ABARTH(アバルト)最終限定車「ABARTH 695 75°ANNIVERSARIO」
こんにちは。齊藤優太です。
今回は、ABARTH(アバルト)最終限定車「ABARTH 695 75°ANNIVERSARIO」に乗せていただいたときのことをレビューしようと思います。
最終限定車「ABARTH 695 75°ANNIVERSARIO」
アバルト最終限定車「ABARTH 695 75°ANNIVERSARIO」は、世界限定1368台(エンジン排気量にちなんだ台数)限定で生産されたモデルです。
うち、日本への導入は350台。右ハンドル仕様が250台、左ハンドル仕様が100台となっています。
今回、試乗させていただいたのは、限定100台の左ハンドル仕様。トランスミッションは5速MTです。
走り出すと、心地よいエキゾーストノートが車内に響き渡ります。
アクセルを踏めば、踏み込み量に応じてサウンドと出力が高まり、アクセル操作にリンクした感覚が気持ちいいです。
そして、サソリのスイッチをポチッと押すと、スポーツモードに切り替わり、サウンドが大きくなり、エンジンレスポンスが鋭くなり、ステアリングも若干重くなります。
そして、このスポーツモードがとにかく楽しい!
「このまま走り続けたい」と思わせる魅力はアバルトならではの個性であり、最大の魅力ですね。
この個性や魅力はアバルトでなければ作り出せない特徴といっても過言ではありません。
確かに、ステランティスグループという巨大グループの1ブランドであるものの「アバルトはアバルト」というクルマづくりを隅々から感じることができます。
スポーツモデルに位置づけられているアバルト695は、乗用車として考えると足まわりが硬くハードな乗り心地です。
とはいえ、"乗ってられない"と悲鳴をあげるほどハードではないため日常使いも対応できます。
また、コンパクトなスポーツモデルであるものの、跳ねるような乗り心地が抑えられているのもポイント。「さすがアバルト!」と言える乗り心地です。
シートは、バケットシートとなっているため"スポッ"と身を収める形で座ります。また、滑りにくい素材で作られており、座ったら一発で着座姿勢が決まる形状です。
ステアリングとシフトノブの距離は程よく、手をサッと伸ばしたところにスイッチ類などが集約されているため、さまざまな操作がしやすくなっています。
シフトフィールは、引っかかりなくスッと入るフィーリングです。スポーツカーによくある「スポッ」という感覚とは異なる入りやすいシフトです。
久しぶりにMT車の操る楽しさを思い出させてくれたABARTH 695 75°ANNIVERSARIO。
手にできた人は本当にラッキーだと思います。もし、手に入れられるチャンスがあれば手に入れておくことをおすすめするモデルです。