#028 マネジメントにおける”資源”とは
大切なことはすべてドラッカーから学んだ
オープニングトーク
中野:大切なことはすべてドラッカーから学んだ。
ということで、始まりました。
はい、こんにちは。中野秀俊です。
小澤:こんにちは、小澤悠二です。
中野:この番組は公認会計士、税理士でありながら企業に対して組織論のコンサルもしてしまうドラッカー大好きおじさんの小澤悠二と、弁護士であり会社も経営しているにもかかわらずドラッカー素人おじさんの中野秀俊がドラッカーの言葉をヒントに経営組織論などをテーマに語り合う番組です。
小澤:よろしくお願いいたします。
中野:はい、ということで、28回目ですかね。
始めていきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
小澤:はい、お願いします。
水、飲み終わるかギリギリでしたけどね。
中野:笑
小澤:笑
中野:いきなり飲み始めるから、水を。
ちょうど飲み終わってよかったです。
小澤:先生、今これZoomでやっていて、僕しか見えてないですけど。
中野:はい。
小澤:先生、そのバックに映っている背景…。先生って弁護士?
弁護士っぽいですよ、これ。
中野:あの、音声聞いている方は何言っているんだって話ですけど。
僕のZoom画面の背景が、アメリカのテレビドラマのSUITSっていう弁護士ドラマ、僕大好きで。その主人公の部屋みたいになっていまして。
はい、ちょっと弁護士風を出してみました。
小澤:すごいですね、この本の量。
中野:笑
小澤:バスケットボールまであるじゃないですか。
中野:笑 そうなんです。アメリカっぽいでしょ?笑
小澤:アメリカ…。笑
中野:完全に気分はマンハッタンの気分ですね。
小澤:本当ですか?そんな日本顔して。
中野:笑 完全に東京にいるんですけど。
小澤:ちょっとそれもう、録音前からずっとつっこんでいましたけどね。
やっと言えましたね。
中野:笑 そうですね、ちょっと。
結構、好評なのでこれでやっております。
ちょっと弁護士っぽいかなと思って。
小澤:そうですね。
先生の事務所にうかがった時、Twitter集客の本しかなかったですけどね。
中野:笑 Twitter集客とLINE集客と…みたいな。
小澤:そうです、そうです。LINE@みたいな。
中野:そうですね。LINE@がうんたら…みたいな。
小澤:もう集客しかないんか?と思ってね。笑
中野:笑 本当ですね。種明かしをすると、あれうちの本ではなくて一緒に共同でオフィスを借りているところの会社の本なんですけど。
もう面白いからこれのせましょうみたいなことでのせましたね。
小澤:そうでしたね。先生はやっぱり弁護士なんで、あんまり中に呼べなくて、そういう共同スペースみたいなもの持っていますもんね。
中野:あぁ、そうですね。
小澤:守秘義務強いですからね。
中野:はい、そうですね、そうですね。
小澤:うーん。今日はマネジメント。
マーケティングとイノベーション、この2個しか喋ってないんですけど。
中野:はい。
小澤:その後、すごい回数で考えろ、考えろって僕、言っていたじゃないですか?
中野:はい、はい。
マネジメントの目標 残り6個
小澤:マネジメントの目標って8個あるんですよね。
中野:まだ8個もあるんですか?だから、2つやったから6個ある?
小澤:あと6個ある。
中野:6個ある。
小澤:でもここからあんまり面白くないことを言うんで。
中野:すごいですね。誰も聞かなくなりますよ、これ。
小澤:面白くないんで、もうここ1発でいけたらいいなと思っているんですけど。
中野:なるほど。残り6個。
小澤:ただ、意識してくれと。
中野:はい、分かりました。
小澤:その意識っていうことを強く。でも3個目から5個目、人的資源、お金、物的資源。一緒なんですよね。
中野:うん、うん。人的資源、物的資源、お金。なるほど、はい。
小澤:これ、考えているんですかっていうことですよね。
中野:うーん。
小澤:1個1個、丁寧に。
中野:はい、はい。
お金を何のために使っているのか?
小澤:お金を使う。何のために使っていますか?っていうのを1回1回メモできていますか?
中野:うーん。
小澤:書いていますか?この結果、どうなるかまで書いていますか?
中野:うーん。
小澤:どう調達するか?どういうふうに使うか?
