最新HIPHOP20曲を一挙レビュー(2021.10)
Twitterにて、HIP HOPのレビューを書き続けて早3年のドラム師匠です。今回は、'21年10月に公開されたMV20曲の魅力をドドンと解説しています。
▶︎イケてる曲をまとめて知りたい
▶︎最新のHIP HOPってどんな感じ?
なんてあなたにオススメの記事です。それでは音の旅へ…
O.S.B.C. / O.S.B.C.(Prod. Ghost Lamp)
2021/10/01 公開
▶︎自分の生き方を貫く強い意思
フライヤーを見ただけで、邪気を払うような強烈な情念を感じるパーティーがありました。それが「叩き上げ」と言って、毎月第4月曜日に開催されていたことからも、バチバチに気合の入ったメンツがそろっていたことが伺えます。
その「叩き上げ」メンバーである 剛斗 や Chainsaw Dew などが中心となり結成されたクルーが、O.S.B.C.(Out Side Boys Club)です。
この曲は、昭和の任侠映画を彷彿とさせるギターのサンプリングに乗せたMC8人による挨拶代わりのマイクリレー。鋭い眼光でまくし立てるラップは、一見イカつそうですが趣がちょっと異なります。
それは世間に流されず、流行に惑わされず、自分の生き方を貫こうとする強い意思のあらわれ。
各MCが熱を放つラップをする中、ラストのVerseを担うラッパー ちゃぶ が、銃口を突きつけているような背筋が凍るフローをカマし、異彩を放っています。
各々がすでにソロ活動していて実力があるのは証明済み。それでもこのタイミングでクルーとしてまとまることで、「叩き上げ」カラーがより鮮明に提示されています。そして、クルーの看板を背負いながらソロ活動に戻るという好循環が生まれるでしょう。O.S.B.C.に注目です。
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拓斗 feat.icepikk / Concrete Gamble(prod. SKINNY BEATS)
2021/10/03 公開
▶︎静岡のヤングガン
何が凄いって、SKINNY BEATS によるビートが凄い。沸点に達した情熱がグツグツと煮えたぎるようなピアノが牽引。そのままクライマックスまで音塊が押し寄せてきます。
お酒をテーマにラップするのは、静岡のヤングガン 拓斗 と同郷のリリシスト icepikk 。トラックの迫力に触発されたHOOKは、2人しかいないのに、大人数で歌う90〜00年代のBoomBapを彷彿とさせます。NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDを思い出しました。
▼さらに深掘り
静岡はとにかく情熱を感じるラッパーが多いです。静岡のシーンを切り取ったマイクリレー動画『BLOCKTV』はVol.1〜3まで公開されています。興味をもった方はこちらもチェックして下さい。
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week dudus / WALK IN TYO
2021/10/06 公開
▶︎足元からフッと軽くなる
収録曲が50曲(!)という今までの概念を覆したアルバム『VEGA』を2月18日に発表した week dudus 。そこから6本目となるMVが「WALK IN TYO」。
ウィスパーボイスと歌の中間のようなラップを聴くと、重力から開放され、ドローンで高層ビルをすり抜けていくような感覚が味わえます。
気だるさの中にメロディが練り込まれており、NEW WAVEぽさもいいですね。
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MGF / Beautiful feat. mabanua(Prod. mabanua)
2021/10/08 公開
▶︎HOOKのメロディが超気持ちいい!
