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最新HIPHOPレビュー #15 「PEAVIS / Keep Winning feat. KAISHI」
HIPHOPのレビューをかれこれ3年以上Twitterに投稿している ドラム師匠 です。あれこれ調べてから1ツイートに収めていたのですが、アーティストの事をもっと伝えたくて『日刊DiGG』を連載しています。今回はその15回目です。
|PEAVIS / Keep Winning feat. KAISHI|
2021/01/06 公開
今や福岡を代表するラッパーとなったPEAVIS 。ピースフルなマインドに満ちた1stアルバム『Peace In Vase』から約1年ぶりとなる2nd アルバム『PORTRA¥AL』を1月20日(水)に配信リリースする。
▼2nd アルバム「PORTRA¥AL」
先行シングル「Carrying You feat. YonYon」に続く、先行第2弾が「Keep Winning feat. KAISHI」だ。
客演参加しているのは、福岡の若手ラッパー KAISHI 。3才で父親が行方不明になりった。新しい父は覚醒剤中毒、母はアルコール依存症と生きる意味を見失う。10代には2度も少年院へ行くなど壮絶な生い立ちを過ごしている。そんな彼は、'21年1月9日に1stアルバム『ALL 15 WELL』をリリースしたばかり。アルバムのレビューをPEAVISが寄稿するなど、2人の親密ぶりが伺える。
トラックは韓国のプロデューサー、Panda GommとBangjaによるもの。はかなくて切なげな音色だが、反比例するようにビートが強い。
PEAVISが自身の半生を振り返り、死別、裏切り、変わってしまった仲間との思い出を背負いつつ、勝ち負けより自分の道を歩むと歌うのに対し、KAISHIはなんとしても勝ちたいと野心をむき出しにし、世代による価値観の違いが露わになる。KAISHIのストレートな歌が印象的だ。
2人に共通しているのは、自分1人ではなく、みんなと幸せになるのを願っていること。その上で、PEAVISが後輩KAISHIに「きっと大丈夫」と暖かいエールを送っているように感じられる。
いいかい?キッズ達 胸が痛いなら 今が変わる機会
好きに生きろよ 精一杯
▼さらに深掘り
前MV「Carrying You feat. YonYon」を紹介した記事
▼客演参加したKAISHIのデビュー曲は、リリックから壮絶な過去が目に浮かび胸をエグられる。
🆕|KAISHI /地球と母と僕|
— ドラム師匠@🇯🇵HIPHOPを毎日紹介 / 1000レビュー達成 / 日刊DiGG (@drumshisho) May 15, 2020
「俺は本当に生まれてきて良かったの?」
タイトルの雄大さとは真逆の曲。福岡のラッパーKAISHI(@alonecrybaby98)は、恵まれてるとは言えない生い立ち。自分の存在を証明しようと、ひたすら声を絞り出す。どこまでも孤独で、どこまでも痛い。
▶️https://t.co/Ci3e1egb5c pic.twitter.com/o1sg3Gph87
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