HIPHOP MV25曲をレビュー(2022年11月公開作品)
TwitterでHIPHOPのレビューをほぼ毎日書き続け、5年目に突入したドラム師匠です。今回は、2022年11月に公開されたオススメMV 25曲をレビューしました。
ヤバい曲をまとめて知りたい
曲にまつわるストーリーを知りたい
なんて人にオススメの記事です。もし、お気に入りの楽曲と出会えたら、"スキ"や"フォロー"をお願いします。
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C.O.S.A. / POP KILLERS feat. ralph(Prod. Sphero Beatz)
2022/11/02 公開
初の全国ワンマンライブを敢行した C.O.S.A. 。高音ボイスでありながら土手っ腹にズシリと響く重い言葉が特徴だ。
アフロビートを取り入れたDrillサウンド。横浜の ralph を客演に迎え、高音と低音の声の対比が楽しめる。音楽に真摯に向きあう姿勢が、「POP KILLERS」というタイトルに現れている。
「欲しけりゃくれてやるよアドバンテージ」と自信に満ちた ralph のマッドな強者感がラッパーらしくてカッコいい。
C.O.S.A.も同様に「俺に任せな フラストレーションの発散」と屈強な身体以上の強さをアピール。しかしかねてからの憧れだったラッパー ANARCHY の背中をまだまだ追っているというチャレンジャーとしての姿勢も見せており、それを堂々と言える所に懐の深さを感じさせる。
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Kojoe / Sauna feat. Daichi Yamamoto & Phennel Koliander
2022/11/02 公開
Kojoeが、77年式のキャデラックの中でレコーディングできる環境を作り、全国旅をしながら各地のラッパーと楽曲を制作していくロードトリップドキュメンタリー番組 "STUDIO CADILLAC"。
今回は、京都を舞台に Daichi Yamamoto とドライブしながら曲を作成していく。車中にて、KojoeがDaichi Yamamotoに、呼吸の仕方から始まるボイストレーニングをしていくシーンが見どころ。
そんなプロセスを経てできた曲は、音数を最小限に減らし、ノイズ混じりのドラムだけで成立させた原石のようなトラック。Kojoeはファルセットでメロディを乗せていく。
後半、Daichi Yamamotoと会話するようにVerseを交換していく。ビートがシンプルな分、2人の掛け合いがスリリング。徐々にボルテージを上げていき、最後はユニゾンで締めくくる。撮影で用いたストリートの環境音で終わっており、無音以上に静寂を感じさせる。この臨場感がStudio Cadillacらしくていい。
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KANDYTOWN / You Came Back feat. KEIJU, IO, Holly Q, Gottz(Prod. Neetz)
2022/11/04 公開
2023年3月8日開催の「LAST LIVE」日本武道館公演のチケットが瞬く間にソウルドアウトさせた KANDYTOWN 。
KEIJUによる哀愁を帯びたHOOKに、さらにメロディを重ねる IO との絶妙なコンビネーションが見事。大人のCOOLさを保ちながら、加速していくドライブ感がカッコいい。
「繰り返すまたYou came back to me...」
"自分達は解散してしまうが、いつでもKANDYTOWNの楽曲に戻ってこいよ"そんなメッセージに感じる。
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CCS records. / MURDA(Prod. BANNY BUGS)
2022/11/04 公開
ドラマチックな楽曲が多かった週末CITY PLAY BOYZが、CCS records.と名称を変え、新たなスタートを切った。その第1弾シングルが「MURDA」だ。
アジア系の横笛をベースにしたループのトラックにのせた脱力系のラップは、ネジが一個外れたようなカッコ良さ。三半規管をダイレクトに直撃し、立っているのがやっとなほど地盤が歪んでくる。
「fuck era 踊らないrule ey」
これが新しいCCS records.のスタイルなのだろうか?次にどんな楽曲を打ち出すのか、気になる気になる。Cookie Plant に代表されるアジア系トラックやダウナー系楽曲が好きな人にオススメ!