バンドOvallのドラマーとして活動するだけでは飽き足らず、プロデューサーやシンガーとしても才能を発揮するmabanua 。彼がプロデュースしたこの曲は、ソウルフルで心地よく磨かれたサウンドに仕上がっています。
MGFは、Japssy(ジャプシー)、KSK(ケーエスケー)、SIGEMARUの3人からなるラップクルー。サウンド共にテンションを上げ、エンターテナーになるJapssy、KSKに対し、ニコリともしない無愛想なSIGEMARU。
そのSIGEMARUが表情変えずにラップを畳みかけ、クライマックスまで持っていく様が面白いです。最後まで彼の表情に注目して欲しいMVです。
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テークエム / STRONG ZER0(Prod. BACHLOGIC)
2021/10/08 公開
▶︎「君は強い女」がこの曲のキーワード。
梅田サイファーの飛び道具・テークエム が、2枚のEPを経て1stフルアルバム『THE TAKES』をストリーミングのみで10月8日にリリースしました。プロデュースは全曲BACHLOGICで、彼のリリースを祝うように梅田サイファーの面々やKvi Babaが客演参加しています。
この曲の主人公は、優しいんだけど、どこか気弱で自信のなさげ。手頃な価格で口当たりが良いわりに、アルコール度数が高いことから深酔い(いや悪酔いか?)できるお酒の象徴と語られることの多いSTRONG ZER0 。
お酒に溺れた生活に陥っているあなたを見て、主人公はなんとかしてあげたいと思っています。なのに「あなたは強いから」と行動しない理由を探している様に、歯がゆさを覚えます。
それは自分も思い当たる節があるから、声をかけたくなってしまいます。「彼女は強いんじゃなくてSOSが出せないだけかもよ」って…
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Mellow Afters(tip jam & KenLow) / 愛恋詩(Prod. TACOS BEATS)
2021/10/10 公開
夜猫族の tip jam とラッパー KenLow から成るユニット・Mellow Afters。ユニット名にメロウとつくだけあって、メロディとハーモニーを大切にした楽曲を発表しています。
8月30日にリリースされたEP『芳潤音菓』のオープニングを飾るこの曲は、どこか懐かしさを感じるアコースティックな仕上がり。
HIP HOPでは珍しいラブソングで、2人がどうなるかは曖昧なままで固唾を飲んで見守るしかない状態。ただ2人の時間は確実に熟成されていることがリリックから伝わってきます。文学的な表現も深みがあっていいですね。
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Leon Fanourakis & Taka Perry / 1234
2021/10/08 公開
▶︎キック音がこの曲の肝
"1 Minute with LEON"と題し、L.A在住のプロデューサーYung Xansei に会いに行くVlogを投稿するなど外向きモードに入った Leon Fanourakis 。
この新曲「1234」では、オーストラリア出身のプロデューサーTaka Perryとのオンラインでのコラボレーションを実現させています。
Leon Fanourakisの持ち味である低音ボイスは、フローでわずかな揺らぎを作ることでグルーヴを生み出しています。「立ちはだかる壁は全部爆破」と閉塞感から抜け出すために革命を起こせとリスナーを鼓舞しています。
対するVerse2の Taka Perry は、Leonの低音ボイスを踏襲しつつ、途中から空に解放感を求め、自由へのアプローチの違いがそのままフローに表れています。
キック音がこの曲の肝になっているのですが、特にHOOKでの言葉の乗せ方がキックを引き立て、キックが引き立つからスピード感が生まれるという相乗効果となっています。このビートアプローチ完璧すぎでしょ!
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JP THE WAVY / WAVEBODY (Remix) feat. OZworld, LEX & ¥ellow Bucks
2021/10/12 公開
▶︎贅沢だけどタイトな作品
JP THE WAVYが、2021年3月に発表したEP『WAVY TAPE 2』に、6曲のRemixを追加したDeluxe版をリリースをしました。この曲は、OZworld, LEXが客演した楽曲に、¥ellow Bucks のVerseを加えたRemixです。
