見出し画像

予兆

予兆といっていいのか、関係する出来事と言っていいのかわからないけど、「耳」にまつわる出来事があったので記しておく。


耳が聞こえない

今年(2024年)の2月の終わり頃から3月にかけて、ひどい気管支炎に悩まされた。横になると激しく咳き込むので横になることができず、夜は眠れない。コロナやインフルだったらまずいので早々に受診した。コロナもインフルも陰性で、「とりあえず薬出しておきますね〜」と内服薬をもらった。
しかし!薬を飲めば治ると信じていたのに、一向によくならないどころか、咳はひどくなるばかりだった。どれくらい酷かったかというと、咳のせいで肋骨を疲労骨折してしまったくらいだ。さらには、耳がカーンとして自分の声以外聞こえにくくなってしまった。

3月15日は卒業證書&学位記授与式だった。立場上出席しないわけにはいかない。学生たちの晴れ姿も見たいし、少々無理して出勤したけど、時折ひどく咳き込むので、卒業式での役目は別の人に代わってもらった。
早々に会場をあとにして研究室に引き上げると程なく助手(20代後半男性)からスマホに電話がかかってきた。
「学生たちと写真撮るんですけど、出てくること可能ですか?」
写真くらいは難なくいけると思い、
「大丈夫。どこ行けばいい?」と聞くと、
「今部屋の前にいるので、出てきてもらえますか」
ドアを開けると、そこには講座のメンバーがそろっていた。

「電話なんてしないで直接声かけてくれたらよかったのに。」というと、
「何度もノックしたんですよ。けど返事がなくて、でも中に気配を感じたんで電話したんですよー」と助手。
なるほど、今日の私の耳は、ノックの音が聞こえないくらいなんだなと理解した。

相席屋の下にある耳鼻咽喉科クリニック!?

卒業パーティはパスして、大学近くのクリニックをひたすら検索した。そして、古いし場所も微妙だけど、このあとすぐに見てもらえるクリニックを見つけて受診した。
診察室に入ると、オレンジ色のスクラブを着た笑福亭◯瓶さんのような先生が迎えてくれた。
「で、聞こえないの?」
「はい」
「いつから?」
「1週間ぐらい前からだと思います…」
「なんでもっと早く来ないの?」
「咳がひどかったので、耳鼻科というより内科かなと思って内科にかかったので…」
「なるほど」みたいな会話のあとに診察。

「うーん、あなたの耳、相当悪いよ」
「はい…」
「子どもの頃から何度も中耳炎になってるよね」
「まさに…」
「左も若干ポケットできちゃってるな。とりあえず一旦薬出すから、火曜日にまたきてくれる?」
火曜といえば、岡山に移動する日であることを思い出し、
「月曜じゃだめですか?火曜からちょっと遠出するので」
「飛行機?」
「いえ、新幹線です」
「だったらいいけど、じゃ、月曜に来て。とりあえず吸入して帰ってね」
「はい」
というやりとりをした。このまま咳が続いたり、耳が聞こえにくいと、岡山での仕事に支障がでるなあ、、、と考えていた。

吸入器の前に行くと、年長さんぐらいの男の子がいて、
「吸入する時は、このボタンを押すんだよ」とか「終わったらチューブはここにおくんだよ」とか教えてくれたので、「ありがとう」と返し、年長さん男子と肩を並べて煙を吸った。

再受診

内科でもらった薬を全部やめて、耳鼻科でもらった薬を飲んで3日が過ぎた。咳も耳も劇的によくなったけど、約束なので再受診した。
「その後どう?」
「ものすごくよくなりました」
「聞こえは?」
「聞こえるようになりました」
「ふーん」
再度、診察、、、、、、
「確かによくなってるけど、それでもあなたの耳、相当悪いよ」
ともう一度言われた。
「鼓膜凹んじゃってるし、場合によっては耳鼻科で治療する必要あるかもね」
・・・ここも耳鼻科だよねぇ…と心の中で思いつつ
「はい…」と答えると、
「まあ、もうしばらく薬で様子みよう。また来週きてくれる?」
「あのぉ、今度は飛行機で出かけるんですけど大丈夫でしょうか?」
「うーん、あんまり良くないけど、まあ仕方ないね。」
「はい…」
というやりとりのあと、週1ぐらいの頻度で真面目に通い続け、
「もういいでしょう、また何かあれば来てくれる?」
と言われて、ここのクリニックとはさよならとなった。

でも、結構良い先生だったので、花粉症の季節のアレルギーのお薬はここでもらおうと決めた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?