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RYKEYDADDYDIRTY / BADDADDY(Prod. NARISK)
2022/11/07 公開
RYKEYが自ら名前を汚し RYKEYDADDYDIRTY に改名した理由を説明したような曲。独房の中で、会えない子供のことを思い出しては心で語りかけ、父親として自分を見つめている。
子供が世間からどう見られてしまうのか、そこ痛みを感じつつ、ラッパーとして生きる。そんな強烈な苦味があるからこそ、HOOKの暖かいメロディが生まれるのかもしれない。
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MEZZ / Money From The Dirt(Prod. Dr.Pay)
2022/11/08 公開
ラッパー / シンガーの MEZZと、Friday Night Plans や ShowyЯENZO への楽曲提供、さらには鋭児のボーカル・御厨響一とユニット・鯱のメンバーであるDr. Pay とのコラボEP『Dr.MEZZ』からの一曲。
英語の合間に日本語をはさみつつ、都会的でエレクトリックな異世界空間を作り出している。吐息成分の多い歌唱は、耳元でささやかれているかのよう。
軽やかさと気だるさが入り混じるGroovyさがあり、「What I do?」とリフレインする力強さ。表現の幅が素晴らしい。
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LYNN / COSMO ft. ArukuZan
2022/11/11 公開
ShowyRENZOやYTGのプロデュースで知られる新世代プロデューサー / ラッパー LYNN 。
ハイハットの連続音とリムショットを巧みにカラめ、徐々に上げてくスピード感。冷感あるピアノが、TrapともDrillとも異なる浮遊感を作り出している。LYNNのラップは冷静と情熱のあいだの熱量で、どこにも属さず地球を周回するイメージが広がる。
中国出身のシンガーArukuZanの中国語のラップも心地いい。
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watson / NEW REAL feat. Young zetton (Prod. Homunculu$)
2022/11/12 公開
全国のヤバいMCをMVを量産することで紹介していくニューメディア・03- Performance 。そこからアップされた前MV「Watson / ASOBI Remix」が、わずか1週間で30万回再生されるなど注目を集めるラッパー・watson 。
彼の良さは、ザラついた声から無数の矢のように放たれる言葉たちが、ダイレクトに胸を突き刺してくるところだ。この曲でも、リリックに友人や母親の名前が出てきたり、お金がないことを告白する。
それは、HIPHOPが彼の生活そのものだからだろう。おそらくトイレにいる時でもリリックのことを考えているに違いない。そう思わせるほどのリアルさがあるから耳に飛び込んでくる。
1日2曲以上作り続け、すでに600曲のストックがあるという逸話が嘘じゃないことは、曲の説得力が証明している。
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OMSB / 大衆(Prod. The Anticipation Illicit Tsuboi)
2022/11/14 公開
音楽をストリーミングで聴くようになってから、曲が2〜3分とどんどん短くなっている昨今。1曲が5分45秒というのは長いなと思ったのが聴く前の第一印象。
しかし、聴き終えたらその感想は大きく覆る。
OMSBが、5月25日にリリースした3rdアルバム『ALONE』に収録された曲。リリックを書くものの、なかなか筆が進まず、スマホをいじっているうちに思い出した幼少期から今までの半生をつづったストーリーがある作品。
人と違う道を歩んでいたはずが、子供ができたことで大衆の1人になる。いい意味での諦めが、自己肯定感を導き出している。
トラックで流れるJAZZも、上品なものではなく、粗野で、勝手気ままで、自由で庶民的。それでいて規律があるのが気持ちいい。
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ShowyVICTOR & JNKMN / 左
2022/11/13 公開
メモを取ることなくレコーディングブースに入り、頭に浮かんだ言葉をフリースタイルでラップする ShowyVICTOR 。短いワンフレーズで曲を印象づけるJNKMN。2人の抜群の相性の良さで、作り上げたアルバム『TURN UP』からの1曲。
