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左右を対称にする
こんにちは。自動車ライター/インストラクター/ジャーナリスト/ドラマーの齊藤優太です。
最近は、左右対称にするために新たなトレーニングを始めました。また、原点に立ち返ってグリップの基礎中の基礎から見直しています。
今回は、つい最近始めた新たな練習とグリップの原点について紹介します。
マッチドグリップとレギュラーグリップ
ドラムをする方ならわかると思いますが、スティックのグリップには大きく分けると、「マッチドグリップ」と「レギュラーグリップ」があります。
※マッチドグリップに類似したグリップとして、アメリカングリップやフレンチグリップがありますが、ここではマッチドグリップとして扱います。
多くの方が想像するドラムスティックの握り方は、マッチドグリップです。また、マーチングやジャズでは、レギュラーグリップにするという方もいます。
これらグリップの違いには、メリットとデメリットがあり、もちろんサウンドにも違いがあります。
私は、ビッグバンドのドラマーをしていたこともあり、レギュラーグリップをメインとし、時と場合に応じてマッチドグリップにしています。
そこでふと思ったのは、マッチドグリップと同じようにレギュラーグリップの左手の握り方が右手でもできたら、より多くのサウンドが出せるのではないか・・・ということです。
ということで、早速、左右の手で2種類のグリップができるよう練習を始めました。
グリップの基礎
改めてグリップを習得するにあたり、グリップの基礎を見直すことにしました。
まず、自然体の人の手の向きを見直します。
すると、人の手というのは、手のひらが内側に向き、親指が前に向いているのが自然体であることがわかりました。
次に、関節の可動域を調べ、可動域のほぼ中間地点をゼロの位置とします。
言葉で表現するのはなかなか難しいですが、ゼロの位置は次のようにしました。
・肩は前後に約90°稼働するので体の側面に沿った状態をゼロ
・肘は180°近く曲げられるので90°をゼロ
・手首は手のひら側と手の甲側に約90°ずつ曲げられるので肘から指先まで直線にした状態をゼロ
・手首のひねりは自然体から左右に90°ずつ回転させられるので自然体(親指が上向き)をゼロ
というように、身体のつくりにしたがってゼロの位置を決めました。
そして、いよいよステックを握る段階に入ります。
右手と左手で2種類ずつのグリップ
グリップは、右手・左手で2種類です。
まず右手は次の画像のとおりです。
【マッチドグリップ】
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【レギュラーグリップの右手版】
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次に左手は次の画像のとおりです。
【マッチドグリップ】
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【レギュラーグリップ】
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これで左右同じグリップの完成です。
練習開始・・・でも思うように動かない
いよいよグリップから見直した方法で練習開始です。
やはり最初は今までのクセはなかなか抜けず苦労しました。
ですが、時間の経過とともに少しずつ改善し、今ではある程度コントロールできるようになってきました。
しかし、右手のレギュラーグリップばかりは、今までチャレンジしたことのない握り方&奏法なので、今現在も苦労してます。
多くのドラマーが最初に当たる壁でもあるダブルストロークがなかなかできません。
ですが、諦めず左手と同じレベルでコントロールできるようになるまで練習を続けていきます。
気がついた?アノことに・・・
画像を見て気がついた方もいるかもしれませんが、実はステックをリバウンドポイントでグリップしていません。
あえて、バランスポイントでグリップしています。
なぜ、バランスポイントでのグリップなのか・・・これは今後紹介することとします。