AGA(男性型脱毛症)はどうやって起きてるの?
薄毛地獄=AGAってどうやって起きてるの?
どうもこんにちは。ドクターおはげさんです。
ここを見ているということはあなたも少なからず薄毛治療に興味がある人なはず!
実際悩んでいる人も多いはず!
という独断と偏見を元に今回はちょっと専門的なお話をすすめます。
読むのが面倒な人はまとめだけ読んでくださいませ!
"AGA=男性型脱毛症"はどうやっておきる?
ちょっと専門的な話になるのでついてこれる人はついてきてください。
よくわからない人は鼻ほじってスルーしててください。
まず、「AGA=男性型脱毛症は、アンドロゲン依存性であり、遺伝的素因が必要である」と考えられています。
アンドロゲンっていうのはざっくり言う男性ホルモンの総称の事ですね。
要するに「AGAってのは男性ホルモンによっておこる遺伝性の疾患だよ」ってことです。
おそらく薄毛、AGAで悩んでいる人は「そんなん知っとるわ!」と思うかもしれませんが、ここからさらにちょっとだけ踏み込むのでもう少しお付き合いください。
AGAの病態の中では重要な3人の登場人物がいます。
それがテストステロン、ジヒドロテストステロン、5α-リダクターゼです。
アンドロゲンの中にはテストステロン、ジヒドロテストステロン、アンドロステロン、アンドロステンジオンなどの種類があるのですが、その中でAGAにとって重要なのがテストステロンとジヒドロテストステロン
の2つです。
ちょっと一気にカタカナが並んで意味が分からなくなってきましたね。
とりあえずテストステロン、ジヒドロテストステロン、5α-リダクターゼの3つだけ抑えといてください。
簡単に箇条書きすると
って感じです。
ジヒドロテストステロンとは?
ジヒドロテストステロンってのはテストステロンの強力な代謝物で、テストステロンより男性ホルモン受容体への親和性がより高くなってます。
これが毛乳頭の男性ホルモン受容体に結合した結果、軟毛化が起こると言われています。
そう。こいつが悪さしてるんです。
要するに主要な男性ホルモンであるテストステロンを5α-リダクターゼっていう酵素がジヒドロテストステロンという悪者に変換して、それが髪の毛の毛乳頭っていうところにくっつくと髪の毛が弱くなっちゃうんです。
ジヒドロテストステロン恐るべし!
5α-リダクターゼとは?
5α-リダクターゼについてももう少し細かく説明しておきましょう。
5α-リダクターゼは1型と2型の2つの種類が存在していて、どちらの型も男性型脱毛症に関与していますが、2型のほうがAGAにとっては重要といわれています。
2型は主に毛包の外根鞘、副睾丸、精管、精嚢、前立腺に存在していて、1型は皮脂腺、表皮および毛包のケラチノサイト、皮膚乳頭細胞、汗腺に存在するものなのでこの局在からも2型のほうが重要そうな感じがしますよね!
また、5-αリダクターゼの重要性は、5-αリダクターゼ2型遺伝子に変異を持つ男性に、男性型脱毛症がないというデータもあるので5-αリダクターゼはめっちゃ重要です。
AGAについて興味がある人はフィナステリド、デュタステリドという名称を聞いたことがあるかもしれませんが、これらは5-α-リダクターゼを阻害するくすりです。
なのでこれがAGAに有効な治療法となるのです!
本日のまとめ
・AGAは男性ホルモンが原因で起きる遺伝性の疾患です!
・ジヒドロテストステロンが髪に悪さをしているよ!
・5α-リダクターゼっていう酵素がジヒドロテストステロンを作るからその酵素を阻害することで治療もできるよ!
当ブログのテーマ
当ブログは実際にAGA治療を患者としても、医師としても実践しているDr. ハゲがリアルなAGA情報をお届けするブログです。
コンプレックスビジネスの闇と向き合い、市場の健全化をはかりながらコンプレックスの終着点を探していくことを目的としています。
当面の目標
色々と書いてきましたが、AGA患者としての立場から考えて、AGA治療は医学的なエビデンスの視点とコンプレックス要素によるQOLの視点という複合的な要素があるため非常に難しい医療だと感じています。
ただガイドラインに沿って薬を出すだけ、ましてやガイドラインにないエビデンスもろくにない高額な治療を、ろくな説明もせずに提供する悪徳なクリニックが多い中で患者さん側の需要をしっかりと満たせているクリニックがどれほどあるのかと考えてしまいます。
そんな中で業界の健全化をはかりたくて情報発信を始めました。
読者の皆様に良い薄毛ライフが訪れることを願って活動させていただきますのでよろしくお願いいたします!