右から左への人の話が抜けていく様を曲にしつつ、しまいにはどちらの女性にしようか選んでいて、意味合いが変わっているのがいい。頭をカラっぽにして聴ける抜けの良さが爽快。
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OZworld / Compflex(Prod. Ryosuke "Dr.R" Sakai)
2022/11/15 公開
映像・ビジュアを含め独自の世界観を表現するアーティスト・OZworld 。彼のMVやLiveで杖をついている姿を見たことがある人も多いはず。生まれながらに下半身の感覚がなく、「自分て(人と)違うんだな」と物心がついた時から思っていたという。
▼OZworldが自分の足について語ったインタビュー記事
長らく自身の足に対して大きなコンプレックスを持っていたが、いつの頃からか、杖をつくことや自身の不自由な足でさえ誇りに思えるような意識の変化があった。バースからHOOKに移る際、ダークに響く重低音とともにその変化が描かれている。
「This is me」「完璧追い求めて生きんのは辛い」
そう、完璧な人はいない。
あなたの普通は、誰かの異常かもしれないし、
あなたの異常は、みんなの普通かもしれない。
この曲は、eスポーツ大会『Over Zenith Cup』の公式テーマ・ソングとなっている。身体に障害を抱える人でも、eスポーツでは自らの肉体を凌駕する活躍できる。OZworldが歌うことで、そんな希望をもたらす作品になっている。
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Big Animal Theory / Drowning in Emotions feat. C.O.S.A.
2022/11/16 公開
正体不明のプロデューサー・Big Animal Theory 。ハードなミニマルテクノの音脈に沿ったトラック。不規則に入り乱れる金属質なパーカッション。
C.O.S.A. のリリックは、ブランドを求める彼女から娘の言った言葉、ドイツ車の事故現場など次々と場面が替わり、それがドライブ感を生み出している。
「ラッパが弱気じゃつまらないだろう」が強烈なパンチライン。狼の遠吠えにも聴こえるシンセ音が、夜の暗さをさらに深くする。
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Bonbero / Karenai(Prod. Rav Beats)
2022/11/17 公開
寂しげなピアノのメロディから一転。早口言葉みたいで耳心地のいいHOOK。そこに2種類のリズムが複雑に絡み、常にパーカッションが鳴っているトラックが絡む。上の歯と下に歯が噛み合うように、Bonbero のテクニックがこれほど生かされた曲はないだろう。
プロ選手を目指すほどサッカー少年だったBonberoが、W杯開幕を前に、岡崎慎司や長友といった日本代表選手のことをネイムドロップしているのも微笑ましい。
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KZ and KennyDoes / ピンボール(Prod. ONGR)
2022/11/19 公開
規模のどんどん大きくする 梅田サイファー より、KZ と KennyDoes のコラボアルバムからの一曲。
KennyDoesは勢いよく飛ばす言葉とは裏腹に、ステージ上の顔とは異なる内面を見せる。調子よくバシけているように見えて、落ちる時は一瞬とピンボールと人生を重ねる。
生きる意味を求め、街から街へと旅をするKZのVerseに、哀愁ある女性の歌声がよく似合う。
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Cherry Seby & Tori got a 4eva / Wow&FEEL PartⅡ
2022/11/21 公開
東京を拠点に活動するラッパー・Cherry Seby 。ビートメーカー・Tori got a 4eva が全曲プロデュースした6曲入りEP『CHERRY-N-TORI』からの一曲。
バウンスするビートに、硬めの語感で舌を転がしていくラップ。ノンブレスで言葉を繋ぐため、歯車がカタカタ回り続けるように連続性のあるグルーブを生み出している。「Wow Wow Wow Wow」というシンプルな合いの手も心地いい。
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PERSIA / 土還り(Prod. NEVER CHILD)
2022/11/20 公開
HIPHOPとレゲエの要素を取り入れ、オリジナリティーを追求する表現者・PERSIA (ペルシャ)。