豪華な客演陣に囲まれても、"主役は俺"と言わんばかりにダンサブルなフローとHOOKを聴かせるVerse1のJP THE WAVY。流れるようなフローが心地いいVerse2のOZworld。喉をつぶすことで雑味を加え、あおり立てるラップから、とんでもない爆発力を見せるVerse3のLEX 。
原曲はここまでで、もう十分すぎる完成度なんです。
ここに新たにVerseを加えるのは¥ellow Bucksでもかなりの至難の技だったと思われます。その証拠にVerse4は、こんなリリックから始まります。
「Wooo こりゃ荒波
マジな話で このリミックスはヤバすぎる 」
3人に引けを取るどころか、色気のある声の存在感は際立っています。
トラックは、ほぼドラムとベースだけで構成されていて驚くほどシンプルです。なのに多彩なのは、MC4人の個性が豊かだからでしょう。
そろいの服を着た4人を見てTERIYAKI BOYZ®を思い出しました。この4人ならワールドワイドに勝負できるのではないかと夢が膨らみます。ただ4人を一つのユニットに拘束するのは勿体ない…
なんて勝手に葛藤してしまいました(笑)
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Tokyo Gal / Check(prod. TEAM2MVCH)
2021/10/12 公開
▶︎実に小気味いい
AbemaTV『ラップスタア誕生』では、応募総数2546人の中から10人に絞りこまれた3nd STAGEに進出したラッパー・Tokyo Gal 。これを機にTwitterのフォロワーが一気に増えるなど注目を集めています。
ラッパー以外にもシンガー、ビートメーカー、プロデューサーなど多才な才能の持ち主です。
10月13日(水)に1stアルバム『リットです。』をリリース。そこに収録された楽曲「Check」は、"小気味いい"という言葉がピタリとハマるナンバー。
言葉をリフレインすることで曲のテンポを上げるなど、聴く者の気持ちをフッと軽くし、身体を揺らします。
プロデュースは、女性だけの5人組のユニット・S7ICKCHICKsを世に送り出した ISH-ONE 率いるプロデュースチーム・TEAM2MVCH が行っているだけあって、畳みかけるラップがアクセル全快でスピードを加速する様が痛快です。
彼女の場合は軽快さだけが武器じゃなくて、シンガーでは感情の深いところまで潜って表現できるという懐の深さがあります。
この曲が気に入った人は、しっとりと歌い上げる楽曲「谺(KODAMA)」もチェックしてみて下さい。ギャップにヤラれます。
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ちゃんみな / 太陽
2021/10/13 公開
▶︎光のまばゆさが影を落とす
SEKAI NO OWARI、LiSAら多数の著名アーティストを手がけるボイストレーナー佐藤涼子から指導を受けるなど、ラップだけでなくシンガーとしての表現力も磨いている ちゃんみな 。
絵の具の種類が増えるように、幾多の声色を使い分けることで、一言では言い表せない複雑な感情を描いています。
「君は太陽だ」と絶対的で広大な存在かと思いきや、雲が出ると光が遮られ、雨雲は大地を濡らす。絶えず変わりゆく変動性が、主人公を不安にさせます。
太陽の光がまばゆければまばゆいほど、自分に影を落としているようで切なさが増していきます。それでも曲を聴いた後に残るのは爽やかさ。君の存在が、主人公にどれほど力を与えているかというポジティブなメッセージで終わっています。
彼女のインタビューでは、君という太陽は"音楽"のことを歌っていると語っていました。「それでも私にはやっぱり音楽が必要だったんだって」気づけたそうです。スランプを乗り越えた晴れやかな気持ちだと思いました。
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武 / akogare(Beats by JASON X)
2021/10/15 公開
▶︎忘れていたあの日の感情
「憧れに釘付けに暖色の下 またあの時の感覚がした 」
奈良県出身で絵描きでもあるラッパー 武(たけし)。
生活をしていたらそのままやり過ごしてしまいそうな微細な心情風景を、リリックに書き記しています。タイトルにあるようにテーマは憧れ。かつて「(どうせ)〜だしな」とやっかみ半分、あきらめ半分で憧れていたこと。それが大人になって叶っていたり、忘れていたり…
HOOKの「いつの間にか」というコーラスは、突然目の前を通り過ぎる風のように、忘れていた感情を蘇らせては消えてゆきます。
何か大切なことを忘れてないか?
