音大受験奮闘記(ソルフェージュの勉強、自分との闘い)
こんにちは。音大生のふくだです。
前回は初めての音大の夏期講習について書いてきました。
今回は打楽器で音大を受験した私が受験までに勉強したソルフェージュについて書いていきます。
私が嶋崎先生にソルフェージュのレッスンを受けはじめたのは、高1の初めから。
ソルフェージュというのは、新曲視唱、聴音などの言わば「実際の音と楽譜を結びつける訓練」「楽譜を読み、その通りに演奏する(歌う)訓練」のことです。
新曲視唱は初見の短い曲をアカペラで歌うもの。
聴音は和音のないメロディや和音(コード)のみの曲、2つの旋律(2声)の曲を数回聴いて譜面に起こすというものです。
私はそれまで音楽教室などでピアノを習ったこともなく、ソルフェージュの勉強もしていませんでした。
かろうじて幼少期におもちゃのキーボードを弾いていて、ドレミの歌などの童謡を階名(ドレミファソラシド)で歌っていたくらい。おそらくこれのおかげで少しは音が分かるようになっていました。
(あと吹奏楽経験者ではあったので譜面は読めた)
そんな状態からのスタート。
月4回のレッスンで半分はスネア、半分はソルフェージュにあてることになり、レッスンまでの間は聴音や視唱の課題を進める、という感じ。
ピアノの白鍵は取れても黒鍵のシャープやフラットが取れず、絶対音感テストのようなゲームで音を取る練習などもしていました。
聴音はひたすらやっていくうちに安定してできるようになり、レッスンの課題の難易度も徐々に上がっていきました。
私の場合、大変だったのは視唱の方。
あまり歌が得意な方でもなく、初見の曲を何も聞かずに歌うという慣れないことへの緊張で声がブレてしまってばかりでした。
大抵の曲は主音という、その曲のメインの音で終わるのですが、その音に帰って来られないという、ソルフェージュが苦手な人あるあるに当てはまっているタイプでした笑
これも、一つひとつの音をイメージして、歌って、ピアノで確かめるという練習や、決まった音程で音の移動の練習など基本的なところから地道に訓練。
私は普通科の公立高校に通っていましたが、2、3年次には音大や教育学部の音楽科を目指す人のためのソルフェージュの授業があり、高校の音楽の先生にもこういう基本的なところを叩き込まれました(スパルタだった)
その先生には緊張して音を外すと「チキン!」って呼ばれてた…笑(でもめちゃくちゃ良い先生です)
そして、高3になる頃には、嶋崎先生のソルフェージュレッスンは卒業し、ソルフェージュ専門の先生のところに通い、ひたすら過去問演習。嶋崎先生のレッスンでソルフェージュにあてていた時間はマリンバのレッスンに。
そんなこんなで厳しくも温かい指導を受け、受験に挑むのでした。
ちなみにピアノはソルフェージュのレッスンや高校の授業のときに見てもらうくらいで、とにかく自分で練習、という感じでした。中学の時に趣味で弾くようになっていたとはいえ、基礎は習っていない状態だったので、複数の先生に指導を受けられたことで同じ基礎でも色んな伝え方をしていただけて、かえって理解しやすかったと思っています。
ピアノは正直、専攻生でもなければ簡単な曲でもちゃんと弾けることが大切なので、ビビらないことの方が大事なんです。音楽は8割ハッタリだって、高校の音楽の先生が仰ってました。(今思うと励ましてくれていたのだと分かりますが、、)
と、ここまで書いてきましたが、、
みなさん薄々お気づきかと思います。
そう、音楽の練習って地味なんです。
note書いてて、これ面白いんか??と不安になる。
基本的なことを大事にしなければ素晴らしい演奏は生まれないってことなんですね。
私も中学や高校時代を振り返ってきて、改めて初心を忘れてはいけないなと思う今日この頃です。
と、綺麗に?まとめたところで今回は終わります!
ソルフェージュについてピックアップした結果受験まで来てしまいましたが、次回は少し戻るかも?
ここからは、受験期の打楽器やマリンバの練習やレッスンについて、受験のときの思い出についてなど書いていきます。
それでは、また来週〜!