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乳幼児とのふれあい体験 ~体験と対話~
「自分は結婚もできるかわからないし、彼女もいないのにこんな場に来て良かったのかな?」
と照れ臭そうに話す高校生Aさん。
1月16日(木)16時~17時に拠点にて開催した、乳幼児とのふれあい体験に参加してくれた際の冒頭のコメントです。
今回は、日頃から大変お世話になっている県立港北高校をはじめ、神奈川県次世代育成課の皆様から多大なるご協力をいただき、高校生と子育て家庭、黒岩県知事との意見交換の場を設定することができました。
当日は、拠点に足を運んでくださった18名の高校生に加え教頭先生や学校関係者、地区の連合町内会会長をはじめ地域関係者等の皆さまには、心より感謝申し上げます。
今回は放課後の時間帯で特別に実施させていただきましたが、学生と子育て家庭が出会い、「体験」と「対話」の場を持つことで、学生にとっては子育てへの肯定意識が芽生え自分の価値観が変容したり、子育て家庭にとっては、学生の姿を見て地域の中でこんな風に育ってほしいという願いから子どもへの成長に希望が持てたり…。
お互いにとっての相乗効果があるため、黒岩県知事をはじめ行政関係者や地域の支援関係者の皆さまとも共有する時間を持ちたいという想いから、このような場を企画しました。
赤ちゃんの抱っこ体験と座談会を合わせて僅か1時間強という時間ではありましたが、「地域で子どもを育てること」をテーマに、黒岩県知事の進行のもと活発な意見が飛び交っていました。子育て経験を話してくれた乳幼児家庭からも、
「高校生のイメージが変わり、我が子の成長がとても楽しみになった」
「親子関係を見つめ直せる貴重な体験なので、必修の授業として組み込んでほしい」
と黒岩県知事に伝えてくれていた姿はとても心強く感じました。
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乳幼児家庭にとっても自分の経験が役に立つという自己有用感や、地域の中で子どもの育つイメージが持てる安心感は、接点を持つことで初めて得られる体感なのだと感じました。
初めて赤ちゃんを抱っこしたりこどもとふれあう中で、
「どうあやして良いかがわからなかった」
と話すAさんからは、
「自分にもこんな時期があったんだと思うと、親ってすげーと思った!!これを当たり前と思わず、今日帰ったら『ありがとう』を伝えたいと思った」
と。
他者の親子関係を知り、自分の成長に親や周囲の大人が関わってくれたことへの感謝の気持ちが生まれることで、自分が大事に育てられた命であることや家族間だけでは気づきづらかった部分にも触れられる機会にもなるのだと思いました。
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教える、教えられるという関係性ではなく、学生自身が乳幼児に思いを馳せることで能動的にあやしたり世話ができる自分の発見に繋がったり、その可能性に気づけることから自己肯定感が育まれていく過程を私たちも間近で感じさせてもらっています。
そのため、すべての学生が体験できるような仕組みとなるよう、今後も蓄積されてきたエピソードとともに価値を発信し普及啓発に尽力していきたいと思っています。
こども家庭庁では「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン~はじめの100か月の育ちビジョン~」を提唱しています。はじめの100か月とは妊娠期~小学1年生までの時期を指し、「こどもの誕生前」から切れ目なくすべてのこどもの育ちを支えていくというものです。
その中では「全ての人が学童期・思春期・青年期から、教育機関や地域において乳幼児の育ちや子育てについて学んだり、乳幼児と関わったりする体験ができる機会を持つことによって、こどもも”こどもまんなか社会”のつくり手であるという自覚を持つようになる」と謳われています。
拠点では近隣中学校とのふれあい体験授業を8年間継続実施し、2年生の約300名の生徒をクラスごとに受け入れていますが、約半数が拠点利用者であることの再会を大変嬉しく思っています。
拠点は
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乳幼児期にのみ利用する場所という捉えだけではなく、これから産み育てる層だからこそ、この体験授業等を通して今度は支える側としても利用できる場であり、地域社会を創っていく一人であることを体感できる機会を少しでも多く創っていきたいです。
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この接点から生まれる好循環を親や親以外の多様な人とも共有し喜び合える風土を創っていくことこそが私たち拠点事業の役割でもあるため、これからも必要な人や機関にも働きかけながら、こどもの育ちを社会全体で応援する仕組みづくりと環境の醸成に努めていきたいと思っています。
この乳幼児とのふれあい体験の報告会を3月13日(木)15時~17時、新綱島駅に直結しているミズキーホールで開催予定です。
ぜひ、皆さま、ふるってご参加くださいね。
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