2021年には、デビューから 16年もの年月を費やした1stアルバム『現代芸術I』を世に送り出す。アルバムに収録されたこの曲は、生半可に活動する同業者への憤りをテーマに歌っている。「くたばれ」といったありきたりな言葉ではなく、「土に還れ」という表現に胸をエグられる。
当然その厳しい目は自分にも向けられる訳で、それを承知でリリックにするところに確固たる自信と、覚悟がみなぎっている。
緊張感ある空気感と怖さを、CGをふんだんに使って見事に表現したこのMVは、実は2年前に制作されたにも関わらずお蔵入りしそうになったと言う。これほどカッコいい映像作品が、無事に公開されたことを喜びたい。
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JUBEE / Flower(Prod. JUBEE)
2022/11/24 公開
90sのデジタルロック/メタル系ミクスチャーの影響を感じさせる JUBEE 。シャウトする荒々しさには、ハードが楽曲がよく似合う。と同時にメロディアスな楽曲も彼の魅力だ。
Verse1では、自分を1人気ままな野良猫と表していた。しかし憂いのあるギターソロを経て、Verse2では君がいることで世界が大きく変わっていく。気づけばラブソングになっていた。不器用な男が見せるストレートさに好感が持てる。
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guca owl / DIFFICULT(Prod. Gold's House , LOTUS)
2022/11/24 公開
約1年ぶりのリリースとなるシングル「DIFFICULT」をリリースした guca owl 。本人が「ひねくれ者のブルースでご挨拶」とツイートするように、哀愁漂うギターから始まる。
自分がひねくれ者だから、誰もやってないことにいま挑んでいて、"その挑戦は無理だ"と言われると、余計に情熱に火が注がれると話す。他人の言うことなんて気にせず我が道を進むのではなく、「まあ、その気持ちも分かんなくはないが」と一旦受け止めているのがこの曲のポイント。
「マミーからもらうDNA」「次男坊」というフレーズから、母親から言われていることへのアンサーソングではないか?と想像してしまう。だからそこ、語りかける口調が優しいし、母親のDNAをきっちりと受け継いだから今の自分が活動できていると感謝しているように感じられる。
それにしてもこの曲は、耳に残るフレーズだらけで驚かされる。全部紹介したいぐらいだが、それだと歌詞を丸々載せてしまうことになるので、一部だけ下に引用。guca owlの比類なき詩人としての才能を感じて欲しい。
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SEDY NEZZ & Juda / 回路 (Kairo)
2022/11/25 公開
バトルMCとして名を馳せる S-kaine は、ラップだけでなく Juda 名義でビートメイクも行い、ビートLiveも敢行しているマルチな才能の持ち主。
今回はJuda名義で、西の新星、京都フィメールラッパー・SEDY NEZZ をプロデュースし、7月23日に8曲入りアルバム「Birth」をリリースした。
Dopeさを追求した暗闇のビートに、SEDY NEZZのとぎれとぎれに地を這うラップがグルーヴを作り出す。フックでは仏教や、能・狂言に通じる幽玄な節回しを披露し、精神世界の深部まで導かれる。
日本人のDNAに刻まれた記憶の奥深くをノックする笹川美和やCHIYORIの歌を思い出した。
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Ryuuki Beatz / 新4号 feat HEADACHE & Tiger Lily , ERASER
2022/11/25 公開
栃木県宇都宮のプロデューサー Ryuuki Beatz が、脳梗塞を乗り越えて11月26日にリリースしたアルバム『028』からのオープニングを飾るナンバー。
タイトルの「新4号」とは、総延長80.5 kmの直線の国道のこと。この曲を聞けば、彼らの生活に車が欠かせなくて、遊びも恋愛も大切な時間も、車と共にあることが分かる。
そして、地元民じゃなくても「たまに赤信号止まる また飛ばす」との描写から、ドライブしてて気持ちいい道路なんだろうなと移りゆく景色を想像できるのが楽しい。
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Kapsoul x Senninsho / GaryPayton(Prod. KAPSOUL)
2022/11/26 公開
LA在住の日本人DJ/ビートメイカーとして20年以上のキャリアがあるKapsoul の新興レーベル・8th & Olive より、ラッパー仙人掌とコラボした作品。
