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AbletonLiveマニピュレーターメモ(準備編)

ドラマー、トラックメイカー、マニピュレーターの奥村純平です!

なにげにnote初投稿です。
自分のブログが有るのにnoteで投稿してみます。
(全然更新してないブログはこちら→http://okumurajumpei.com/ )

先日のライブでマニピュレーターをさせていただいたのですが、その備忘録のメモみたいな感じで投稿してみます。(読みやすさ度外視)
MacでAbletonLiveというDAWを使ってのマニピュレーターだったので参考になる部分とならない部分あると思いますがご了承ください!
わからない用語は調べてね!

準備編

・ステムデータをもらう。
ステムデータの確認やBPMの確認をする。

・アレンジメントビューでタイムライン上に並べる
曲目の順番ごとにわかりやすく並べて、BPMのオートメーションを書く。

・楽譜内のリハーサルマークを確認。
ロケータや空のmidiクリップを使って、目視ですぐに分かるようにする。
ロケータをたくさん作ると縦線が大量に作られて全体が見にくくなったので、曲の始まりにだけロケータを作り、空のmidiクリップにリハーサル記号を書いてクリップに色付け。

・クリックを作る
曲の始まりや曲中の歌が始まる部分にボイスカウント(one,two,three,four)を追加。
テンポが遅い曲では8分音符でのクリックも作る。
クリックの音色は点がわかりやすい音にする。演者と要相談。
可能であればボーカルと楽器隊で別のクリックを作る。

・アウトプットをクリックと音源で分ける。
今回のライブではPAさんに送れるチャンネル数が限られていてステレオの2チャンネルとクリックの合計3チャンネルだけだったが、可能であれば音源の様々なパートや演者別のクリックなどでアウトプットを分けて出力して微調整できるようにしたい。

・ミュージシャンと相談して、実際に演奏する部分と同期で流す部分を決める。
ステムによっては複数パートが一つのwavにまとまってしまっている場合があるので、その場合はミュージシャンと相談してどうするか確認。
こちらで新しく音源の作成が必要な場合は作る。
できないものは諦める。
やり取り大事。
連絡は迅速に。

・全曲の音量バランスの調整。
曲ごとにジャンルが違って音量の差が激しかったりするので、iZotope insightを使っての確認やスピーカーで鳴らして耳での確認。
ステムによってはEQやコンプなどもつかって微調整。

・曲の中でBPMが変わる曲への対応。
今回は2パターンで対応してみた。

①変拍子のような細かいクリックを作成し、次の演者が入るタイミングに向けてボイスカウント(one,two,three,four)を入れる。
この場合はBPMが変わっている中でオケも同時に鳴らせるが、演者側に複雑なクリックに合わせてもらうことになるデメリットがある。

②ストップトラックの作成。
曲の終わりなどのrit時にミュージシャン側で自然にritしたい→rit前に再生をストップさせて、最後の1音をアイコンタクトで手動再生。
止めるのは自動で行いたい→ストップトラックを作成。

参考にした動画
https://youtu.be/MkWZ4rtRybQ 
https://youtu.be/D3R3uwodUfw 

macの場合
mac内のオーディオMIDI設定からウィンドウ→MIDIスタジオを表示
IACドライバをダブルクリック
IACドライバのプロパティ内の「装置はオンライン」にチェックをいれる
新規ポートを作成(名前はなんでもOK。今回はSTOP TRACKとした。)→適応
abletonの環境設定→midiタブ
先程作成した新規ポート(STOP TRACK)のinputのリモートにチェックを入れて、outputのトラックにチェックを入れる。その他のチェックボックスはオフにしておく。
新規の空のmidiトラックを作成してmidiの出力先を先程設定したIACドライバ(STOP TRACK)にする。
止めたいタイミングでmidiノートを鳴らすようにクリップを作成し、midiノートを打ち込む。(midiノートはどの音でもOK。)
MIDIマッピングモードからabletonの停止ボタンに先程設定したMIDIノートをアサイン。
完成!
(windowsの場合は知りません!調べてください!)

ストップトラックでちゃんと止まるかを確認し、再生ボタンを押したら次の音がなるようにする。
注意したいのは、停止した後の再生時にspaceキーを押すだけだとストップトラックで止めた直後から再生されない点。
shift+spaceキーで停止位置(止めた直後の縦線の位置)から再生してくれるのでこちらを手動で行う。

この方法はミュージシャン側で自然にritできるメリットは有るが、停止時は音源を鳴らせないこととshift+spaceキーの再生を手動でやらなくてはいけないデメリットがある。

・曲が終わった後に次の曲が再生されないようにする。
手動で停止すればいい話だが、もしものことがある+めんどくさいので勝手に流れない設定を作る。
ストップトラックでも全然大丈夫だが、loop-setを試してみた。

Loop-Set ( https://keikusama.gumroad.com/l/CzOIF?layout=profile )

本来は曲中にX-timeでループさせてキューが出たらループを解除して次のセクションに行くようにするデバイスだが、今回は再生しっぱなしでも次の曲がかからないようにするための保険として使ってみた。
使ってみた結果、この使い方でLoop-Setを使うには贅沢な使い方だったと思うけど、もし曲間にx-timeでループさせる場合があれば使ってみたい。
ありがとう草間さん。

そして動作確認中に問題発生。
abletonの過負荷インジケーター(abletonの画面内のCPU使用率の右側)が「disk」の表示&点滅して、音がプツプツ途切れるようになる。
本番中にもし起これば最悪。

原因を調べてみると同時に再生または録音されるクリップが多いとこの現象が起きるらしい。
あと普通にyoutube見たりネットサーフィンしながら作業してたのでそれも原因かも笑

これを防ぐために、使っていないクリップや無音の部分はトラックのミュートではなくクリップそのものを無効にする、もしくは消去。
ミュートだと音はならないが再生はされたままでディスクに負荷をかけてしまうので、ミュートではなく無効か消去。
リハや本番で変更がありそうなところな消去ではなく無効にしておいて、もとに戻せるようにしておく。
(ちなみに無効はクリップを選択してキーボードの「0」を押すとできる。もう一回「0」を押すともとに戻る。)
今回はやらなかったが、なるべくトラック数を減らして負荷を下げたいので1つのwavファイルにまとめられるものは可能な限りまとめる。
これでdisk過負荷は起きなくなったので一安心。

もちろんCPUの負荷も上げたくないので負荷がかかるようなプラグインやエフェクトはなるべく使わない、使う場合は本番までに必ずオーディオ化してwavファイルにする。
あと本番中はwifiを切って、youtubeを見ないようにする(当たり前)


準備編だけでこんな感じですが、クソ長い。
作文は苦手なのによく頑張ったな、オレ。
リハ&本番編、反省編があるはずなんですけど、投稿されるかわかりません。
だってめんどくさいから笑

以上です!

(追記)
リハ編、投稿しました!


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