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最新HIPHOPレビュー#47 「GeG / I Gotta Go feat. kojikoji, WILYWNKA & Hiplin」

HIPHOPの魅力を伝えたくて日々連載している『日刊DiGG』です。47回目となる今回は、TikTokで人気を博した卒業SONGを紹介します。

|GeG / I Gotta Go feat. kojikoji, WILYWNKA & Hiplin |

2021/3/2 公開

変態紳士クラブのプロデューサー GeG(ジージ)。"鳥肌が立つような上質な音を世の中に届ける"をコンセプトに2020年に立ち上げたのが、レーベルGoosebumps Musicだ。

そのGoosebumps Musicより、"卒業"をテーマに去年の3月4日にリリースしたのがこの「I Gotta Go」。TikTokでは、この曲を用いた動画が27万以上アップされるほど人気を博している。

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そんな人気も手伝って、一年越しに映像作品が制作され公開となった。

客演参加しているのが、同レーベルから1st EP 『CHOKING』を2020年11月にリリースしたばかりのシンガーソングライターHiplin(ヒップリン)と、楽曲「帰り道」で共作している kojikoji 。Hiplinの人柄が伝わる優しい歌声と、kojikojiの透明感ある歌声がユニゾンで重なり、抜群の相性の良さをみせる。

ラップのパートを務めるのは、変態紳士クラブのメンバー WILYWNKA 。超個人的なエピソードがつづられているのに、誰にでも似たような経験をした事があるだろう。卒業からは月日が経ったが故に、大人目線から当時を振り返っている。

kojikojiのVerseパートのリリックは、変態紳士クラブのメンバーVIGORMAN が書いている。ASKAのヒット曲「はじまりはいつも雨」を引用しつつ、ロマンチックかつ繊細な心模様が描く。いつものスモーキさからは想像もつかない新たな魅力に気付かされる。

「やるべき事に追われてる
 有り難さに今気づいた
 始まりはいつも雨
 なんて嘘だよ今日は晴れてる」

映像では、Twitterのフォロワー33.1万人、YouTubeのチャンネル登録者76.3万人のインフルエンサー なえなの が主演し、話題性も十分。

思わず青空を見上げたくなるような、折り重なったストリングの調べが美しい。別れの切なさだけでなく、新しい進路へと歩み出す清々しさが感じられる。



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ドラム師匠@ヒップホップライター
HIPHOPを広めたい一心で執筆しています。とは言え、たまにこれを続ける意味があるのかと虚無感に襲われます。 このまま頑張れ!と思われた方、コーヒー1杯おごる感じでサポートお願いします。自信をつけさせて下さい。