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ワインマーケットパーティさんブラインド81回メモ

これぞ無力感

今週は赤2つがさっぱりで、かつ少なくとも③は「知識があれば取れる系」のはずなのに…といつも以上に無力感に打ちひしがれた!(←もはや心地よくなりつつある)

運ばれて来た時②・③が双子のごとき外観で動揺したが、
斜め45度くらいにしてよーく見ると②の方がやや赤み(茶色み)あった

①これを外したら今週は終わる!

  • 外観: グリーンがかったやや淡いレモンイエロー、泡は無いが大小の気泡があった、粘性中程度

  • 香り: やや強く開いている、よく熟したグレープフルーツ(からほんのりパッションフルーツまで足突っ込んでいるかも)、穏やかめの青草(一瞬、SB的ザ・ピラジンというよりはケルナー系の青草にも感じた)、樽は無く果実香華やかで還元的なつくりかつ若そう、ほんのり硫黄を感じた(スクリューによる還元香か、もしくはフリンティなのか)

第一候補はSB。
次点で甲州きいろ香(系のつくり)、ケルナー

  • 味わい: 甘味L、酸味M+~H-(高めで持続もする)、苦味M-(柑橘の皮系の苦味)、アルコール12.5-13、余韻取り忘れ(痛恨)

やはりSBが第一候補。
甲州(きいろ香系)も捨てがたくはあるが、グレープフルーツが香りだけでなく飲んだ際の果実味・余韻までがっつりありエキス分も厚めなこと、かつ酸も持続性があることから、やはりSBが濃厚。
SBだとして場所が悩ましい。果実の熟度が高そう、青草控え目、酸がSBとしてはやや低めに感じたため当初新世界と思っていたが、正直ロワールとNZ以外のSB全然飲んでないのでぴったりくるプロフィールの国が思い浮かばないw
パッションフルーツ感とスクリュー香疑惑からNZも考えるが青草がおとなしすぎる。
酸緩めでボルドーも考えてみるが、セミヨン感が無さげ。
最近ロワールも暖かいしこんなのもあるかしら…スクリューと思ったのはフリンティ?…ということで

フランス(ロワール)/ソーヴィニヨンブラン/2022/13%

フランス(ロワール)/ソーヴィニヨンブラン/2022/13%
◯◯◯◯◯
考えすぎずロワールにして良かったパターンw
数年ワインを飲んでなかった間に温暖化の勢い目覚ましく、やはり果実の熟度や酸などは各地域イメージが違って来てるからアップデートしなきゃなあ、と思わされたり。

正直、いまだに新世界だったのではと思っている。
もしくは旧世界で温暖な国/地域のSBとか(イタリアでひょっこり作ってるSBとかそういう…)

②今回最大の鬼門

  • 外観: 紫がかった濃いダークチェリーレッド(③よりは赤み/茶色みあり)、縁まで色が濃くてグラデ小さ目、泡滓無し、粘性やや高め?

  • 香り: 中程度、赤黒で言えばやや熟したブルーベリーだが、ダイレクトな香りで言うと「なんかかいだ事がある紫っぽい果実(咳止めシロップみたいな甘苦を伴う香り)」、スミレの香りがかなり強く特徴的、若干スモーキー&お肉感も、樽は控えめだがありそう(フレンチオークで新樽はあまり使ってなさそう)。
    時間経過後大分印象が変わり、赤系果実のニュアンスが大分出てきた。また、ちょっと茎のような青さも出てきた

第一印象は「ぜんっぜんわからん」
さはされどとりあえず当初の印象からはテンプラ、シラーズ、グルナッシュ/GSM、タナ、マルベックなど大分色に引きずられた感のある候補を挙げていた。

  • 味わい: 甘味L、酸M+~H-結構高め、渋味M~M-でやや控えめで若いうちからこなれた系、アルコール13-14、余韻やや短め6-7秒

味わいと時間経過で大分印象が変わり「あれっ外観の印象より味わいは大分ライト?」というギャップが印象的だった。
候補からはマルベックのみ残り、それ以外は軌道修正してバルベーラ、変則的CF(ロワール以外のやつ)を次点候補に。
見た目と味わいのギャップ(特にエッジまでガッツリの濃さ)、あと赤系果実が潜んでいる感&スモーキーさ&スミレ感からマルベックはありうる。マルベックだとしてアルゼンチンなのか南西地方なのかもわからないが…。
紫系の色味、赤黒中間果実&スミレ、高めの酸と低めのタンニンなどからバルベーラもかなり考える。
あとは土曜日に撃沈したアルゼンチンのCFも大分近い感じだった気がする。赤黒中間果実、スミレの香りや「見た目の割に軽い味わい」、あと後からほんのり感じた青味も合致する。
わからなさ過ぎて悩みに悩んだが、「候補の中の確率論的に、アルゼンチン×マルベックにしておけばどっちかでカスる可能性があるのでは…?」という目の前のグラスから全力で目を背ける敗者のアプローチにより

