革の神に会う
こんにちは、菊地です。
前回突如あらわれた「革の神」。
是が非でもお目にかからねばと伺ったのがこちら。
兵庫県姫路市花田町149 高ノ木神社
革といえば姫路のイメージをお持ちの方は多いと思いますが、その歴史は古く、弥生時代後期まで遡ります。
弥生時代(=紀元前10世紀〜紀元後3世紀中頃)の後期(=西暦50年〜)といえば、卑弥呼が邪馬台国の女王になった後。石器から鉄器が主要になってきた頃ですね。佐賀県の吉野ヶ里遺跡の物見櫓が建てられたのも弥生時代後期と言われています。
①姫路に鞣しの技術が朝鮮から伝わってきた
②松ヶ瀬(姫路市花田町高木の古称)の椋の巨木の下に物知りな御老人が住んでいて、その人から革づくりについて学んだ
③出雲国の革商が大阪の木津川で革づくりを試みたがうまくいかず、その後姫路の市川で良い革を得て名声を成した
この3点が混在したような形で皮革産業発祥の地として語り伝えられているのだとか。
そして、この高ノ木神社に合祀されている聖神社の祭神が聖翁と尊称されている②の御老人なのだそうです。
まさに「革の神」。
言い換えれば、姫路の革は神がつくったもの、ということ。
個人的に、この視点は全く持ち合わせていなかったので正直はじめはわからないというか想像もできておらず。革に対しての認識が違っていたというか。
姫路に赴いてお話を伺ったからこそ知ることができた「地域産業」としてのバックボーンがあるということ。その土地の歴史があって、文化や習慣・風習に深く基づいていること。
足を運ばないとわからないこと、なまで見て、触って、聴くことを欠かさずにいきたいなと市川にかかる高木橋を渡りながら思い耽ってしまいました。
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