

強力な抗酸化作用は、
重要な細胞や組織で細胞を
保護してくれます。
(Cell Death Differ 2010 19911007)

エルゴチオネインの健康効果


脂質が酸化されてできる過酸化脂質の
増加を防ぐ効果があり
心疾患による死亡率の低下が
報告されています。
(Heart 2020 31672783)

最近は、
活性酸素による神経細胞へのダメージを
緩和することが報告されており、

認知症やアルツハイマー病などの
予防効果が期待されています。
(Food Chem Toxicol 2012 22921351)


エルゴチオネインを摂る方法


エルゴチオネインは、
キノコに多く含まれています。

それぞれの含有量(100g中)は以下の通りで
ヒラタケには、とくに多く含まれています。

ヒラタケ 53.2mg
エリンギ 22.9mg
ブナシメジ 14.6mg
マイタケ 2.0mg
甘酒 0.9mg


ヒラタケをあなたの
食材リストに加えてみては
いかがでしょうか?

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