と、後ろを振り向いてしまう
そんな曲に仕上がっています。
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NF Zessho / Bouquet
2021/10/19 公開
▶︎ブレイクビーツから四つ打ちへのギアチェンジ
福岡出身のラッパー兼ビートメイカー / プロデューサーであり、東京のコレクティブ・Oll Korrect のメンバーでもある NF Zessho 。
2021年7月、CDのみで発売されていたEP『Phytoplankton』が、ついにストリーミング配信されたことを記念して公開されたMV。
威勢よく吐き出される言葉とは裏腹に、HOOKの切なげなメロディにロマンティズムが宿っています。
Verseパートでは、ブレイクビーツの途中から四つ打ちに変わり、ボルテージが上がります。特にVerse2は四つ打ちにベースが加わることで、スピード感が増していきます。鼓動の高鳴るのですが、同時に生き急いでいるかような切迫感があり、死の匂いすらも感じます。
「焦りと迫り来るタイムリミット
駆け抜けてく日々」
▼ストリーミングリンク
▼CDはこちらのサイトにて購入できます。
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YurufuwaGang / MADRAS NIGHT PART 2 feat. 鎮座DOPENESS(Prod. KOYANMUSIC)
2021/10/19 公開
▶︎ゆるふわギャングがまた壊しにきた
インドの伝統音楽のサンプリングから始まるアフロビートなこの曲は、のっけから異世界へとダイブさせられる。
ここで描かれているのは、とにかくカオス。もうHIP HOPかなんだか定義づけるのもどうでもよくなる程、祭事の賑やかさがあります。クールの皮を破り、やりたい事むき出し、本能丸だし感が最高なんです!
1stアルバム『Mars Ice House』リリース時のインタビューで、Ryugo Ishidaは「いい意味でぶっ壊したかなとは思います。」と話し、NENEはThe Chemical Brothersとの客演曲で、「ぶっ壊したい 何もかも」歌っていました。
積み上げたこれまでのゆるふわギャングの定石を、ここでまた壊しにきたというのが爽快です。
鎮座DOPENESSは、男女のセックスアピールを韻を踏みながら変態のスパイスをふりかけます。散々かき乱しておきながら、最後はピースに終わるところが素敵すぎます。
▼レビューの参考にした2017年のインタビュー
▼さらに深掘り
MCの松島諒も動画でこの曲を大絶賛しています。
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SWake / No Gimmicks / Mask On(prod. DJ KER-S)
2021/10/21 公開
▶︎この世の暗部を照らしだす
言葉だけで作るグルーヴ、テクニック、そして心意気が最初のアカペラ曲「No Gimmicks」で伝わったきたのではないでしょうか。
SWake は、1996年生まれで大阪・堺市出身のラッパーです。ラップにはホラーの要素があり、排水溝から聞こえてくるうめき声のように、この世の暗部を照らし出しています。
高音な地声でラップをし、怖さを感じさせるウィスパーボイスを挿入。HOOKでは不気味なんだけど魅力的な低音ボイスを響かせています。
キャラクターの立ち具合が半端ないSWakeは、ダークヒーローとして人気がでそうなラッパーです。
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SATOH / Fuse
2021/10/21 公開
▶︎HIP HOPにはないスケール感
LINNA FIGG(ボーカル)とkyazm(Gt. / Manipulator)から成るユニット・S亜TOHが、SATOH に改名しました。
改名した理由は、「もっとたくさんの人に届けたいと思ったから、ぱっと見で読みやすくした」とInstagramでコメントしています。
SATOH名義になってリリースされた初のEP『Skyrocket』収録された楽曲「Fuse」。言葉の乗せ方はHIP HOPをベースにしつつ、エレクトリックサウンドを取り入れたラウドロック〜ハイパーポップなサウンドとなっています。
kyazmのギターは、生で弾いているだけあってボーカルとのシンクロ率が高いです。LINNA FIGGの透明感ある声からノイズがかった迫力ある声へとボルテージが上がるにつれて、張り裂けそうな気持ちがギターのディストーションに厚みをかけます。
HOOKの後にくる「Woo Woo Woo Woo」というコーラスのスケール感の大きさは、SATOHの持ち味。フェスでオーディエンスが大合唱する姿を早く見たくなりました。
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Kohjiya / Fake Or Flame
2021/10/26 公開
▶︎Haterへの怒りが人を変える
Shurkn Papを擁する新税レーベル・Island State Music からソロ活動を指導させた Kohjiya 。現在も長崎出身のクルー・MADz's のメンバーとしても活動しています。