アルゼンチン(クージョ地方)/マルベック/2020/14%

アルゼンチン(メンドーサ)/マルベック/2021/14%
◯◯◯△◯
おおっ!これは嬉しいー!!
マルベックは今年に入るまで多分人生で1-2回しか飲んだことなかったところ、直近ちょうど3回ほど立て続けに飲めたところだったので、これを機に精度上げて行きたい。
先週受けたヴィノテラス片山先生講座とワインプラスカレッジ元場先生講座がとっても参考になった上での正答。ありがたい!

でもねー、こういう時って大体裏目ってバルベーラでしたっていうオチなんよねー(←負けグセ)

③こちらは鬼門というより力不足

  • 外観: 紫がかった濃いダークチェリーレッド(②より紫がかっており、またエッジのグラデーションは大きい)、泡滓なし、粘性普通

  • 香り: アタックやや控え目/閉じている、当初はカシスリキュールっぽい印象が強かったが、時間経過後は赤系果実感も出てきた。こちらも②に続きスモーキー/おにく感が結構ある、樽はフレンチオーク(新樽多少あるかも)、余韻にチョコレートっぽさが残る。レーズンっぽさはあまり感じられない

こちらも大分わからなかったが、濃厚甘やかな果実味とスモーキーさからテンプラ、アリアニコ、タナ、シラーなどを挙げた。

  • 味わい: 甘味L+(残糖あり。オフドライ)、酸味M(甘味考慮するとそこそこありそう)、渋味M、アルコール14-14.5、余韻やや長め7-8秒

本来は「赤で残糖あり」の時点でサービス問題なのだろうが、残念ながら勉強不足で候補が全然挙げられない。
バカの一つ覚えで最初に思い浮かぶのはヴァルポリチェッラ系の甘口(レチョート)だが、干しブドウ感が感じられないのと、色調の紫みからも香りからも熟成感があまり感じられないのが矛盾する。
次点候補はZF/プリミティーヴォ。味わいの要素とも矛盾しないが、さすがにここまでがっつり残糖残るっけ?というのと、香りの要素としては矛盾しないもののZFの特徴香自体は感じず、また最初の閉じた感じもらしくない。あるとしたらZFではなくプリミティーヴォか(リパッソとかありそうだし、陰キャ感もありえそう)。
あとはサペラヴィの甘口くらいしか思いつかないけど、正直飲んだことないしクヴェヴリ感とか全くしないので却下。
いずれも違和感があるが、知識不足で他に思い浮かばず、ヴァルポリチェッラ系とプリミティーヴォで迷った挙句、正直決め手もなかったが残糖がここまである事の確率的な判断で

イタリア(ヴェネト)/コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ/2020/14.5%

オーストラリア(バロッサ・ヴァレー)/シラーズ/2022/14%
×××△△
えっ!これまさかの残糖無かった!?あらー完全に舌がイカれてたとしか思えないw
一応②と③は軽くユーカリチェックしてそれも感じられなかったので、完敗。
ただ、元々外観香りからの候補には挙げていたこともあり、残糖(の幻覚)に惑わされなければなんとかなってたかもしれないので、次回以降に頑張りたい。というかシラーズ安定しないなー。
なお、ステンレスタンク発酵&熟成とあって目を疑ったが、オークスティーブ使用と書いてあって一安心w 残糖誤認した上に樽感まで外してたら目も当てられませんからねえ。

残糖あり(多分)、しかも赤を取れないのは完全なる勉強不足ですね…

総括

無力感噛みしめすぎて奥歯欠けそう。
最近低迷中なのでそろそろ悪い流れを断ち切りたいところだが、とりあえず①だけでも救われることを祈りつつ、今週も一人大反省会を開催しよう…。
全然関係ないが、今週「全部イタリアでした」とかありえますかね。私の絞り込みが全部裏目るとありえてしまうのだが…!

振り返り総括

引き続きの試験対策シリーズだったこともあり、意外にも大反省会ではなかった。
今回の課題は明らかに③のシラーズやらかし。シラーズとかCSとか、やっぱり苦手な重め赤系に課題が溜まって行きますねえ…。
次点で、今回は正答できたマルベック、今後数をこなして精度を上げて行きたい。

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