どう開発していくか?全部考えていますか?っていうことですよね。
中野:いや、難しいですよね。何かコミュニティでもちょっと話したんですけど、そのお金の使い方って難しいなって思いますよね。
小澤:本当ですよね。
中野:稼ぐのも当然難しいんですけど、何か使うのって本当に難しいなっていう。
小澤:そうなんですよ。だから「意味」ですよね。
意味を1個1個つけていって欲しいですよね。
中野:うーん、なるほどねぇ。
小澤:結果として無駄になるっていうのは仕方ないことなんですけどね。
何も考えずにやるっていうのは、もう無駄にする方向に動いているわけですもんね。
中野:だから、そうなるとあれなんですね。例えば、効果測定ができないってあるじゃないですか?例えば、テレビCMとかもそうですよね、厳密にいうと。これって、どれだけの成果につながっているんだっていうのを厳密にできないみたいなことをいわれているじゃないですか。
小澤:そうです、そうです。マスマーケは限界ありますもんね。
中野:そうです。
小澤:マスがいないんじゃないか。
中野:うーん。ってなると、ちゃんとどういう結果になるのかっていうことを測定できるとか、何か目標をちゃんと持ってお金を使ってくださいみたいな、そんな感じですかね?
小澤:そうです。
中野:なるほどね。
小澤:数字でできれば最高なんですよね。僕はメモするだけで良いと思っているんですけど。
中野:うん、うん。
小澤:言葉でそれを実感すれば良いと思っていて。
ただ意味なくポイってお金使わないっていうことですよね。
中野:うーん、そうですね。
小澤:使った後を大切にしてください。使う時はだから結構、調べて。
使った後は放っておくみたいなことはせずに、使った後の方をメモしておいてくださいっていうことですね。
中野:使った後、確かにね。何かドラッカーも言っていましたよね?
何でしたっけ?既存の会社のお金の9割は無駄であるみたいな。
小澤:そうです、そうです。
中野:うーん、なるほどね。
小澤:考え方で無駄にしているところもあるかもしれないですよね。
中野:うーん。
小澤:その考え方が無駄にするみたいな。
中野:なるほど、なるほど。そうか、そうか。
小澤:メモしていれば、失敗したっていうことまで分ければ意外と無駄じゃないかもしれない。
中野:うん、うん。
小澤:無駄にしたら考えないっていう人も多いんですよ。
中野:なるほど、なるほど。
小澤:例えば、僕は会計士、税理士で、人ってすごく大切なんですよ。
だから人に対してはすごくメモをとります。もうひと言ひと言を日本語から選んで。先生、3つぐらい語彙があるんで、その3つから選ぶと思うんですけどね。僕も2千個ぐらいの語彙から1個選んで使います。
中野:笑 すごいなぁ。
小澤:そういうことをちゃんと。「これを話したらこういう反応があった、心配や」とか書いておけば良いんですよ。
中野:うん、なるほど、なるほど。
小澤:そういうことですね。本当に3、4、5っていうのはもうそういう資源なんで。本当によく考えてお金を管理して、人を管理して、ものを管理してください。ものってお金ですからね。
工場とか行くと、棚卸資産がポイポイポイって置いてあるんですけど、それ1個5千円だったり1万円だったりするんですよね。
中野:なるほど、なるほど。
小澤:それはお金ですよって思いなさいっていうことですよね。
僕、会計士になった時に、偉い先生が行く棚卸について行くんですよ、会計士って。見に行くんですよ。そういう在庫がたくさん置いていある倉庫みたいなところに行くんですね、色んな会社が使っているような。
この部分はこの会社、この部分はこの会社みたいにして在庫が積まれているところに行った時に、まずその先生はそういう無駄を発見するために「電気をつけろ」って言えって言うんですよね。
中野:なるほど。
小澤:そうやって「電気をつけろ」って言ったら、ピリッとする。
その後、「これが無駄だ」っていうこともしっかりと聞いてもらえる。
中野:うん、なるほど。
小澤:その先生が「電気をつけろ」って叫んで、そこでバッとみんなつけてやったんですけどね。区画を間違えたんですね、先生は。
中野:うん、うん。
小澤:隣のところでそれを言ったんですよ。
中野:笑 なるほど。
小澤:隣の会社で。
中野:うん。
小澤:「誰ですか?」みたいな感じになって。笑
中野:笑 それが格好つかなかったなぁみたいなね。
小澤:えぇ。「あぁ、先生」とかって横から言われていましたね。
中野:笑 それネタじゃないですか、これ。
小澤:笑 その後、僕1人になっちゃいましたね。
帰っちゃいましたね、恥ずかしかったのか。
中野:笑 バシンって言って、ちょっとちょっとみたいなね。
小澤:笑 そうです、そうです。
なんで、1個1個のものをすごい大切にしてくださいっていうことですね。
もの、お金、人。ゲー・ヴェー・ゲーダッシュ(G-W-G')っていうんですけどね。金がものにかわって、金になる。
金が人にかわって、金になる。
中野:なるほど。
小澤:えぇ。これを大切に、このプロセスを書き留めていってくださいっていうことですよね。
中野:うーん。
小澤:これが6番、生産性につながるんですよね。
中野:うん、うん。
小澤:資源をしっかり見つめることで生産性高まってくるんじゃないかっていうことですよね。
中野:なるほど、なるほど。
利益とは条件である
小澤:うん。7番の社会的責任っていうのは、ある意味ではギリギリかもしれない会社としてのルールを守っていきましょう。
マーケティング、イノベーション、人的資源、お金、物的資源、生産性、社会的責任の7個。今、これがマーケティングの目標で、8個目、最後ですね。
利益。『利益って条件だ』これドラッカー先生の名言ですよね。
中野:うん、うん。
小澤:利益は条件にする。これ聞いて先生、どう思います?