サンプリングをベースにしたキメの粗い曲が多い仙人掌。この曲では浮遊感あるシンセサウンドでラップしている。
「ある意味 俺突きつけられた側 受けて立つKapsoul」
仙人掌がラップすれば、スニーカーに染みついたストリートの雑多さ、人間臭さがブレることなく表れる。
場所がLAだろうと、日本だろうとやることに変わりはないことを告げる。「これは遊びじゃないんだぜ」
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SLIME NEIGHBOR / Cheese Cake feat NOAH Sirz PRC
2022/11/28 公開
各々がソロでも作品をリリースする9人(NOAH、Sirz、PRC、LYNNV、Shunnie、Yelly、Titi、DJ ROBERTO、DJ KORIN)の若手からなるHIPHOPクルー SLIME NEIGHBOR 。
5月20日にリリースした1stアルバム『SLIME NEIGHBOR』は、みずみずしくてメロディアスな楽曲が多かった。そして半年後にリリースした4曲入りEP『NEIGHBORS ONLY』は、若さが爆発した内容になっている。
ハスキーな声を全面に押し出すNOAH(Verse1) とSirz(Verse2)。PRC(Verse3)は、変則的な独特の間でグルーヴを作り出す。
好き勝手にフローしているようでPre Hookでフィルターをかけたり、声をオーバーダブさせて勢いを加速させるなど手を抜いてない所が憎い。
Sound’s Deliが好きな人はチェックしてみて。
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ONENESS / DROP DOWN STREET
2022/11/30 公開
Soulが染みついたベースラインから始まるBoomBap。もうイントロだけでいい曲だと分かる。これで首振れない人はいないだろう。
2022年にはラッパー7awが加入したことや、10月1日にアルバム『RARE COIL』をリリースしたことで話題になった ONENESS 。AmazonMusicが注目するアーティストとして楽曲やMV制作を全面的にフックアップする『HEAT』プロジェクトとして世に送り出された曲がこれだ。
手のつけられない威勢の良さがあるがある stz、大人になったことで深みが増した MVTEN、粘り気のある7AW。すべてをHIPHOPに捧げる誠実さが、フックの「どうにかしてるflow どのみちflow」に表れている。
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$till.J.Cark / ClickCrack(Beats by JustDan Beats)
2022/11/30 公開
かつてCarkiという名義で活動していた、1997年生まれの $till.J.Cark 。日本人と中国人とのミックスで、長野で育ち、現在はロサンゼルスへ留学している。
$till.J.Cark 名義での1st MV「ClickCrack」は、L.A.のゲットーが映し出される。ジャンキーや物乞い、銃声、如実な格差といった厳しい環境に身を置きながら、サイファー、路上ライブ、レコーディングなど身近にHIPHOPがある生活を送っている。
BPMの早いビートに、バウンスするラップ。日本語をベースにしながら、日本産とは異なる現地のヒリヒリとした空気感が感じられる。
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3%cell / P.S
2022/11/30 公開
人恋しい季節に、あの娘のことを思い出してしまった。そんな気持ちにさせてくれるのは、大阪の不揃いHIPHOP集団“十三不塔”のメンバーである スペクタクル、公家バイブス、そして Zash breed からなる 3%cell(threepercell)。
切なげなギターリフに乗せて歌われる"君”との最後の景色。そこには情景だけでなく、一緒に聴いた音楽、涙の苦み、匂いが刻まれており、感情の揺れが叫びにも近い歌となって表れている。
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終わりに
最後まで読んで頂きありがとうございます。お気に入りの曲が見つかったらうれしいです。"スキ"ボタンとフォローをお願いしますね。皆さんのアクションが本当に力になりますので。
今回、紹介しきれなかった曲たちがまだまだあります。毎月2回、プレイリストを作っているので、さらに深堀したい人はYouTubeチャンネルをご覧ください。では次の記事でお会いしましょう!
以上、ドラム師匠でした。
Twitter:https://twitter.com/drumshisho