Kohjiya はメロディアスなフローと親しみやすいクリーミーな歌声が特徴です。今夏にはMADz’s名義で楽曲「Sunburn feat.YungFLX」という爽やかなサマーソングをリリースしていました。
今作は、そんなKohjiyaのイメージを覆す楽曲となっている。デビューで注目を浴びる反面、批判も増えたのではないでしょうか?Haterの声を気にすることで削られていくメンタル。そんな奴らへの苛立ちや怒りに対して、ダークな曲で応えています。
「馬鹿ばかりでバカバカしいことばかりで空回り
またJealousy浴びまくり 届かないYour Hate」
批判さられることで、また一つ強くなれる。
あどけなさが残っていた少年は、いつしか大人の表情になっていました。
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BANBI / 2021 feat. Qugo
2021/10/27 公開
▶︎トラックに身を預ける
BAKUが主宰するKAIKOO MUSICより1st EP 「2021」をリリースしたのは、DJ / BeatmakerであるBANBI 。トラックは、モクモクと連なる雲のように、シンセ音を連続させることで浮遊感を演出しています。
気の抜けた合いの手からラップを始める平塚のラッパー・Qugo 。ユーモアを交えて気楽に生きろとメッセージを送っています。
トラックの心地よさに身を預けると、空中浮遊している気分になります。曲のタイトルは「2021」。この一年を振り返るには今がちょうどいい季節。
「2021 常に上に上にUP!」
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OGRE WAVE / finest feat. Maligno Blain、SHAKE
2021/10/29 公開
▶︎BoomBapのカッコ良さが濃縮
SILENT KILLA JOINT や S-kainê への楽曲提供で知られるビートメーカー OGRE WAVE 。この曲では、自身が主宰するレーベル・Purple Smokeに所属るラッパーSHAKEと、大阪のラッパー Maligno Blain を客演に迎えています。
中華風なメロディに、叩きつけるベースラインがタフさを感じるBoomBap。歌い上げる女性ボーカルが、立ち上る煙のように気分を高揚させます。2MCによるラップは、街の喧騒をさらにかき混ぜるようでカッコいいですね。これぞBoomBap 。
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Reo Skaug / matatabi(prod. carefreeman)
2021/10/29 公開
▶︎「く〜」と声がもれる心地よさ。
KAKKY を中心に集った新鋭のMC8人によるマイクリレー「G-SESSION vol.2」に参加していたバイリンガルラッパー・Reo Skaug 。
そこでは太極拳のように余計な力を抜き、流れに身を任せたラップをしていたが、この曲では囁き(ささやき)と呟き(つぶやき)の中間に位置するようなラップを披露しています。
ラップを全面に押し出すのではなく、リバーブを効かせたギターの気持ちよさを活かすように言葉を添えていて、極上チルなHIP HOPに仕上がっています。
ラッパーとしてのエゴを捨てたことで、逆に個性的なラップスタイルに到達しています。休日の朝方〜昼下がりに聴くのがオススメ!
「変わる空気 吸った息 はずむボイス」
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EASTA,Fuma no KTR & NOTYPE9 / Trick or Treat Freestyle
2021/10/31 公開
大阪から北海道、そして東京に拠点を移した Fuma no KTR 。AbemaTV『ラップスタア誕生』にて、31名のなみいる強豪を抑え、10名へとしぼられた3rdステージまで勝ち進んだ EASTA との共演作品。
(ちなみにT-PablowやIO、呂布カルマが絶賛)
ウィルスの影響で誰もいなくなった街の異常性を「変な世の中 マジでファッキンな日本」とホラー的にとらえ、怒りを込めた低音でラップするFuma no KTR 。
ブレーキが壊れた?
と思わせるほど次から次へと言葉を放つEASTA。
ピエール瀧ばりに大きなお腹と存在感があり、十分すぎるほどキャラが立っています。
放っておいたら永遠にフリースタイルをしているのでは?と思うほどラップが好きでたまらないのが伝わってきます。ホラー的要素がありながら、ユーモアを効かせることで聴きやすい作品に仕上がっています。その配合がジャパニーズハロウィンぽくていいですね。
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終わりに
最後までお付き合いありがとうございます。お気に入りの曲と出会えたでしょうか?出会えたという方は、高評価とフォローもお願いします。皆さんのアクションが支えになりますので…(これ本当)
また、こんな曲もあるよって皆さんのオススメも知りたいです。毎日HIP HOPを追いかけていますが、それでも聴き逃してしまう曲も多いので…
では次の記事でお会いしましょう!またね。