ちょっと今、時間あります?まだ。
中野:笑 あるよ。大丈夫ですよ。
小澤:先生、毎週せぇへんから僕が気になる。
中野:笑
小澤:笑
中野:大丈夫です。もうこれやっちゃいましょう。
その利益を残してなんぼみたいなところはあるかなと思って。
やっぱり、決算もあれば気になる。あっ、今年は増収増益だみたいな。
それで喜んだりとか。それはやっぱり利益は、その条件っていうかもう目的みたいな。儲かってなんぼやろみたいな。株式会社は特に。
小澤:うーん、そうですよね。まっ、合っているんですよね。
でもドラッカーはそう言わないんですよね。
中野:うん、うん。
小澤:ドラッカーは利益なんて求めているのはお前だけやろって。
中野:笑 なるほどね。
小澤:分かり合えへんぞって、そんなことしていたら。条件っていうのは生きていくために最低限必要なご飯みたいなもんですよね。
会社にとって利益って。
中野:うーん。
小澤:それぐらいの見方しているんですよね。
中野:うーん、なるほど。
小澤:そもそも利益出ぇへんなんて社会貢献していないんだからしょうがないっていうこと。
中野:なるほど。
小澤:そういう利益は条件だっていうのは、当たり前にあるものですし、しっかりやっていれば出るものっていう考え方もありますし。
ご飯食べられて嬉しいっておかしいでしょう。たくさんご飯あるから嬉しいとかじゃないよねっていう。
中野:うん、うん。
小澤:
要するに、条件なんだからどれだけ利益あれば次のビジネスできるんですかっていう問いですよね、ドラッカーからの。
中野:うーん、なるほど、なるほど。
小澤:どれぐらい資金があったら来年、先生はやりたいことができますか?っていう問いですよね。
中野:うーん、なるほど。だからその再生産だったり再投資だったりとか、ビジネスを続けていく上での条件にすぎないよね、利益ってみたいな、そんな感じなんですね。
小澤:そうですね。予算作る時に売上はこうなりそうだから原価はここまでやって、人件費こうだから利益はこうなるっていう作り方する時あるんですけど、ドラッカーは利益から作れって言うんですよね。
中野:うーん。
小澤:再投資に必要な利益額をやれと。それって別に目標ではないと。
それに対して再投資ができるための準備をするために今年の経営をしなさいみたいな感じですね。
中野:うーん、なるほど。利益から考えるねぇ。
小澤:それがマネジメントだと。それを達成するのがマネジメントだと。
中野:なるほどぉ。
小澤:ご飯ぐらい用意しなさいっていうことですね、次に来年生きる。
中野:うーん、そういうことですよね。
小澤:だから一見冷たい言い方するんですよね。
利益は条件だと。僕らにとってはご飯食べるために生きているんですか?って言われても困りますもんね。
中野:うーん、なるほどねぇ。そうかぁ、いや、刺さるな。
今日は刺さったな。
小澤:そうですね。利益、利益言っていましたもんね。
中野:笑 金やと、利益やと。
小澤:その金って従業員にあげていれば良いですよ。笑
中野:そうですねぇ。
小澤:ねぇ。9億も年収とっていたら周りにいかない。笑
中野:これPodcastだよ。
小澤:笑 Twitterじゃない?
中野:ないよ。笑Twitterじゃない。あの、ふざけている感じじゃなくて。
知らない人も聞いているから、これ。危ない、危ない。
ないよ、9億も。
小澤:9億?9億?
中野:8億9千5百万みたいな。
小澤:笑
中野:笑 やめて。これ税務署きちゃうから、本当に。
ないですよ、そんな、本当に。そろそろお時間がやってまいりました。
小澤:えぇ。やっとマネジメントの8個の目標を話せました。
中野:やった!というところで。
小澤:長かったですね。
中野:長かったですね。
小澤:2ヶ月ぐらい喋っていたんじゃないですかね?
中野:笑
小澤:笑 開始…えっ?開始したのが2ヶ月だからそんなことないですね。
1か月ぐらい喋ったかもしれないですね。
中野:そうですね、そうですね。
やっと。まぁ、寄り道も途中しながらだったんであれなんですけど。
小澤:えぇ。
中野:じゃあ、今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
今日もありがとうございました。
小澤:はい、ありがとうございました。
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