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コストカット?質感が変わったクルマの話

こんにちは。自動車ライター/インストラクター/ジャーナリストの齊藤優太です。

モデルチェンジをするとクルマの質感が変わったなぁ…と思うでしょう。

クルマの質感の変化は、主に3つあると私は考えています。

・【良】モデルチェンジで質感が良くなったという変化
・【悪】質感が改悪されて前型の方がいいと思う変化
・【維持】モデルチェンジしても前型と変わらない質感

ユーザーがモデルチェンジで望む変化は、大多数が"良い変化"です。また、これまでと変わらない質感を維持するモデルチェンジもユーザーを失望させない変化と言えるでしょう。

しかし、「前型の方がいい」と思ってしまうモデルチェンジは、ユーザーの期待を裏切る変化と言えます。

私は、クルマ業界に関わるようになってから、数多くのモデルチェンジを見てきました。

そのたびに、
「前より良くなった」と思うクルマ、
「前の方が良かったのでは?」と思うクルマ、
「前のモデルのキャリーオーバー」と思うクルマ、
の3つに分類されるなぁと改めて思います。

確かに、物価高、世界情勢、経済状況など、さまざまな要因でクルマそのものの価格(原価)が上がり、利益を確保するためには、コストカットまたは価格転嫁が必要なのはわかります。

ただ、コストカットをした上で、価格を上げて利益率を高くするというのは、メーカーとしては良いかもしれませんが、ユーザーを失望させる方法だと言えるでしょう。

とあるメーカーでは、コストカット+値上げが顕著で、前型より質感が相対的に下がっているものの、価格が上がっているように感じます。

一方、価格の割に質感が高くお買い得感があるメーカーもあります。また、質感が高くお買い得なクルマの中には、ボディやシャシー、足まわりなどクルマそのもののクオリティも高くなっているメーカーもあります。

このようなクルマを見抜けるか、というのはユーザー次第です。

過去の評判や出回っている情報などに惑わされることなく、自分が求めるクルマなのか、しっかりと見極めることが重要です。

では、質感が高いクルマとはどのようなクルマなのか、どういったことに着目してクルマの質感を見抜くのか…それは実際にクルマを見なければわかりません。

細かく説明すると、長くなるので、この続きはまた次回にしようと思います。

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