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最新HIPHOPレビュー #22 「Leon Fanourakis / CHAMPION feat. LEX」

Twitterにて、HIPHOPレビューを1000曲以上書き続けている ドラム師匠 です。『日刊DiGG』22回目となる今回は、リアルなHIPHOPスターの2人の共作を紹介します。勢いがスゴ過ぎて誰も手がつけれません。

|Leon Fanourakis / CHAMPION feat. LEX (Prod. Oakerdidit)|

2021/01/22 公開


'21年1月22日に2nd Album『SHISHIMAI』を配信リリースするなり、Apple Music • ヒップホップ/ラップチャートで1位、総合チャートでも11位を獲得するなど人気を博すラッパー Leon Fanourakis 。

音楽に囲まれた環境で育ち、小学生からUS HIPHOPにハマり、中学3年生の時に横浜のクルーHOOLIGANZにラップを教えてもらったという。そこから「第8回高校生ラップ選手権」「ラップスタア誕生:シーズン2」の優勝を経てスターダムにのし上がった経歴を持つ。

今作『SHISHIMAI』では、「世界に通用する日本語ラップ」をテーマにプロデューサーには、JIGG、BULLSET、NOCONOCO、Yusuke Ito、Yung Xanseiと言った日本人だけでなく、ニューヨーク出身の GHXST、ノルウェイ出身の KrissiOなどが参加している。

この曲「CHAMPION」をプロデュースするのは、南アフリカ出身の Oakerdidit 。徒競争のBGMで使用されそうな、どこか聴き覚えのあるイントロから始まる。


「横浜勢止まる気ねーわ ブチかます ついて来れんか」


コミカルさを打ち破るのはラッパー LEX 。エフェクトに頼ることなく声を歪ませることで、イケイケな若さと勢いを感じさせる。LEXは多重人格?と思うほど曲の中で声色を使い分けており、ラッパー XakiMichele からも「LEXは別の人種みたい」と言われるほどの実力でねじ伏せるHIPHOPスターだ。

Verse2のLeon Fanourakisは、低音ボイスでノンストップでラップする。2人とも曲中で好き放題に暴れている感じがして痛快。最後の一節に異議を挟む人はいないだろう!

「俺らがKING 文句はねーな?」


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▼さらに一曲紹介

同じく2nd Album『SHISHIMAI』に収録された曲「BEAST MODE feat. JP THE WAVY」を紹介。

AK-69、SIMON、般若、RYKEYなどの大物アーティストの楽曲を手がけるビートメーカーJIGGによるトラックは、壁をぶち破るようなキック音が鳴り響く。

「獣のよう ほら激しくいこう
 まだこれは序章」

Leon Fanourakisは、ビーストMODEと言うだけあって、顔を歪めながらラップしているのが想像できるほどハスキーな低音ボイスを披露。(月明かりで?)ダークさが増している。客演の JP THE WAVY は、月でパーティとダンサブルにラップしており2人の個性が光る。


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ドラム師匠@ヒップホップライター
HIPHOPを広めたい一心で執筆しています。とは言え、たまにこれを続ける意味があるのかと虚無感に襲われます。 このまま頑張れ!と思われた方、コーヒー1杯おごる感じでサポートお願いします。自信をつけさせて下さい。