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いかなる理由であれ、公共性のある場で他者を怒鳴りつけることは暴力かパワハラ
新卒1年目(2020)の頃のある日、職場でミスをしてしまった。そして、それに憤慨した、自分よりも勤続年数の長い同僚は、大きい物音を立てながら、わたしに怒声を浴びせてきた。スチール製の棚を殴る鈍い音が響くたびに、脳細胞が死滅する感触を憶え、酷く動揺して号泣してしまった。24歳にもなって、涙を制御出来なかった自分が途方もなく情けなかった。
(当時の仕事はざっくり言うと小売業。レジカウンターの少し奥の物陰っぽいところで、お客様も普通に店内を歩いている営業時間中に、この出来事は起こっている)
しかし、最終的に直属の上司たちは「どんな理由でも若い女の子を泣かせてはいけない」などといった、醜悪なホモソーシャルと有害な男性性の権化としか言い表しようのない文脈で、その加害者を窘めたことは暫く忘れられそうにない。
そして、これ以外にも数多の暴挙は行われていたが、その都度ぞんざいに見過ごされ、心療内科で発行された診断書を提出しても、人事部はハラスメントも労災も認めなかった。
当時の職場は、東京都渋谷区に本社を置く、おそらく誰でも名前を知っている有名な会社の末端の店舗。つまり所詮そんなもんなんです。こんなだから、社会も世界も呪うしかなくなってしまう。ふざけるなよ。とっとと辞めてよかった。
自分にとっての常識が、相手にとっての非常識かもしれないことなんて、もはや当然のことではあるけれど、明らかな異常に対しては怒りをあらわにしつづけたい。