連れションによく巻き込んだ親友とウンコの絵を描いた[It Takes Two/感想]
The Game Awards 2021にてIt Takes TwoがGame of the Year(今年の優れたゲーム賞)を受賞した。おめでとうございます。
さて、ノミネート作品やその他今年出た素晴らしいゲーム達と比較して、「It Takes Twoはココすごかったんよなぁ!バイオヴィレッジも面白れぇんよなぁ!あとこのゲームもGOTYに挙げやがれ!」等々、出来るものなら感想を述べてみたい所だが、如何せん財布と三日三晩相談しながら細々と購入する、僕はライト中のライトゲーマーだ。
酒とコントローラーを手に「コレをやらずにGOTYを語るなんぞwww」と語れる程の経験なんてない。
なのだが、たまには喋りたくなる時がある。いや正確には、「喋りそびれた」ことを喋りたくなる時だ。クリア後の余韻に浸るあまり、言語化を忘れたまま経験だけが取り残されていた。
ならば、GOTY受賞によせてこの経験を書き残しておきたいと思う。
It Takes Twoは今年の7-9月にプレイした。そもそもこのゲームは二人協力プレイ専用のアクションゲームで、言葉を借りると「客のいない贅沢なテーマパークへ一日行って、すべてのアトラクションを制覇する」体験に近い。実際そんな感じ。
ちなみに、It Takes Twoをやろうと思ったキッカケこそが参考記事として挙げたこの記事だった。
この文章を見た時ピンと来た。小学生の頃から連れションによく巻き込んだ親友の顔が思い浮かんだ。後はtwitterでリプライを飛ばし、ゲームのスケジュールを合わせ、Steamで購入。
そんな訳で親友をDiscordのVC上に錬成し、2人で離婚寸前の夫婦人形へ憑依した。
プレイする前はこの文章を読み飛ばしていたが、後からでは如何にこのゲームの体験を上手く表現しているかに気付いた。
まず、It Takes Twoはまぁまぁ長い。Steamで確認した所プレイ時間は11.7時間だったが、スタートしてから2か月ほどかかってからクリアした。スケジュールが異なる2人が時間を見つけて遊ぶことに慣れておらず、想像よりも時間がかかってしまった。
また、コミュニケーションの疲労も意外とシャレにならない。だらだらと雑談するだけならそこまで疲れないが、タイミングを合わせる、敵へのフォーカスを絞る、脱出方法を相談するとなるとそれなりに頭を使う。疲れてくると口数が少なくなり、2段ジャンプ+前ブリンクのアクションに乱れが生じ始める。
それでも、プレイ中に偶然起こる発見や愉快なアクシデントが面白くて、その場で体験を共有できるのが楽しくて。なんならプレイ前のDiscordでマイクチェックをしている時のワクワク感といったらありゃしない。
ちなみに、It Takes Twoには本編のストーリーには関係しないミニゲームやおもちゃが各地に存在する。その中で一番記憶に残っているのがお絵描きボードだ。
今となってはスクショを撮り忘れているのを後悔している。
これはそれぞれ縦方向、横方向でペンを動かすことが出来、まともな形で描くには2人でイメージと操作を合わせなければならない・・・と言いたいところだが、あくまでも本編に関係ないおもちゃの一種。
2人でテキトーにガチャガチャ動かして遊んでいた。その最中、日を跨いだ深夜ということもあり、唐突に💩のイメージが思い浮かんだ。
💩ですよ💩。小学生ならまだしも俺大学生だぞ。💩とかノートの片隅にも描かんわ。💩。
だが思いついてしまったものは仕方がない。相方と「こんなおもちゃって診療所に常備してあるよな~」と雑談しつつ、ぐちゃぐちゃな縦線の中に明らかに波打った横線を描いていると、
『お前ウンコ描いてんじゃねえよぉ!!』
「ゲッバレた!!!ウッソなんで分かんの!?!?」
『たりめぇだろお前がウンコ描くぐらい分かるわ!!!』
バレた。流石一番付き合いの長い親友。やるやないけ────。
まぁそんなバカらしいことがあった。コロナが流行る前まではあんなにバカっぽい遊びをしたのに、マスクが前提になってからなんだかコミュニケーションを取ることが減ってきた、なんて人はこういうゲームを遊ぶといいですよ。
ところで、奴とCupheadの続きをする予定はいつにしようか。