
一度は悩む?!ドラムチューニング!
皆さんこんにちは。ご覧いただきありがとうございます!
ドラムテック・自動車ライターの齊藤優太です。
今回は、ドラムにまつわる「あの話」がテーマ、
そう、ドラマーの悩みのひとつ「チューニング」です。
まず結論から言ってしまうと、次の通りです。
トップヘッド=ピッチ
ボトムヘッド=サスティーン
この事を理解しておくだけでも、チューニングの時に役立ちます。
では、ここからはさらに詳しく解説していきます。
トップヘッド
トップヘッドは打面側のヘッドです。つまり、出音を決めるのがトップヘッドになるということですね。
ドラムはシングルヘッドタイプとダブルヘッドタイプの2種類があります。ほとんどの場合、ダブルヘッドのドラムであることが多いです。
しかし、近年では持ち運びに便利なコンパクトドラムも増えてきました。コンパクトで持ち運びに便利なドラムは、シングルヘッドタイプが採用されていることが多く見られます。
ダブルヘッドドラムであっても、シングルヘッドドラムであっても、打面側=トップヘッドは、ピッチを司るヘッドであることに変わりはありません。
どんな音を求めているのか、こんな音を出したいというイメージをしっかり持ちチューニングキーを使い、テンションボルトを調節することでピッチは決められるでしょう。
後にお話しするボトムヘッドも同じなのですが、テンションボルトを締める順番に悩む事があるかと思います。
一般的なテキストやスクールでは、対角線の順に締めていくと良いと言われます。
果たして本当に対角線の順に締めていくことが最良の順番なのでしょうか。
テンションボルトを締める順番
テンションボルトを締める順番は、必ずしも対角線の順に締めていく必要はありません。
このように断言できる理由は、
テンションボルトを締めるときの最大の注意点は「均等に締めていくこと」だからです。
事実、筆者は自身のドラムをチューニングしていくときに時計回りに締めることがほとんどです。
(もちろん、対角線の順に締めることや反時計回りの順に締めることもあります。)
時計回りでテンションボルトを締めていっても均等に締めているため、ヘッドにシワが寄ったりすることはなく、ドラム本体に負荷がかかることもありません。
また、時計回りもしくは反時計回りに締めていくことで、ヘッドの癖に気づくこともできます。
特にヘッド交換を伴わないオーバーホールをしたときは、ヘッドの伸び具合、テンションボルトの締め具合によるヘッドのわずかな歪みに気がつくことができます。
つまり、テンションボルトを締める順番は対角線の順に締めることよりも、均等に締め上げていくことが重要だということなのです。
言い換えてしまえば、対角線の順に締めることで、均等に締め上げることができるということが容易だということですね。
ボトムヘッド
さて、ダブルヘッドドラムの場合、トップヘッド(打面)とボトムヘッド(打面の反対側)のピッチバランスが、ドラムサウンドを決めるポイントです。
最初にもお伝えした通り、ボトムヘッドはサスティーンを司るヘッド。ボトムヘッドのチューニングにおいても、出したい音のイメージを明確に持つことが、ボトムヘッドチューニングの第一ステップです。
具体的には、「ドゥンッ」というようにサスティーンが短めで、音が落ちるようなダークサウンドイメージなのか、
「トゥーン」というようなサスティーンが長めで、遠くにサウンドを飛ばすようなサウンド、またはブライトなサウンドなのかで、ボトムヘッドのチューニングが変わってきます。
「ドゥンッ」というようなすぐ落ちるサウンドの場合、トップヘッドよりもボトムヘッドのピッチを下げます。
「トゥーン」というような遠くに飛ばすサウンドの場合、トップヘッドよりもボトムヘッドのピッチを上げます。
この基本を押さえておくことが重要です。
基本がわかっていれば、あとは微調整をするだけで理想のサウンドを手に入れることができます。
ドラムという自由な楽器
トップヘッドのチューニングでも、ボトムヘッドのチューニングでも、大切なのは「出したい音のイメージを明確に持つ」ことです。
最初はあのバンドのドラムの音を出したい、この人みたいなドラムサウンドを作りたいというところがスタートになるかと思います。
そこから徐々に「自分はこういう音を出したい」と、自分らしいドラムサウンドの追求になります。
いずれにしてもサウンドイメージを明確に持つことがドラムチューニングの第一歩。
そして、それぞれのヘッドがどのような役割があるのか理解することで理想のドラムサウンドを実現する近道になるのです。
ドラムは、弦楽器や管楽器のように音程が決まっていません。だからこそ、自由であり、「らしさ」を出しやすい楽器です。
しかし、音程がないことにより、どのようにチューニングしていいのか悩む事があるかと思います。
そんな悩みを今回の内容で少しでも解決できたのなら嬉しく思います。
ドラムチューニングまとめ
トップヘッド=ピッチ(出音)
ボトムヘッド=サスティーン(出音の余韻)
サスティーンを短くダークで絞り込むようなサウンドにしたい場合
→トップヘッドよりもボトムヘッドのピッチを下げる
サスティーンを長くブライトで遠くまで届くようなサウンドにしたい場合
→トップヘッドよりもボトムヘッドのピッチを上げる
テンションボルトを締める時の順番はどんな順番でも問題ない。
均等に締め上げていくことが重要。
最後に
「文章だけじゃわからない!実際にやって見せて欲しい」という場合には、出張にてチューニング講習やサウンド作り講習を実施いたします。
下記に記載してあるメールアドレスまでお気軽にご連絡ください!
ご意見やご感想は、コメントにお願いします。
質問やご相談も受け付けております。
お気軽にコメントください。
また、お気に入り、スキもよろしくお願いします。
次回は、ドラムを始めるときに一番最初に手に入れる「あれ」の深掘りしていきます。
お楽しみに!
お問い合わせ・ドラムコーティング・レクチャーなどご依頼はこちらまで
drum.coating@gmail.com